アボカドの木

ここ数年で、特に女性たちの間で人気急上昇中の「アボカド」。実は、アボカドは美味しいだけじゃなくて、様々な魅力を秘めた果物なのです。

今回は、アボカドの育て方・必要なグッズ・ステップ・栽培のコツをご紹介します。






アボカドの育て方解説!ステップ・グッズ・栽培のコツ 


1)アボカドの紹介

(1) アボカドとは

アボカドは木になるので果物ですが、一般的には野菜として扱われています。19世紀末にアメリカに持ち込まれ、栽培されるようになり、世界中に広まりました。

味わいが濃厚で、豊富な脂肪分を持つことから、別名『森のバター』と呼ばれています。また、『世界一栄養価の高い果物』としてギネスブックに認定されています。

(2) 科目・原産地

アボカドはクスノキ科の常緑高木に分類されます。原産地はメキシコと中央アメリカだとされています。

(3)草丈・開花期

アボカドの木は、本来は6~25mほどに育ちますが、鉢植えだと1~2mほどになります。花は5~6月頃に1㎝ほどの小さな黄色い花をたくさん咲かせます。

実がなるまでは3年~10年ほどかかります。

(4)名前の由来

アボカドは、アルファベットにすると「Avocado」というスペルになります。ナワトル語(ユト・アステカ語族 の言葉)の「ahuacatl」が由来とされています。

ahuacatlとは男性器の「睾丸」という意味です。アボカドの見た目が男性の睾丸に似ていることからその名が付きました。

日本では「鰐梨(わになし)」と呼んでいたそうです。由来は諸説ありますが、アボカドの皮が、ワニの皮に似ているからその名が付いたと言う説が有名です。

なお、「アボガド」と発音しがちですが、正式名称は「アボカド」です。

(5)簡潔な効能

アボカドは健康にも美容にも素晴らしい効果を持っています。アボカドに含まれる脂肪分の80%以上が一価不飽和脂肪酸で、

動脈硬化予防や抗酸化作用などがあります。ビタミンEも多く含まれているので、ガンや動脈硬化予防、老化防止に効果があります。

その他、ビタミン・鉄・リンなどのミネラルも豊富なので、高血圧や脳梗塞、心筋梗塞などの予防にも効果があります。

また、コエンザイムQ10も含まれており、肌荒れや老化防止にも効果が期待できます。

2)アボカドの4つの種類と特徴

アボカドは、3000種類以上の品種がありますが、大きく3系統に分けられています。 

(1)グアテマラ系

中央アメリカ原産のアボカドです。3系統の中で最も実が大きく、皮が厚いのが特徴です。グアテマラ系では、「ハス」という品種が有名です。

日本で出回っているアボカドのほとんどがこのハス種です。卵型ですが、大きなものは西洋ナシ形となることもあります。

皮はザラザラとしています。色は未熟の時は緑色で、熟すと黒紫色になります。果肉は薄緑色で、脂肪分を18~25%とたっぷり含んでいます。

(2)メキシコ系

メキシコ原産のアボカドです。3系統の中で最も寒さに強い品種です。葉からウイキョウの香りがするのが特徴です。

メキシコ系では、『メキシコーラ』という品種が有名です。皮が紙のように非常に薄いのが特徴です。実は、ナッツの風味がします。

(3)西インド系

中央・南アメリカ原産のアボカドです。3系統の中で最も寒さに弱い品種です。果実が大きく、脂肪量は少なめ。あっさりしている味が特徴です。

(4)その他、雑種

他の系統同士を掛け合わせて作ったアボカドです。雑種では『ベーコン』という品種が有名です。メキシコ系とグアテマラ系を掛け合わせて作られたものです。

サイズは大ぶりで、皮は滑らかで濃い緑色。熟しても皮の色はあまり変化しません。実は熟すとクリーム色になるのが特徴です。

収穫時期は、国内では11月頃に収穫されます。味や食感は、なめらかな口当たりで淡泊な味わいです。

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3)アボカドを育てる難易度・耐寒性とは

アボカドは、1つの木に雄花と雌花がある両性花です。しかし、雌雄異熟花といって、雄花と雌花が別々の時期に開花します。実を付けるのを目的に栽培するなら、人工授粉をするか、2本植えをしないといけません。

そのため、一般家庭で育てるのはやや難しいです。育てる難易度は中級者向けと言えるでしょう。ただし、観賞用でしたら成長が早く、

スグに大きくなりますので、初心者にも育てやすいです。南国の果物というイメージのあるアボカドですが、意外と寒さに強く日本でも栽培が可能です。ですので、耐寒性は強いと言えます。

4)アボカドを育てるのに用意する6つのグッズ

種から鉢栽培を行う場合に必要なグッズをご紹介します。

(1)

種よりも2~3回り大きなものを選びましょう。

(2)

