アガパンサス

ラッパのような花姿と色合いが美しいアガパンサス。植えっぱなしでも元気に育ってくれるため、忙しい人や初心者にもおすすめです。

種や球根、苗の状態から育てることが出来るため、自分に合った育て方が出来るのも魅力です。その育て方についてご紹介します。 






【栽培方法】アガパンサスを美しく育てる4つの方法とは?


1)アガパンサスの紹介 

(1)アガパンサスとは

ユリ科の多年草で、南アフリカに10~20種が知られており、また園芸品種は300種類以上あります。開花時期や草丈、花姿などは多種多様で、常緑種と落葉種の2種類がありますが、中にはその中間のタイプもあります。

多肉質で水分を多く含んだ根と、地中では球根のように肥大した根茎を持ちます。また、光沢のある細長い葉の間から花茎を長く伸ばして、先端には数十輪の花を放射状に咲かせるのが特徴です。

花の色は紫や青紫、白などさまざまで、園芸品種によっては同じ色でも濃淡の違いが見られたりもします。花の形は大きく開いたラッパ型ですが、咲く向きは横向きや下向き、上向きなど品種によって異なります。

(2)科目・原産地

科目:ユリ科アガパンサス属

原産地:南アフリカ

(3)草丈・開花期

草丈:70cm~1.5m

開花期:6月~9月

(4)名前の由来 

アガパンサスの由来は、ギリシャ語の「agape(アガペ・愛)」と「anthos(アントス・花)」からきているとされています。

(5)期待できる効果・効能

鑑賞用として楽しむことができます。

(6)栽培の難易度・耐寒性 

難易度:簡単

耐寒性:やや強い

2)アガパンサスの5つの種類と特徴の違い

(1)アフリカヌス

常緑性で、1本の花茎から20~30輪の花を咲かせるのが特徴の品種です。日本で最もよく栽培されている品種で、日本には明治時代に入ってきたとされています。

(2)イナペルツス

花色は淡青や白があり、筒状の花は先端が少し開いています。またつぼみの状態では上を向き、開くときには下向きに咲くのが特徴です。

(3)プラエコクス・プラエコクス

プラエコクスの基準となる亜種で、花茎は1m程度まで伸びます。南アフリカのケープ地方南部が原産です。

(4)プラエコクス・ミニムス

草丈は60cm程度で、基準亜種よりも小型です。ケープ南東部原産の品種です。、

(5)プラエコクス・オリエンタリス

草丈は60cm~1.5m程度で、1本の花茎から100輪以上咲くこともある多花性の品種です。また、つぼみのままで開かない変種のプローレフレノもあります。ケープ東部原産で、この亜種を元として、多くの園芸品種が作られています。 

3)先ずは準備を!アガパンサスを育てるのに用意するグッズ6選 

(1)グッズの名称

用土・肥料・鉢・シャベル・ジョウロ・剪定バサミなど

(2)選ぶ基準

品種によって草丈が低いものや高いものなどさまざまですので、どの場所で育てるかによって品種を選ぶようにしましょう。

(3)初期費用

3、000円~5、000円

※個人差があります

(4)入手方法 

園芸店やホームセンター、インターネットなどで入手可能です。

4)アガパンサスの4つの栽培ステップとは?

(1)ステップ1:苗植え時期 

アガパンサスの種はほとんど市販されていないため、苗や球根から育てるのが一般的です。地植えも鉢植えも、3月~6月か、9月~10月頃が植え付けの適期です。

地植えの場合には、15cm~20cm間隔で植え穴を堀ったら、球根の先端部分が土の表面から出るように浅く植えます。苗植えの場合にも同じようにしましょう。

鉢植えの場合には、深さのある鉢を用意したら、鉢底に軽石や鉢底石を敷きます。次に土を3分の2程度入れて、球根2つ分の深さに球根を上向きにおいて、土で周りを埋めましょう。苗植えの時にも、球根が2つ分の深さに埋まるようにするのがポイントです。

(2)ステップ2:肥料 

植え付けの際に予め元肥を混ぜておきます。アガパンサスは生育が旺盛なので、その後は鉢植え、地植え共に、4月~5月と、9月末~10月にかけてそれぞれ1回ずつ追加で肥料を根元におきましょう。

