トロピカルのイメージのハイビスカスは、咲いているのを見ているだけで南国気分を味わえますよね。育てるのは難しそうですが、意外と丈夫で育てやすい花なんです。
そんなハイビスカスの育て方・栽培のコツ・ステップ・必要なグッズなどを紹介していきます。
目次
ハイビスカスの育て方解説! 栽培の6つのコツ
1)ハイビスカスの紹介
(1)ハイビスカスとは
ハイビスカスは熱帯花木として有名で、とても丈夫なので初心者でも育てやすい花です。学名は「ヒビスカス」。
花色が豊富で花の咲き方も一重、半八重、八重とあります。南国の花のイメージですが日本の夏の暑さには弱いとされています。
ハイビスカスはハワイ州の州花となっています。
(2)科目・原産地
科目:アオイ科
原産地:ハワイ・マスカレン諸島
(3)草丈・開花期
草丈:20センチ~3メートル
開花期:6月~8月
(4)名前の由来
エジプトの美をつかさどる「ヒビス」の名前にちなんで付けられています。「ヒビスのように美しい花」という意味。
(5)期待できる効果・効能
ハイビスカスにはビタミンCが豊富なので、美容や疲労の回復に効果があります。また、カリウムも豊富なので、利尿作用があり、二日酔いやむくみの改善にはハイビスカスティーがオススメです。
暖下作用もあるので、便秘の解消にも効果的です。
2)ハイビスカスの3つの種類と特徴
今回はハイビスカスの園芸品種の種類をご紹介します。
(1)オールドタイプ
オールドタイプは、ハイビスカスの種類の中でも交配された年代が古く、ハワイアンタイプのもとになった品種の総称をいいます。
特徴は、よく育ち、花もたくさんつきます。花色も赤、ピンク、黄色などシンプルなものが多いです。花の大きさは中輪から小輪のもが多く
葉には深い切れ込みが入っています。
(2)コーラルタイプ
コーラルタイプは、フウリンブッソウゲをベースにして交配された品種の総称をいいます。特徴は、花びらの淵に切れ込みが入っていて、
細くて垂れた先にたくさん小さな花がさきます。赤系統の花色が多いです。コーラルタイプのハイビスカスは丈夫で育てるのが簡単なのでとても人気があります。
(3)ハワイアンタイプ
ハワイアンタイプは名前の通り原産地でもあるハワイで何度も交配を繰り返し誕生した品種の総称をいいます。ハイビスカスの園芸種の中でも一番多いのがハワイアンタイプです。
特徴は、花が大きく、色彩豊かで観賞用に向いています。花びらの幅が広く、花びら同士の隙間がほとんどないので丸い形に見えます。
3)ハイビスカスを育てるのに用意するグッズ
(1)腐葉土・赤玉土
ハイビスカスを植えるときに使います。6:4の割合で混ぜて使います。ホームセンターなどで購入できます。
(2)はさみ
夏が過ぎ、花が咲き終わると側枝がかなり伸びてきます。樹形を整えるためにハイビスカスの剪定をするときに使います。
ホームセンターや園芸店などで売られている、園芸用のハサミが使いやすいです。
(3)じょうろ
定期的に水をあげる際に使います。たっぷり水をあげられるので、大き目のものを用意すると便利です。
4)ハイビスカスの栽培ステップ
(1)品種を選ぶ
ホームセンターなどでハイビスカスは4月ごろから販売されます。4月はまだ寒い時期もある為、5月に購入するのがオススメでしょう。
(2)土の準備
腐葉土と赤玉土を混ぜた用土に植え、たっぷり水をあげましょう。夏にはたくさんの花を咲かせます。暑い時期には一時的に花が咲かなくなる
時があります。咲き終わった花はこまめにつみます。
(3)切り戻し
9月~10月まで花を楽しめます。9月下旬には切り戻しましょう。地植えの場合もこの時期に一度堀上げます。
(4)冬季は室内へ
