ダリアの育て方って?栽培の5大ステップと注意点とは

ダリアの花

品種によって様々な花の形や色合いを楽しめるダリア。自宅でガーデニングをするのなら、ぜひ庭を彩って欲しい花の1つでもありますよね。日常を華やかな色合いに飾ってくれる、そんな魅力溢れるダリアの育て方についてご紹介していきます。






目次

ダリアの育て方って?栽培の5大ステップと注意点とは


1)ダリアの紹介 

(1)ダリアとは

ダリアはキク科の多年草で、夏の定番の花として世界で最も一般的に植えられている球根植物です。非常の多くの園芸品種があり、その花の大きさや色合いは実に多種多様です。また野生種は主に高地に自生しており、暑さにはやや弱いです。豪華で色鮮やかな姿はガーデニングなどで大変人気があります。

(2)科目・原産地 

科目:キク科ダリア属

原産地:メキシコ・グアテマラ

(3)樹高・開花期 

樹高:20cm~2m

開花期:7月~10月

(4)名前の由来

スウェーデンの植物学者、ダール氏の名前にちなんでつけられたとされています。

(5)期待できる効果・効能

血液循環を促し、疲れをとってくれる

(6)栽培の難易度・耐寒性・耐影性

難易度:初心者~中級者向け

耐寒性:やや弱い

耐影性:弱い

2)種類の違いはあるの?ダリアの5つの種類と特徴 

(1)皇帝ダリア

「木立ダリア」ともいい、ダリアの中でも最も大きく育つ原種の1つです。草丈は最大で4m~5mにもなり、「皇帝」の名に相応しいその存在感から、原種の中で唯一「優雅」や「乙女の真心」といった花言葉がつけられています。花色は気品溢れるピンク色をしています。

(2)満天

フォーマル・デコラティブ咲きで、さわやかで発色のある黄色の花を咲かせるのが特徴です。7月~10月になると出回る品種です。

(3)天空

上向きの中大輪の花びらが特徴的な黄色の早生品種です。きれいな淡いイエローカラーのスイレン咲きをしており、中性の茎丈まで育ちます。

(4)かがり火

全体的に少し大型の品種で、まとまりのあるショー咲きが特徴的です。花びらはオレンジ色の中大輪で、育てやすいため初心者の方におすすめの品種です。

(5)サンタクロース

アメリカで作られた品種で、赤と白の中輪~小輪のサイズをしています。インフォーマル・デコラティブ咲きで、縁にいくほど白くなる美しい模様が人気です。

3)グッズを準備しよう!育てるのに用意するグッズ 

(1)グッズの名称

用土・肥料・鉢・シャベル・ジョウロ・支柱、剪定ばさみなど

(2)選ぶ基準

地植えで日当たりの良い場所に植える場合には、西日を避けるための遮光ネットも用意しましょう。

(3)初期費用

3、000円前後

(4)入手方法

園芸店やホームセンター、インターネットなどで入手出来ます。

皇帝ダリア 

4)正しい手順で栽培を!5つの栽培ステップとは

(1)ステップ1:球根の植え方

・地植え

地植えも鉢植えも、球根を植える適期は3月下旬~5月頃です。まずは植え付けの2~3週間前に肥料を土に混ぜておきます。植える当日に深さ5cm~10cm程度の穴を掘ったら、球根の発芽する場所が上向きになるように置きます。次に土を被せて穴を埋めて、支柱を4本を立てます。支柱を立てたらたっぷり水やりをして、その後は発芽するまで水やりは控えます。発芽後には土が乾いたら水を与えましょう。

・鉢植え

鉢底に軽石か、鹿沼土を多めに数cmほど敷いたら、鉢の3分の2程度まで土を入れます。次に球根が鉢の中央に向かい発芽する向きに置き、土を5cm~10cmほど被せます。土に予め浸透性の殺虫剤と、緩効性化成肥料を施したら、支柱を4本を目安に立てます。鉢底から流れるほどたっぷりと水やりを行ったら、後は発芽するまで水やりは控えましょう。

(2)ステップ2:肥料

肥料は植えてから1ヶ月後と、秋の開花前に緩効性化成肥料を1回ずつ追加で与えていきます。

(3)ステップ3:増やし方

・分球

2月~3月頃に、掘り起こした球根から新しい芽が出てきますので、分球を行います。芽を確認したら折れないよう注意して、カッターナイフなどで切り分けて保管しましょう。球根の掘り上げと一緒に行うとより効率的です。

