色々な調理法で楽しめるさつまいもは子供からお年寄りまで人気の高い野菜です。やせた土地でも育ち、水やりなどの手間もかからないのでとっても育てやすいんです。
育て方も簡単で色々な種類があるさつまいもの育て方・栽培のコツ・ステップを紹介していきます。
さつまいもの育て方解説!6つの栽培のコツとは
1)さつまいも紹介
(1)さつまいもとは
高温や乾燥にとても強く、土質を選ばず育てられて連作も可能です。手間もかからず荒地でも育つので初心者向けです。
さつまいもは水はけの良く通気性の良い土壌で育てるのが基本ですが、弦を支柱にからませたりベランダの手すりなどをうまく使えばベランダなど狭い場所でもプランターで育てることができます。
(2)科目・原産地
科目:ヒルガオ科
原産地:中央アメリカ
(3)ツルの長さ
2メートル以上
(4)名前の由来
16世紀末ごろにフィリピンから薩摩に伝えられたため、薩摩芋と呼ばれるようになりました。
(5)耐寒性・耐影性・難易度
耐暑性は強いですが耐寒性はかなり弱いと言えるでしょう。野菜の中で最も暑さにも乾燥にも強いので初心者にもおススメです。
(6)期待できる効果・効能
さつまいもに含まれるビタミンC、ビタミンE、カルシウム、食物繊維が豊富で便秘解消や高血圧の予防にも良いです。
てんぷらやみそ汁、焼き芋、スイートポテトなど料理のレシピも豊富です。
2)さつまいもの5つの種類とその特徴
(1)高系14号
中部以西から西日本で多く作られている品種です。各地でさらに選抜、改良されオリジナル品種として流通しているものもたくさんあります。
糖度が高く、加熱すると黄色くホクホクした甘い味になります。
(2)鳴門金時
徳島県の特産で、高系14号をもとに改良された品種です。加熱すると黄色くホクホクした甘い味になります。
(3)紅あずま
関東で人気の品種です。繊維質が少なく、蒸したり焼いたりするおホクホクとねっとりの中間タイプのさつまいもです。
焼き芋にすると果肉の部分が濃い黄色になり甘くて美味しいです。
(4)安納芋
種子島の特産で水分の多い品種です。加熱するとクリームのようにねっとりとした食感になります。焼き芋のようにじっくり時間をかけて焼くと糖度が40度前後になり強い甘みがでるのが特徴です。
(5)紅はるか
味と見た目に優れた新しい品種です。高い糖度があり。焼いたときの甘さは安納芋と比較されるほどです。強い甘みはあるが、後味はすっきりしているので上品な甘みです。加熱するとねっとりとした食感になります。
3)さつまいもを育てるのに用意するグッズ
(1)プランター
大型(60㎝)で深型のものを利用します。苗から挿し穂を育てる場合ば中型のプランターを使って栽培します。ホームセンターなどで購入できます。
(2)マルチ
収穫まで長期間になるさつまいもは、雑草を防ぐためマルチをかけておくといいでしょう。ホームセンターなどで購入できます。
4)さつまいもの4つの栽培ステップ
(1)苗の準備
さつまいもの苗が4月下旬にホームセンターなどで販売されます。
良い苗は茎が太く、節間が間延びしていない葉色が濃くて厚みのあるもの、また節数が4~5あり長さが15~20㎝位のものを選びましょう。
(2)土づくり
日光がよく当たる、通気性の良い乾燥した土を好みます。植え付けの10日ほど前に土を良く耕し幅45㎝ほどの畝を作ります。
水はけと通気性をよくする為、高さ30㎝の高畝にします。
(3)植え付け
株間30㎝~40㎝でマルチに穴をあけ、深さ10㎝くらいの楕円形の植え穴を掘ります。植え穴の底にねかせるように苗を置いたら土をかけて鎮圧します。
(4)収穫
植え付け後、110~120日で収穫できます。収穫期を遅らせると芋は大きく太くなりますが色や形が悪くなるので
注意が必要です。株元で弦を切り、マルチをめくったら傷つけないようにスコップでまわりから掘り起こして収穫します。
5)さつまいもを効果的に育てる6つのコツ
(1)土植えのコツ
通気性の良い状態を好みます。水はけがよく、日当たりの良い場所で育てましょう。
(2)日常手入れのコツ
植え付けから2か月後、弦が畝を覆って四方へ広がってきたら畑や菜園のあいている方へ弦をうごかし「つる返し」をします。
(3)肥料・水やりのコツ
さつまいもは自ら栄養分を作り出せるので肥料は最小限で育てます。肥料が多いとツルばかり伸びていもの生育が悪くなる「つるボケ」になります。
(4)日当たり・置き場所のコツ
日当たり、水はけがよく、土はやせ気味の場所を選びます。
(5)虫対策・健康的に育てるコツ
さつまいもに発生する害虫は「イモキバガ」、「エビガラスズメ」、「ヨトウムシ」などです。みつけたら早めに駆除しましょう。
「黒斑病」や「立ち枯れ病」などの病気にかからないために、土壌の排水と通気を良くして日当たりの良い場所で育てる事を心がけましょう。
(6)収穫のコツ
霜にあたると芋が腐りやすくなつのでその前に収穫しましょう。株全体の葉が所々黄色みがかったら堀上げ時期です。
6)さつまいもを栽培する上で特に注意すべき4つのこと
(1)サツマイモは寒さに弱いので、地温が十分に上がってから植え付けましょう。
(2)連作障害はありませんが、1~2年ごど空けると収穫量が増えます。
(3)さつまいもは苗半作と言われるほど苗選びが重要になります。新鮮で元気な苗を選ぶようにしましょう。
(4)弦の途中から根が張り出すので、弦が地表につかないようにたまに弦の向きを変える「つる返し」をするようにしましょう。
7)さつまいもを保存する場合のポイント
(1)貯蔵温度
さつまいもの最適な貯蔵温度は13~15度で、湿度は90%です。
(2)息抜き用の穴
ナイロン袋などに入れて保存する時も、さつまいもは呼吸をしているので息抜き用の小さな穴をあけておきましょう。
(3)日に当ててみましょう
食べる前に1~2日、天気の良い日によく日の当たる場所で保存するとさらに甘みが増し美味しく食べられます。
8)さつまいもを育てる魅力とは
(1)貯蔵ができる
さつまいもは貯蔵がきき、収穫から時間がたって追熟することでさらに美味しくなるので長く楽しめるのが魅力です。
(2)バリュエーションが豊富
さつまいもには色々な種類があり、それぞれ糖度や食感が違ってくるので何種類か栽培して食べ比べてみるの楽しいですね。
(3)様々な調理法で楽しめる
さつまいもは調理法もたくさんあります。
焼き芋、天ぷら、スイートポテトなど手軽に作れるものもたくさんあるので色々な種類のさつまいもを使って味の違いを楽しみながら作ってみて下さい。
今回のまとめ
1)さつまいもの紹介
2)さつまいもの5つの種類と特徴
3)さつまいもを育てるに用意する2つのグッズ
4)さつまいもの4つの栽培ステップ
5)さつまいもを効果的に育てる6つのコツ
6)さつまいもを栽培すつ植えで特に注意すべき4つのこと
7)さつまいもを保存する場合のポイント
8)さつまいもを育てる魅力とは