赤玉土(小粒)と腐葉土を用意しましょう。市販の園芸用培養土や観葉植物用培養土を使うと楽なのでオススメです。

(3)鉢底ネット・鉢底石

(4)肥料

緩効性の化成肥料を用意しましょう

(5)剪定バサミ

(6)シャベル

これらはホームセンターにて2000円前後で揃えることができます。費用を抑えたい方は、100均の園芸コーナーもチェックしてみてくださいね。出かける暇がないという方は、インターネットの通販などでも入手可能です。

5)アボカドの5つの栽培ステップ

(1)ステップ1:土づくり

赤玉土小粒7、腐葉土3の割合で配合した土や、園芸用培養土などを鉢底ネットと鉢底石を入れた鉢へ入れましょう。

(2)ステップ2:種まき

土の準備ができたら、種の尖った方を上にし、半分ほど土に埋めます。

(3)ステップ3:水やり

種のうちは土が乾燥しないようにこまめに水やりをしましょう。

(4)ステップ4:肥料

規定量の肥料をあげましょう。

(5)ステップ5:摘芯・剪定

育てたい大きさになったら、芽の頂点を摘み取ります。この作業を「摘芯」といいます。

草丈が30~40cmになったときに摘芯するのがおすすめです。また、枝葉が伸びたら剪定をして日当たりや、風通しをよくします。

※栽培の注意点

・アボカドは気温が15~20度が発芽しやすいなので、5~6月に種を蒔くのがおすすめです。

・室温で育てる場合など、冬でも15度以上を保てる環境なら、時期を問わず一年中種を蒔くことが可能です。

・アボカドは耐寒性がある植物ですが、若木は寒さに弱く、気温0度を下回ると枯れてしまいます。1mくらいになるまでは、冬は室内で育てると安心です。

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6)アボカドを効果的に育てる7つのコツ

(1)土・鉢植えのコツ

土は水はけのよい酸性の土壌を好みます。現在のアボカドのサイズに合わせた鉢を使用することが、アボカドを上手に育てるコツとなります。

鉢から根がはみ出るようになったら、植え替えの合図ですので、一回り大きな鉢へ引っ越しさせましょう。

(2)日常の手入れのコツ

・支柱で支える

幼木・若木のうちは、茎が細く折れやすいので支柱で支えてあげましょう。

・摘芯/剪定する

アボカドが希望の大きさになったら、生長を止めて、横に枝を伸ばしやすくするために、摘芯をしましょう。また、成木になったら、混み合っている枝や細い枝、伸びすぎた枝などを、

根元から剪定しましょう。3月~5月に剪定作業を行うのがオススメです。

・冬支度

葉が枯れていたら、それはアボカドが寒がっているサインです。鉢を外に置いていた場合は室内に入れてあげましょう。

(3)肥料・水やりのコツ

肥料は3月~9月の生育期にあげましょう。発芽前はこまめな水やりが必要ですが、発芽後は土の表面が乾いたら水やりする程度で大丈夫です。

(4)日当たり・置き場所のコツ

アボカドは、太陽が大好きです。しかし、冷たい風は苦手です。日当たりが良く、冷たい風があまり吹き込まない場所を選びましょう。

(5)増やし方のコツ

接ぎ木で増やすことができます。接ぎ木をするメリットは、「実がなりやすくなる・より早く実がつきやすい・品質が良くなる」といったことがあります。

しかし、接ぎ木には「失敗すれば枯らしてしまう」というリスクがあり、接ぎ木を成功させるのは難しく、鍛錬が必要です。本格的にアボカドに身を付けさせたい。という方向けの方法です。

(6)虫対策・健康的に育てるコツ

1:害虫

・カイガラムシ

体長1㎝未満のとても小さな害虫です。成虫は薬剤除去ができないので、発生しないようにまめに観察することが大切です。

枝葉が混んでくると発生しやすくなるので、葉の裏をチェックしたり、発見したら歯ブラシなどで茎からこすり落としたりして、駆除しましょう。

・ハダニ

ハダニは体長0.3~0.5mmほどの害虫です。葉が白っぽく変色して枯れていたり、蜘蛛の巣状の糸を発見したら、ハダニがいる証拠です。

高温乾燥の気候を好むので、夏は特に注意が必要です。

2:病気

・炭そ病

葉っぱに灰褐色や黒褐色の斑点が見られたら、炭そ病にかかっています。炭そ病は、カビの一種で、梅雨や秋雨の時期は要注意です。

病気になった部分は枯れてしまうので、病気が広がる前にスグに除去しましょう。市販の殺虫剤や殺菌剤で解決することができます。

ホームセンターやインターネットで簡単に入手できます。病気も害虫も予防が大切です。剪定をまめに行って、風通しが良い環境を保ってあげましょう。

(7)収穫のコツ

先にご紹介しましたが、アボカドに実を付けさせるためには、人工授粉か2本植えをする必要があります。人工授粉をさせる際は、雄花が咲いたら収穫し、冷蔵庫に保存します。

その後、雌花が咲いたら綿棒で花粉を付けてあげる。という方法がオススメです無事に結実できたら、待ちに待った収穫です。

アボカドは木になった状態では完熟しません。収穫後に室温で追熟させましょう。

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7)アボカドの収穫後の効果的な用途とは

(1)料理に使う

おすすめのメニューをご紹介します。

・アボカドのおさしみ

完熟した生のアボカドにわさび醤油をかけるだけです。アボカドの濃厚さが、脂ののったトロの刺身に似ていて、すごく簡単なのにとっても美味しいので、人気のメニューです。鰹節を振りかけるのもおすすめです。