冬の寒さには弱い為、室内にいれて管理します。3度~10度は保った方が良いでしょう。
5)ハイビスカスを効果的に育てる6つのコツ
(1)土・植え替えのコツ
用土は赤玉土(小粒6):腐葉土4の割合いが良いでしょう。植え替えは毎年します。ハイビスカスは根の伸びるスピードが速いので根づまりしやすいので注意が必要です。
植え替え方法は、根鉢の古い土を3分の1位くずしてから、少し大き目の鉢に植え替えます。使う鉢は底にたくさん穴が開いている菊鉢がオススメです。
(2)日常手入れのコツ
種に養分がいってしまい、次の花が咲かなくなってしまうので、咲き終わった花は必ず摘み取りましょう。
(3)肥料、水やりのコツ
春~秋は土の表面が乾いたらたっぷりと水をあげます。6月~9月はハイビスカスはたくさんの水を吸い上げるので水切れには注意しましょう。
秋は水を吸い上げなくなるので、回数を減らし、9月~2月は乾かし気味でOKです。肥料は、元肥としてゆるかな効き目の化学肥料をまぜると奇麗な花を咲かせることができます。
(4)日当たり・置き場所のコツ
ハイビスカスは日当たりの良い場所が大好きなので一年中、日当たりの良い場所におきます。日本の夏は暑すぎるので夏は戸外の明るく涼しい場所へ
置きましょう。最低気温が15℃を下回る時期は室内の明るい場所に置きます。北向きの場所や玄関は避けましょう。
(5)虫対策・健康的に育てるコツ
ハイビスカスにはハダニがつきやすいので注意します。発生時期は3~9月で、ハダニは葉の汁を吸い、葉が白く変色します。
予防法としては、風通しのいい場所に置いて、時々ホースで強めに水をかけると効果的です。
6)ハイビスカスの成長後の効果的な3つの用途・楽しみ方とは
(1)マッサージ効果
ハイビスカスは目で見て楽しむだけでなく、飲んだりマッサージに使ったり染物に使ったりもできます。
(2)美容・疲労回復効果
ハイビスカスは中国では漢方薬として知られていて、眼精疲労などに効きます。
むくみ解消や美肌効果、ダイエット、コレステロールを下げるのにも効果的です。エネルギーの代謝を高めるので、ヨガなどをした後に飲むのがオススメです。
(3)育毛効果
ハイビスカスオイルは、アーユルベーダに使われます。育毛効果があるといわれており、髪の毛もサラサラ、つやつやになります。
さわやかな香りでストレス解消にも効果があります。
7)ハイビスカスを育てる3つの魅力とは
(1)増やせる
ハイビスカスは挿し木で増やすことができます。5月~7月上旬は最適な時期です。1か月ほどで発根するので鉢上げして定植します。
挿し木に適している種類は、オールドタイプとコーラルタイプです。
(2)ファッションの一部にも
ハイビスカスは見ているだけも、楽しい気分になれる華やかな花です。とても丈夫で育てやすいので、人気があります。
ハワイでは、ハイビスカスの髪飾りやレイと呼ばれる首飾りを身に着けています。これはファッションというよりは、ハワイの歴史や文化など人々の思いが込められているんだそうです。
(3)豊富な色味
ハイビスカスは種類がとっても豊富です。その花色もトロピカルな赤や黄色、ピンク、オレンジ色など鮮やかなものが多いので色々な種類のハイビスカスを育てて、花色や花の形を楽しむのもオススメですよ。
今回のまとめ
1)ハイビスカスの紹介
2)ハイビスカスの3つの種類と特徴
3)ハイビスカスを育てるのに用意するグッズ
4)ハイビスカスの栽培ステップ
5)ハイビスカスを効果的に育てる6つのコツ
6)ハイビスカスの成長後の効果的な3つの用途・楽しみ方とは
7)ハイビスカスを育てる3つの魅力とは
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