光沢のある葉と、立ち姿の美しさから、観葉植物としては定番のベンジャミン。もう育っているものを購入する人も多い中で、きちんと自分で育ててみたい!と思う人も少なくないでしょう。
そこで今回は、ベンジャミンの育て方についてご紹介していきます。
目次
ベンジャミンの育て方解説!4つの栽培ステップとコツ
1)ベンジャミンの紹介
(1)ベンジャミンとは
ベンジャミンは別名を「シダレガジュマル」ともいい、主に観葉植物として、家庭や会社のオフィスなど、様々な場所で幅広く活用されています。特に他の植物では中々出来ない、「リング仕立て」や「三つ編み仕立て」にアレンジが出来、また育てるのもそう難しくはないため人気の高い品種です。
(2)科目・原産地
科目:クワ科フィカス属
原産地:インド~東南アジア
(3)草丈・開花期
草丈:30cm~
開花期:5月頃(ただし花らしい花は咲かない)
(4)名前の由来
英名の「Benjamin tree(ベンジャミンツリーまたはベンジャミンの木)」から来ています。
(5)期待できる効果・効能
風水において、葉が下向きに生えることから「陰の植物」とされるため、調和やリラックス効果をもたらすと言われています。
(6)栽培の難易度・耐寒性 など
難易度:初級~中級者向け
耐寒性:やや強い(5℃以上)
2)ベンジャミンの5つの種類と特徴
(1) フィカス・ベンジャミナ
ベンジャミンの中でも、最もスタンダードな品種で、一般的に「観葉植物のベンジャミン」といえばこちらの品種をいいます。自生では20m以上も成長する、生命力の強い種類です。葉は濃緑色で光沢があり、幹が柔らかいため、数本を編んでいるタイプのものもあります。
(2) ゴールデンプリンセス
ベンジャミンの中の突然変異種で、特徴として黄緑色の葉の縁に、白い斑模様が入っています。暗めのインテリアの中に置くと、白い斑模様が映えて雰囲気が明るくなります。
(3) ベンジャミン ライム
名前の通りに、ライムの色が美しく、観賞価値の高い品種です。その色合いから室内の雰囲気を明るくしてくれ、シンボルツリーとしてはピッタリです。
(4) ベンジャミン バロック
クルクルに巻かれた葉が特徴的な品種で、観葉植物としては新しい品種になります。そのユニークな姿で人気が上昇中で、注目度も高いです。
(5) ベンジャミン ブラック
光沢のある、黒味を帯びた濃い緑で、卵型の葉の色が特徴的な品種です。他のベンジャミンと比べて、シックでスタイリッシュな姿をしているため、モノトーンなどの落ち着いた雰囲気の室内にピッタリな品種です。
3)ベンジャミンを育てるのに用意する6つのグッズ
(1) グッズの名称
用土、鉢植え、ジョウロ、シャベル、肥料、剪定バサミ
(2) 選ぶ基準
用土は水はけと水もちが良い、弱酸性の土を選びましょう。もしくは、市販の観葉植物用の用土でも大丈夫です。
(3) 初期費用
2、000円前後
※個人差があります
(4) 入手方法
インターネットや園芸店などで入手が可能です。
4)ベンジャミンの4つの栽培ステップ
(1)ステップ1:植え付け時期
5~7月の生長期に植え付けを行いましょう。用土を入れた鉢植えに植えつけたら水を与えます。
(2)ステップ2:肥料
肥料を与える際には、薄めた液体肥料か、緩効性の化学肥料を根元にあげるようにします。特に5~9月の生育期には、2~3ヶ月に一回程度あげましょう。
(3)ステップ3:増やし方
生育期には、挿し木や挿し芽で増やすことが可能です。特に5~6月頃の剪定で切り取った枝を利用した場合には、成功率があがるとされています。増やし方は、10cmほどの長さの枝を用意したら、2~3時間程度水につけておきます。
次に枝を水から取り出した後で、枝先の2~3枚を残して、その他の葉は切り取っておきます。その後でピートモスや赤玉土(小粒)を混ぜた土か、または赤玉土(小粒)のみを小鉢に入れたら枝を挿して、涼しい日陰で管理します。そして根が鉢いっぱいまで伸びてきたところで、一回り大きな容器に植え替えをして完了です。
(4)ステップ4:剪定
ベンジャミンは非常に生命力が強いため、すぐに葉が育ってきます。そのため、日常的に剪定を行うようにしましょう。また、他の植物よりも強いため、剪定の際にも比較的自分の思うように剪定が出来ます。
