ジャスミンの育て方解説!7つの栽培のコツとは

器とコップに入れられたジャスミン

ジャスミンと聞くと、ハーブティやアロマオイルなどの、お洒落なイメージを抱く人も多いと思います。

その妖艶な香りとは裏腹に、ジャスミンが咲かせる花は小ぶりで、とても可愛らしいですよね。今回はそんな魅力的なジャスミンの育て方・栽培のコツをご紹介します。






目次

ジャスミンの育て方解説!7つの栽培のコツとは


1)ジャスミンの紹介

(1)ジャスミンとは

ジャスミンは、別名を「茉莉花(マツリカ)」「素馨(ソケイ)」といいます。暖かい地方が原産で、ジャスミンの仲間は世界で約300種類ほど知られています。

趣味の栽培のほか、香料やお茶などの用途でも広く栽培されています。花の色も白色や黄色があり、花ごとに開花期や、花言葉が違っています。

(2)科目・原産地

ジャスミンとは、[シソ目モクセイ科ソケイ属]の総称をいいます。原産地は、ジャスミンの細かな品種によって異なりますが、

大まかにはアジアやアフリカの亜熱帯地方や熱帯地方です。

(3)草丈・開花期

ジャスミンは品種ごとで、草丈や開花期が異なります。大よそで草丈は2m~7m、開花時期は春~夏にかけてが多いです。

(4)名前の由来

ジャスミンの名前は、ペルシャ語が語源とされています。名前の由来は諸説ありますが、有力なものとして、ペルシャ語の

「ヤースミーン(神様からの贈り物)」ジャスミンの語源となったと言われています。

(5)期待できる効果・効能

ジャスミンには、不安解消などのリラックス効果や、痛みの緩和、肌への潤いなど、様々な効能があります。

(6)育てる難易度・耐寒性

ジャスミンを育てる難易度としては初~中級レベルです。ホワイトジャスミン、コモンジャスミンなどの、原産地が中国西部の

ヒマラヤ山脈にある品種では、11-27℃程度の寒さでも耐えることが出来ます。しかし原産地が熱帯や亜熱帯地域の品種は寒さに弱いため、冬場には室内に取り込むなどの対策が必要になります。

2)ジャスミンの3つの種類と特徴

今回は、比較的日本でよく栽培されている種類をご紹介します。

(1)アラビアンジャスミン(マツリカ)

モクセイ科で、半つる性の常緑低木。東南アジアやインドなどの温かい地域が原産のため、寒さに弱いです。気温を10℃以上に保った環境で育てましょう。

入手方法はネット販売や、ホームセンター、ガーデニング専門店などで手に入ります。値段は凡そ種だと大体300円代、苗の状態だと600円代で購入が可能です。

(2)ハゴロモジャスミン

モクセイ科で、つる性低木。平地や暖地では露地で越冬できるため、フェンスなどに絡ませて育てたり、釣り鉢などにして育てられることもあります。

耐寒性がありますが、気温が0℃以下にならないような環境で育てましょう。入手方法はネット販売や、ホームセンター、専門店などで手に入ります。

値段は300円代から高いもので7,000円代までですが、大抵は安く購入出来ます。

(3)コモンジャスミン

モクセイ科で、半つる性。多年草で、何かに絡ませながら育てます。また、開花する際には、5つの花びらをつけます。

適温が25℃~30℃のため寒さには弱く、5℃を下回らないような環境で育てましょう。入手方法はネット販売や、ホームセンター、専門店です。値段は600円代から購入できます。

ハーブの匂いを嗅ぐ少女

3)ジャスミンを育てるのに用意する6つのグッズ

(1)グッズの種類

・ハーブ用の土(自分で用意する場合は、赤玉土6に対し、腐葉土4の配合で)

・鉢植え

・移植ごて(苗を植えたり、移植に使うシャベル)

・剪定ばさみ

・ジョウロ

・支柱(逆Uの字の形)

(2)グッズを選ぶ基準

植物の中でも、ジャスミンはつる性のため、なるべくつるが張りやすいように考えながら選びます。

(3)初期費用

大体5,000円前後で揃えられます。

(4)入手方法

ホームセンターへ行けば一通り入手が可能です。

4)ジャスミンの5つの栽培ステップ

(1)ステップ1:種まきの時期

品種によって若干種まきの時期が異なりますが、凡そ種まきに適した時期は、3月下旬~4月下旬頃で、十分に暖かくなってから行いましょう。

また、秋に行う場合には、9月下旬~10月下旬頃を目安に種まきを行います。

(2)ステップ2:肥料

ホームセンターなどで売られている、市販のハーブ用の肥料を用いるのが最適です。

(3)ステップ3:水やり

土が乾いていたら、しっかりと水をやりましょう。鉢底から水が出るくらいにやって、受け皿に水が溜まったら、その水は捨てます。

(4)ステップ4:増やし方

・行う時期

開花後(ただしハゴロモジャスミンの場合のみ、8月~9月頃)

・増やし方(挿し木)

成長した固い枝を選んで、枝の先から3~5節(葉の付け根と付け根の間を、「一節」と数えます)に切ります。その後約1時間ほど水に浸したら、新しい用土に挿して土を盛り、たっぷりと水やりをします。

(5)ステップ5:植え替えのコツ

ジャスミンは根が傷つきやすいため、あまり土を落とさずに行うことが重要です。植え替え後は、1週間程度日陰に置き、根が伸びてくるのを待ちましょう。また、鉢植えの場合は、背が大きくなってきたら植え替えを行います。

