爽やかな色合いと、スタイリッシュな姿が人気のエバーフレッシュ。観葉植物の中でも、一つの品種でまっすぐな樹形をしていたり、くねくね曲がっていたりと様々なタイプを楽しむことの出来るエバーフレッシュの育て方についてご紹介します。
エバーフレッシュの育て方とは?5つの栽培ステップとコツ
1)エバーフレッシュの紹介
(1)エバーフレッシュとは
エバーフレッシュはマメ科の植物で、別名を「エバフレッシュ」「アカサヤネムノキ」「赤莢合歓の木」などと言います。非耐寒性常緑高木に分類され、日中は葉を広げますが、夜になると葉を閉じるという少し変わった性質をしています。最近では室内のインテリアの観葉植物として人気が高まっています。
(2)科目・原産地
科目:マメ科ピトヘケロビウム属
原産地:中南米、東南アジア
(3)草丈・開花期
草丈:10cm~200cm
開花期:4月~9月
(4)名前の由来
エバーフレッシュの名前の由来は、その爽やかな見た目の色合いから来ているとされています。また、和名の「あかさやねむのき」は、元々ネムノキの仲間であることと、花が咲いた後に緑色のサヤができ、それが次第に赤色に変わることからつけられたました。
(5)期待できる効果・効能
風水としては、パワー上昇や運気の上昇が見込める観葉植物とされています。また、精神の安定、落ち着き、和みの効果などもあると言われています。
(6)栽培の難易度・耐寒性
難易度:初級~中級者向け
耐寒性:弱い
(7)種類とは
ネムノキの仲間ではありますが、エバーフレッシュという品種は現在一種類のみです。ですがその樹形はさまざまで、まっすぐに伸びたものや、ナチュラルな樹形のもの、またクネクネとした樹形のものまであります。
2)グッズを準備しよう!育てるのに用意する6つのグッズ
(1)グッズの名称
用土・肥料・鉢・シャベル・ジョウロ・剪定ばさみなど
(2)選ぶ基準
通常の観葉植物用の土や、好みの鉢で選べば問題はありません。葉水を与えますので、ジョウロとは別に霧吹きがあった方が良いでしょう。
(3)初期費用
2、000円~4、000円
※個人差があります
(4)入手方法
園芸店やホームセンター、インターネットなどで入手可能です。
3)正しい手順で栽培を!5つの栽培ステップとは
(1)ステップ1:種まき時期
5月~9月が種まきの適期です。育苗ポットに赤玉土を入れたら、黒い種を一粒ずつ入れます。種をまいたら日陰に置き、土が乾かないように水を与えて管理します。その後は5~10日で芽が出ますので、小葉が完全に展開したら鉢に植え替えを行います。他の方法として、暖かい部屋で濡れたティッシュの上に種を並べて置くと発芽する場合もあります。
(2)ステップ2:苗植え時期
種まき同様に、5月~9月に苗植えを行います。苗よりも一回り大きな鉢に軽石、土の順番で入れます。次に根についた古い土を3分の1程度落としたら鉢に植えます。植え付けた後は水をたっぷりと与えましょう。
(3)ステップ3:肥料
生育期の4~10月までの間は、観葉植物専用の緩効性肥料を1ヶ月に1度与えます。また液体肥料は2週間に1度与えましょう。
(4)ステップ4:増やし方
挿し木で増やします。5月~8月に挿し木を行うと容易に増やすことが出来ます。余分な場所に栄養がいかないように、葉は上の方だけ残して下葉はとってしまいます。赤玉土に挿したら、たっぷり水を与えて日陰~半日陰で管理しましょう。発根した後は鉢に植え替えます。
(5)ステップ5:植え替え
観葉植物を何年も育てていると、鉢の中の土の栄養分や微生物が減って、生育が悪くなってしまいます。そのため、鉢の中で根がいっぱいになったり、鉢底から根が出てきたタイミングで植え替えを行いましょう。植え替えの適期は4月~6月頃の梅雨明けまでです。植え替えは根が痛みやすいため、丁寧に素早く行いましょう。
4)ここが重要!エバーフレッシュを効果的に育てる7つのコツ
(1)土の種類・鉢植え
自分で土を配合する場合は、観葉植物用の用土のほか、小粒の赤玉土6:腐葉土4の割合で混ぜたものを用意します。鉢は苗植えの場合には、育苗ポットよりも一回り大きなものを選びましょう。
(2)種の巻き方
種をまくときは、種同士が重ならないようにしましょう。
(3)剪定・日常の手入れ
エバーフレッシュは、室内で育てる場合には特にどんどん伸びていってしまいますので、伸びたら剪定を行いましょう。剪定には特に時期の決まりはありません。
(4)肥料・水やり
冬の休眠期には根が活動しないため、肥料は与えません。この時期に肥料を与えると、根が枯れることがありますので注意ましょう。冬場以外の時期は、定期的に霧吹きで葉水を与えるようにしましょう。
(5)季節ごとの手入れ
寒さには弱いため、冬場は温度管理に注意して、暖かい室内で育てましょう。
(6)日当たり・置き場所
エバーフレッシュは日当たりの良い明るい場所や、半日陰を好みますが、直射日光が当たると葉が焼けてしまうことがあります。そのため、日差しの強いときはカーテン越しの室内に置いたり、明るい日陰に置きましょう。
(7)虫対策・健康的に育てるコツ
コバエやハダニ、カイガラムシなどの害虫が発生する場合があります。コバエは葉に水滴がつくと寄ってくる場合がありますので、見つけ次第駆除します。ハダニは乾燥を好み水気を嫌いますので、室内やエバーフレッシュが乾燥していないか注意します。カイガラムシは主に風通しの悪いところに発生しますので、葉が重なりあい風通しが悪くなっている場合には剪定を行い対策します。
5)要注意・・!育てる時に特に注意すべきこと
(1)日当たりに注意
エバーフレッシュは明るい日なたや半日陰を好みますが、一方で日差しが強すぎても、また日陰が暗すぎても生育に悪影響が出てしまいます。そのため、季節や時間帯によって、エバーフレッシュの置き場には注意しましょう。
(2)苗植えを行う前に
苗植えを行う際には、まず苗を購入する際に、苗の状態をよく観察しましょう。葉色が薄かったり、下のほうの葉が黄色く変色しているものはあまりいい状態ではありませんので、そのような苗は選ばないように気をつけましょう。
6)成長後の楽しみ!エバーフレッシュの効果的な用途とは
(1)インテリアを楽しむ
エバーフレッシュはその名の通り、爽やかでスタイリッシュな姿が人気の観葉植物です。お部屋のインテリアにはピッタリなので、自分好みの樹形に育てて楽しみましょう。
(2)風水効果で気分向上!
風水として運気の上昇を導いたり、また精神の安定にも効果的です。日々の疲れを感じやすい人や、気分が落ち込みやすい人は育ててみると、心のケアに一役買ってくれるかもしれません。
今回のまとめ
1)エバーフレッシュの紹介
2)種類の違いはあるの?エバーフレッシュの種類と特徴
3)グッズを準備しよう!育てるのに用意する6つのグッズ
4)正しい手順で栽培を!5つの栽培ステップとは
5)ここが重要!エバーフレッシュを効果的に育てる7つのコツ
6)要注意・・!育てる時に特に注意すべきこととは
7)成長後の楽しみ!エバーフレッシュの効果的な用途とは