・挿し芽

先に球根と同じ土と鉢を用意して、6cm~7cm程度枝を切り取ります。次に2~3倍に薄めた発根促進剤を切り口に数秒間つけて、土に切り口を2cm~3cmほど挿し込みましょう。その後は日陰で2週間程度土を乾燥させないように水やりを続け、徐々に半日陰から西日の当たらない日なたに移して管理しましょう。

(4)ステップ4:堀り上げ

ダリアの球根は翌年も花を咲かせるので、秋を過ぎた頃に掘り上げを行います。発芽点を折らないように注意しながら球根を掘り上げたら、軽く水洗いして日陰に1週間ほど置きましょう。

(5)ステップ5:仕立て方

・天花仕立て

最初の花をは1本だけ開花させたら、2番目の花で複数の花を咲かせる方法で、大輪咲き向きの仕立て方です。球根から出た芽の中から、一番丈夫そうな茎1本が花を咲かせるまで、株元近くの2節分を残し、他の芽はすべて切り取り続けましょう。花が咲いた後で、花びらの下の部分で切り落としたら、残った2節のわき芽を育てていきます。

・摘心仕立て

1番花から複数の花を咲かせる方法で、小~中輪咲向きです。

球根から育つ1番太い茎が地表から2~3節ほど伸びたところで切り落としたら、2~3節から育つ約4本~6本のわき芽を生長させて複数の花を咲かせます。4本~6本のわき芽も天花仕立てと同じように、株元の1~2節を残したら他のわき芽を切り取りましょう。

5)要チェック!ダリアを効果的に育てる8つのコツ 

(1)土の種類・鉢植え

自分で土を配合する場合には、赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜましょう。

(2)球根の植え方 

ダリアは球根植物ですので、一般的には球根から育てます。種から育てることも可能ですが、球根になるまで3年程度かかりますので、初心者はまず球根から育てていくのがおすすめです。また、地植えや鉢植えの他に、プランターで育てることも出来ます。

(3)剪定(切り戻し)・日常の手入れ

弱ったり、上手く育たなかった株は、株元から30cm~40cmの位置で切り落とします。これを地中もしくは地際から芽が伸びてくるまで繰り返しましょう。切り戻しを行うと、秋に新しい枝が出て花を咲かせてくれます。

(4)肥料・水やり 

地植えの場合は、球根を植えた際に1回水やりを行えば、後は天候任せで行う必要はありません。ただし暑く乾燥した日が続いた時には葉の表裏に霧吹きで水をふきかけてあげましょう。鉢植えの場合は土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えます。

(5)季節ごとの手入れ

夏は暑さで弱ることがあるため、その場合には思い切って切り戻しを行いましょう。

(6)日当たり・置き場所

日当たりを好みますが、夏の日差しや直射日光は苦手なので、明るい日陰などに移動させましょう。地植えの場合には、遮光ネットで日差しを和らげてあげましょう。 

(7)増やし方 

ダリアは分球や挿し芽以外に種まきでも増やせますが、初心者向きとは言えません。ダリアを育てるのに慣れてきたらチャレンジしてみましょう。

(8)虫対策・健康的に育てるコツ

フキノメイガの幼虫がつくことがありますので、定期的な薬剤散布で予防しましょう。 

6)ここに注意!育てる時に特に注意すべき3つのこと 

(1)支柱を立てる

ダリアは生長すると背が高くなるため、必ず支柱を立てるようにしましょう。枝も多くなるので生長するほど倒れやすくなります。

(2)霜が降りる前に堀り上げを行う

ダリアは寒さにやや弱いので、寒い地域で掘り上げを行う際には霜が降りる前に済ませましょう。

(3)植え替えはしない

ダリアは球根植物ですので、植え替えを行う必要はありません。

※ ダリアは品種によって実に様々な美しい花を咲かせます。ガーデニングで庭を華やかにしたり、品種ごとに観賞を楽しめます。






今回のまとめ

1)ダリアの紹介 

2)種類の違いはあるの?ダリアの5つの種類と特徴

3)グッズを準備しよう!育てるのに用意するグッズ 

4)正しい手順で栽培を!5つの栽培ステップとは

5)要チェック!ダリアを効果的に育てる8つのコツ 

6)ここに注意!育てる時に特に注意すべき3つのこと 

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