背の高い支柱に交換し、つるを巻き直してあげましょう。

5)ジャスミンを効果的に育てる7つのコツ

(1)土の種類・鉢植え

・土の種類

ジャスミンは中性~弱アルカリ性で、水はけのよい土を好みます。自分の家の庭に元々ある土を用いるようなことは避けましょう。

・鉢植え

地面に置くタイプのものでも、吊るすタイプでも特に決まりはありません。ただし、ジャスミンのつるがきちんと張れるように考慮しましょう。

(2)種の巻き方

ジャスミンは実をならすことが珍しい植物なので、基本的には苗を購入して栽培します。

・鉢植えの場合

最初に鉢の底に小石や軽石を敷き、土が出ていかないようにします。その後、用土を鉢の大体8分目辺りまで入れたら、真ん中に穴をあけます。

根に土がついた状態のままのジャスミンを植えて、穴に埋めた後は、根元まで土がかかるように覆います。

・地植えの場合

水はけの良い土で植えます。また、他のハーブ同様に、なるべく傾斜のついた場所に植えたり、周りに溝をつくり、半日陰が出来る場所を選ぶなど、可能な工夫をしましょう。

(3)日常の手入れ

毎日の水やりと、花が終わった後には必ず剪定をしましょう。

(4)肥料・水やり

・肥料

2月~3月頃と、5月~6月頃(開花後)には、寒肥として窒素、リン酸、カリを含んだハーブ用の肥料や、油かすなどの有機化成肥料を与えます。

・水やり

ジャスミンは乾燥に弱い植物です。そのため、日々の水やりは欠かさないように注意しましょう。

(5)日当たり・置き場所

ジャスミンは日当たりの良い場所を好みます。そのため、秋と春には一日中日が当たる場所で育てましょう。夏場は直射日光が当たらない半日陰の場所で、冬場には出来るだけ室内に入れましょう。

(6)増やし方

根を張るまではの間は明るい日陰に置きます。また、乾かさないように適度な水やりを怠らないようにしましょう。

(7)虫対策・健康的に育てるコツ

主に春~秋にかけて、アブラムシやカイガラムシ、ハダニといった害虫が発生しやすくなります。

定期的に薬剤を散布して予防しますが、カイガラムシなどは薬剤が効きにくいため、発生が少ない場合には、ブラシのようなもので植物を傷つけないように気をつけながら、かき落とす方法がお勧めです。

大量に発生してしまうと駆除が大変なので、毎日注意深く観察を行いましょう。

ガーデニンググッズ

6)ジャスミンを育てる時に特に注意すべき3つのこと

(1)品種によって種まき時期が違う

ジャスミンはとても品種が多く、品種ごとに種まきの時期が違っています。そのため、栽培を始める際には、自分がどの品種のジャスミンを育てるのかを、

しっかりと把握した上で種まきを行いましょう。

(2)梅雨の季節

ジャスミンは、水が多過ぎても生育が悪くなり、枯れてしまうことがあります。鉢植えの場合には雨除けをしましょう。また、庭に植えている場合には、マルチを張るかわらを敷くなどして、水はけをよくします。

(3)品種によって開花時期が異なる

種まき同様に、ジャスミンは品種によって開花の時期も違ってきます。そのため、肥料を与える時期をきちんと確認して行いましょう。

7)ジャスミンの成長後の効果的な3つの用途・楽しみ方

(1)香りを楽しむ

開花後には、ジャスミン特有の魅惑的な香りを楽しめます。リラックスしたい時や、夜寝る前に心を落ち着かせたい時などに、少しだけ摘んで室内に置いておくと良いでしょう。

(2)お茶として楽しむ

ちょっと本格的に、ジャスミン茶を作ってその味と香りを楽しむことも出来ます。

(3)料理として楽しむ

ジャスミンティーを使ったちょっとした料理や、香りづけとしてジャスミンを使用することで、いつもの料理がお洒落に変身出来ます。

8)ジャスミンを育てる3つの魅力とは

(1)色々な品種を楽しめる

ジャスミンには様々な品種があり、それぞれに香りが違ったり、育て方が違ったりします。同じ仲間の違う品種を育てることで、ジャスミンの様々な魅力を知り、栽培する楽しさを

感じることが出来ます。

(2)香りの効果を楽しめる

ジャスミンは他の花とは違い、その香り自体に様々な効能があります。神経をリラックスさせたり、体の痛みを和らげたりなど、育てることによって、

自分自身の心身の癒しも同時に得られることも、魅力の一つです。

(3)ジャスミンティーにして楽しめる

最近では、個人でもハーブティーを作って楽しむことが出来ます。ジャスミンも他のハーブ同様にお茶として香りと味を楽しむことが

出来るので、見た目・味・香りのすべてを楽しめるというところが、ジャスミン最大の魅力ともいえます。






今回のまとめ

1)ジャスミンの紹介

2)ジャスミンの3つの種類と特徴

3)ジャスミンを育てるのに用意する6つのグッズ

4)ジャスミンの5つの栽培ステップ

5)ジャスミンを効果的に育てる7つのコツ

6)ジャスミンを育てる時に特に注意すべき3つのこと

7)ジャスミンの成長後の効果的な3つの用途・楽しみ方とは

8)ジャスミンを育てる3つの魅力とは

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