5)ベンジャミンを効果的に育てる8つのコツ
(1)土の種類・鉢植え
用土を自分で配合したい場合には、赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜた土を用意するのがお勧めです。
(2)植え替え
ベンジャミンを引き抜いたら根の土を1/3ほど落として、一回り大きい鉢に植え付けます。植え付け後には水を与え、風通しの良い、明るい日陰で管理しましょう。
(3)剪定・日常の手入れ
剪定は「伸びてきたな」と思った時に、定期的に行うと良いでしょう。
(4)肥料・水やり
化学肥料のにおいが気になるという場合には、液体肥料がお勧めです。水やりは、5~9月の生育期にはたっぷりと水を与えますが、秋頃からは少しずつ水の量を減らし、冬には休眠期に入るため、さらに回数を減らして乾燥させる日数を長くしましょう。
(5)季節ごとの手入れ
特にありませんが、ベンジャミンを育てる適温としては20~30℃ですので、なるべく室内の温度をそれに近いもので保つと良いでしょう。また、冬場では8℃を下回らないよう、温かい室内に置いておくなどして管理しましょう。
(6)日当たり・置き場所
多少の耐陰性はありますが、本来は日当たりを好む植物ですので、出来るだけ日当たりが良く、風通しの良い場所に置いておくと良いでしょう。
(7)増やし方
ベンジャミンを増やす際には、発根をして根付くまでの間は、土を乾燥させないよう水やりを続けていきます。
(8)虫対策・健康的に育てるコツ
ベンジャミンは基本的には病害虫にかかりにくい植物ですが、気温が低かったり、水が多すぎる・少なすぎるといった環境の悪化で弱ってしまうと、病害虫にかかることがあります。また、風通しが悪いとカイガラムシなどの害虫の被害にあうことがありますので、万一害虫が出た場合には殺虫剤を散布したり、歯ブラシなどでこすり落として駆除しましょう。
6)ベンジャミンを育てる時に特に注意すべき2つのこと
(1) 生命力が強すぎて伸び放題にならないように
ベンジャミンは暫くほったらかしにしておくと、どんどん成長して葉や根が伸び放題になってしまいます。そうなると見た目にも悪いですし、風通しも悪くなって弱りやすくなるので、必ず定期的に選定を行いましょう。
(2) 樹液の「かぶれ」に注意
ベンジャミンのように「ゴムの木」の仲間は、切り口から粘り気のある白い樹液が出てくるのが特徴です。この白い樹液に肌が弱い人が触れた場合、かぶれてしまう可能性がありますので、肌が敏感な人は剪定などの際に注意して触れるようにしましょう。
7)ベンジャミンの成長後の効果的な用途とは
(1) インテリアとして活用
ベンジャミンは各家庭ではもちろんのこと、会社などのオフィスや公共の場などでもインテリアとして活用出来ます。その場に置いておくだけで周囲の雰囲気が明るくなったり、または落ち着かせたりと心理的な効果もあるため、様々な場所で活用されています。
(2) 風水として活用
ベンジャミンは、風水では人間関係を良くし、社交運や仕事運をアップさせてくれる効果があるとされています。そのため、仕事などで運を向上させたい場合には、風水に則った位置に置くと気持ちも上向きになって良いとされています。
8)ベンジャミンを育てる魅力や喜びとは
(1) 初心者でも簡単に育てられる
ベンジャミンは初心者でも、比較的楽に育てることの出来る植物です。そのため、初めて植物を育てるという人でも安心して育てることが出来、またそれによって植物を育てることへの自信に繋がります。
(2) 自分の好きにアレンジ(剪定)出来る
ベンジャミンは種類によって、三つ編みだったり、リング仕立てに姿をアレンジすることが出来ます。自分の好きな姿にアレンジが出来ることで、一段と植物を育てる楽しさが増します。
今回のまとめ
1)ベンジャミンの紹介
2)ベンジャミンの5つの種類と特徴
3)ベンジャミンを育てるのに用意する6つのグッズ
4)ベンジャミンの4つの栽培ステップ
5)ベンジャミンを効果的に育てる8つのコツ
6)ベンジャミンを育てる時に特に注意すべき2つのこと
7)ベンジャミンの成長後の効果的な用途とは
8)ベンジャミンを育てる魅力や喜びとは
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