マスカットのような丸い葉が可愛らしく魅力的なグリーンネックレス。水や肥料の与え方と湿度の管理さえ気をつければ、初心者でも難なく育てることが出来ます。
室内でインテリアとしても楽しめる、グリーンネックレスの育て方について詳しくご紹介します。
目次
4STEP!グリーンネックレスの育て方の手順と注意点まとめ
1)グリーンネックレスの紹介
(1)グリーンネックレスとは
別名を「ミドリノスズ」ともいい、キク科の多肉植物です。茎が這うように伸びて、グリーンピースやマスカットに似た球状の葉を付けるのが特徴的です。そのように変わった形をしているのは、水分を内部に溜めておくためだと言われています。
開花期には、葉の付け根から花茎を数cm伸ばした先に小花を一輪咲かせます。開花の際には紫色の花糸から花粉を出しますが花弁はないため、花としての見栄えはあまりありません。どちらかと言えば観葉植物として楽しむ品種と言えるでしょう。
(2)科目・原産地
科目:キク科セネキオ属
原産地:ナミビア南部
(3)草丈・開花期
草丈:1m(つるの長さ)
開花期:9月~12月
(4)名前の由来
グリーンのネックレスに似た外見から名が付けられました。
(5)期待できる効果・効能
鑑賞を楽しむほかに、風水では恋愛運が上がると言われています。
(6)栽培の難易度・耐寒性・耐影性
難易度:簡単
耐寒性:やや強い
耐影性:やや弱い
2)種類の違いはあるの?グリーンネックレスの2つの種類と特徴
(1)グリーンネックレス
一般的なグリーンネックレスのことで、緑の色合いが美しい品種です。長く伸びたつるが地面を這い、マスカットのような丸い形の葉が特徴的です。
(1)グリーンネックレス斑入り
「バリエガタ」とも言い、形はグリーンネックレスによく似ていますが、葉の部分に白い模様があるのが特徴的です。また、同じ園芸品種に「ルビーネックレス」という品種があり、こちらは見た目がグリーンネックレスによく似ていますが、「オトンナ属」というまったく別の属に分類されています。
3)グッズを準備しよう!育てるのに用意するグッズ5選
(1)グッズの名称
用土・肥料・鉢・シャベル・ジョウロなど
(2)選ぶ基準
鉢植えやポッドで育ててインテリアとしても楽しみたいという人は、鉢植えを用意しましょう。
(3)初期費用
2、000円~3、000円程度
(4)入手方法
インターネットや園芸店、ホームセンターなどで入手出来ます。
4)正しい手順で栽培を!栽培の4STEP
(1)STEP1:植え付け時期
グリーンネックレスは、基本的に苗の状態のものや、ある程度育った状態のものを購入して、自分で鉢に植え付けを行います。おしゃれなインテリアとしても楽しみたい人は、インテリア用の小鉢を用意することも多いですが、購入時のポッドよりも一回り大きなものを選んでおくと直ぐに根詰まりを起こすことがなく安心です。
用土はホームセンターで売られている観葉植物用の用土や多肉植物用の用土を使うと良いでしょう。植え付けの適期は5月~7月頃です。
(2)STEP2:肥料
肥料は4月~10月の生育期にかけて、月に一度標準の2倍に薄めた液体肥料を施します。または2ヶ月に1度緩効性肥料を少量株元に与えるようにします。また、真夏には根が傷む可能性が高いため肥料は与えないようにしましょう。
(3)STEP3:増やし方
挿し木で増やすことができ、適期は5月~7月にかけてです。茎を5cm~10cm程度で切り取り挿し穂にします。挿し穂を川砂を入れた平鉢や箱などに横に寝かせたら、茎が隠れる程度土をかけて風通しのよい日陰で管理しましょう。そのまま育てていると次第にそれぞれの葉の付け根から根が出てきて、新芽がでてきます。
(4)STEP4:植え替え
根詰まりを起こしてしまうと、株元に近い葉がぽろぽろと落ちてきてしまいます。そのため、鉢の中が根で一杯になったタイミングや、最低でも1年~2年に1度は植え替えを行いましょう。植え替えの適期は5月~7月にかけてです。鉢から株を抜き、古い土を優しく落としたら傷んだ根や伸びすぎた根を切り取ります。
その後は2日~3日ほそ陰干ししてから新しい用土で植え替えを行いましょう。また、根詰まりを起こし、株元の葉が落ちてしまった場合には、植え替えの前に茎を切り戻しておきます。
5)要チェック!グリーンネックレスを効果的に育てる8つのコツ
(1)土の種類・鉢植え
グリーンネックレスは水はけの良い砂質の土壌を好みます。自分で用土を配合する場合には、赤玉土6:腐葉土2:川砂2の割合で混ぜた土がおすすめです。
(2)苗の植え方
特別に注意することはありませんが、ポッドから株を抜く際には、根を傷付けないように優しく扱いましょう。
(3)剪定・日常の手入れ
株元の葉がぽろぽろ落ちてないか(根詰まりを起こしていないか)、過湿状態になっていないかなど日々の観察を怠らないようにしましょう。
(4)肥料・水やり
乾かし気味に育てますので、水やりは土の表面が十分に乾いたら行いましょう。水の与えすぎや、特に梅雨の時期の水やりには過湿も気をつけます。
(5)季節ごとの手入れ
2℃~3℃程度保てれば冬越しが可能です。冬の間は室内に取り込んでよく日の当たる場所で管理しましょう。
(6)日当たり・置き場所
日当たりを好みますが、強い光よりも柔らかい光を好みます。春と秋には屋外の明るい場所や、室内で日の射し込む場所に置いて管理しましょう。また、夏場は明るい日陰で管理し、直射日光が当たらないようにします。冬は室内に取り込んで日の当たる場所に置きましょう。
(7)増やし方
時々霧吹きで挿し穂に水をかけて管理しましょう。
(8)虫対策・健康的に育てるコツ
春先にアブラムシが発生することがありますので、見つけ次第早めに薬剤を散布して駆除しましょう。
6)ここに注意!育てる時に特に注意すべき2つのこと
(1)肥料の与えすぎには注意する
グリーンネックレスは肥料の濃度が濃すぎたり、量が多いと根腐れを起こしてしまうことがあります。そのため、肥料は与えすぎないように注意しましょう。液体肥料であれば標準の2倍程度に薄め、また固形肥料の場合は標準の半分の量で抑えておきます。
(2)過湿に弱い
元々は乾燥地帯で生息する種類ですので、乾燥に強く過湿に弱いです。基本は乾かし気味に育てますので、梅雨の時期など湿気が多い時には過湿にならないように気を付けて育てましょう。
※グリーンネックレスは他の観葉植物同様に、育てながら室内でインテリアとして楽しむことが出来ます。通常の鉢植えで育てても良いですし、吊り鉢にして天井から吊るせばそれだけで室内がおしゃれな空間へと変化しますのでおすすめです。
まとめ
1)乾燥を好み過湿を嫌うため、乾かし気味に育てる。
2)水は土の表面が十分に乾いてから行い、肥料は標準の半分程度に薄めて与える。
3)根詰まりを防ぐために植え替えは1年~2年に1度行う。
4)春と秋は屋外で管理し、夏は明るい日陰で、冬は室内の日の当たる場所で管理する。
5)吊り鉢など、インテリアを楽しみながら育てられる。
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