(3)ステップ3:増やし方 

種で増やすことも可能ですが、種から育てると花が咲くまでに5年~6年はかかってしまいますので、一般的には株分けで増やします。株分けの作業は植え替えと兼ねて行うと効率的です。一株が4芽~5芽になるように手で株元を持って分けます。

株が大きいほど力が要りますので、なかなか手で分けられない場合にはハサミなどを利用しましょう。分けた株は、それぞれにまた植え付けを行います。

(4)ステップ4:植え替え 

植え替えの適期は4月~5月か、9月~10月です。鉢植えの場合には1年~2年に1度行いますが、鉢の底から根が出てきたタイミングでも行います。一回り大きな鉢を用意したら、優しく株を鉢から抜いて、新しい鉢と土に植え付けを行いましょう。

5)効果的な栽培を!効果的に育てる8つのコツ 

(1)土の種類・鉢植え

鉢やプランターで育てる場合には、市販の草花用培養土で十分に育てることが出来ます。自分で配合する場合には、鉢植えで赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜた土がおすすめです。また地植えでは、予め庭の土に腐葉土や堆肥を3割程度混ぜ込んでおき、1~2週間ほど寝かせておくと良いでしょう。 

(2)苗の植え方

冬に霜がつくような地域で育てる場合には、地表を寒冷紗で覆ったり、腐葉土やワラを土の上に乗せたりしてマルチングを行うようにしましょう。

(3)剪定・日常の手入れ

アガパンサスは一度植えたら植えっぱなしにしておいても元気に育つ種類です。そのため特別な手入れは必要ありませんが、梅雨の時季には加湿に注意しましょう。

(4)肥料・水やり 

地植えの場合には、水やりは植え付けをした直後の一度きりで構いません。ただし乾燥状態が続いて苗が弱ってきたと感じた時にのみ、少量の水を地面に染み込ませるようにして与えましょう。鉢植えの場合には、土の表面が乾いたら水を与えます。春の生育期には特に土が乾きやすいため、朝夕の1日に2回行うと良いでしょう。

(5)季節ごとの手入れ

特別な手入れは必要ありませんが、冬場に霜が降りるような地域では、マルチングを行いましょう。

(6)日当たり・置き場所

アガパンサスは耐陰性を持っていますが、日陰で育てると花つきが悪くなってしまいます。そのため、良く日の当たる場所で育てるようにしましょう。夏場の直射日光は避けて、風通しのよい場所で乾燥気味に育てるのがポイントです。 

(7)増やし方 

株が小さくなりすぎると、その年や翌年の花付きが悪くなってしまうため、あまり細かく分けすぎないようにしましょう。 

(8)虫対策・健康的に育てるコツ 

基本的には病害虫がつくことはありませんが、稀にアブラムシがつくことがあります。発見したら薬品を散布して駆除しましょう。

アガパンサス

6)ここに注意!育てる時に特に注意すべきこと 

(1)水の与えすぎには注意

水を与えすぎると根腐れを起こしてしまいますので、鉢植えに水をやる時には、必ず土の表面が乾いてから与えるようにしましょう。 

(2)花茎切り

アガパンサスは花が終わった後で、種を作るために栄養分を使うため株が弱ってしまいます。そのため、種を採取しない場合には花が咲き終わった後で茎を株元から切り取るようにしましょう。

7)アガパンサスの成長後の効果的な用途とは 

(1)育てたい場所に合った品種を選べる

アガパンサスにはたくさんの品種があり、品種ごとに大きさや草丈などがさまざまです。そのため、自分の家で育てて飾りたい場所に合わせた大きさや花つきの品種を選ぶことが出来ます。

(2)鑑賞を楽しめる

アガパンサスは地植えでも鉢植えでも、美しい花姿を楽しむことが出来ます。たった1株だけでも見応えがある上に、初心者でも育てやすいのでおすすめです。






まとめ

1)南アフリカ原産で、丈夫で育てやすいため初心者にもおすすめ

2)種と球根、苗などから育てることができ、地植えの場合には植えっぱなしでも丈夫に育ってくれる

3)日当たりと風通しがよく、乾燥気味に育てると元気に花を咲かせてくれる

4)種を作るために栄養分が使われて茎が弱ってしまうので、種を採取しないなら花茎切りを行う

5)品種ごとに大きさや草丈がさまざまなので、自分に合ったものを選んで育てられる