・アボカドサラダ

お好みの具材に生のアボカドを混ぜてサラダにします。エビやサーモンなどの魚介を混ぜても美味しいです。ドレッシングはお好みで合わせてましょう。

・アボカドディップ

アボカドを潰して、お好みの具材を混ぜ、味付けをします。これでディップソースの完成です。コーンチップスを添えれば、お酒のつまみにピッタリです。オシャレなので、パーティにもおすすめです。

・アボカドシェイク

完熟したアボカドと牛乳、砂糖をミキサーにかけて、シェイクとしても飲めます。他の果物を一緒に入れるのもおすすめです。砂糖をガムシロップやはちみつに変えても美味しいです。

・アボカドパスタ

アボカドのクリーミーさを生かして、パスタソースとして食べるのもおすすめです。炒めたアボカドを牛乳とコンソメ、塩胡椒で煮るだけで簡単クリーミーソースができちゃいます。

(2)美容に使う

アボカドは食べるだけでなく、美容グッズとしても使えます。

・アボカドパック

潰したアボカドにはちみつを混ぜるだけで簡単パックの出来上がりです!一回の使用でアボカド4分の1・はちみつティースプーン半分が適量です。顔や手の甲などに塗り、10~15分経ったら洗い流しましょう。

こんなに簡単なのに保湿効果、美白効果を得られます。また、乾燥した髪にパックするのもおすすめです。冷蔵庫保存ができますが、酸化が早いので、1回で使い切るのが良いでしょう。

※体質によってお肌に合わない人もいますので注意が必要です 

・角質ケア

アボカドの皮を有効利用しましょう。皮でひじ、ひざ、かかとなどの皮膚が硬くなった部分をこすると、柔らかくなります。15分ほどで水で洗いながすだけで、角質ケアができます。

8)アボカドを保存する場合の4つのポイント

(1)未熟なアボカド

収穫したアボカドがまだ固かったり、皮の色がグリーンの場合はまだ未熟です。20度前後の温度の場所で追熟保存しましょう。

アボカドは温度が5度以下の場所での保存は低温障害を起こしてしまいますし、27度を超えるような熱い場所でも傷んでしまいますので、20度前後がベストです。

バナナやリンゴと一緒に保存すると早く追熟します。押したときにふっくらとした、柔らかな感触があるくらいが食べごろです。

(2)食べ頃のアボカド

食べ頃に熟したアボカドは、ビニールやポリの袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。冷蔵保存期間は2~3日程度です。

なぜなら、冷蔵庫に入れた状態で数日たつと、低温障害をおこしてしまうからです。

(3)冷凍保存

よく熟した物は半分に割り、種と皮を剥いた状態にし、変色防止のためにレモン汁をからめてから、乾燥防止や外気と触れないようにする為に、ピッタリとラップで包み、冷凍します。

冷凍保存期間は、1~2ヶ月程度です。また、果肉にレモン汁をからめて密封できるチャック袋に入れ、手で軽く潰してから空気を抜いて冷凍する方法もあります。

どちらの場合も、使うときには自然解凍をしましょう。一度冷凍すると、生よりも食感が落ちてしまうので、ディップやソースなどの潰して使う料理にするのがオススメです。

(4)使いかけのアボカド

切って使いかけの物は空気に触れたところから酸化し、色が変わってしまいます。出来れば種つきの半分の状態で変色防止にレモン汁をかけ、ラップでピッタリと包んで冷蔵庫に入れましょう。

9)アボカドを育てる3つの魅力とは

(1)食べ終わった後の種を再利用

食べ終わった後の種で、再びアボカドを育てることができることに魅力を感じている人は多いようです。

(2)オシャレな観葉植物に

観葉植物として育てるなら、育てやすい植物なので、挑戦したくなりますね。

(3)難易度の高いスキルに挑戦

アボカドを増やすために接木に挑戦してみたり、結実させるために人工授粉にも挑戦してみるのも楽しいかもしれません。見事成功し、成長した実を食べられた時の喜びはひとしおですね。






今回のまとめ

1)アボカドの紹介

2)アボカドの4つの種類と特徴

3)アボカドを育てる難易度・耐寒性とは

4)アボカドを育てるのに用意する7つのグッズ

5)アボカドの5つの栽培ステップ

6)アボカドを効果的に育てる7つのコツ

7)アボカドの収穫後の効果的な2つの用途とは

8)アボカドを保存する場合の4つのポイント

9)アボカドを育てる3つの魅力とは