しその育て方解説!ステップ・グッズ・栽培のコツ

しその畑

しそは日本で古くから食用として栽培されてきた、馴染みのある植物です。栄養価が高く、芽、葉、花穂、実、芽といろいろ利用することができます。

利用方法も幅広く、香りのいい「和風ハーブ」のしそ。今回はそんなしその育て方をお伝えします。






目次

しその育て方解説!ステップ・グッズ・栽培のコツ


1)しその紹介

(1) しそとは

一年草の香味野菜です。

(2) 科目・原産地

シソ科シソ属で原産地は中国です。

(3) 草丈・開花期

草丈約50~100cm、開花期は8月です。

(4) 名前の由来

昔、食中毒を起こした若者に、薬草を煎じて作った紫の薬を飲ませたところ回復したため、「紫の蘇る薬草」から「紫蘇」と呼ぶようになったと言う説があります。

(5)期待できる効果・効能

貧血、腹痛、下痢、食欲増進、花粉症など多くの効能が知られています。

(6)育てる難易度

栽培の難易度は比較的容易です。冬になる前に寒さで枯れる一年草です。

2)しその6つの種類と特徴

(1) 縮緬じそ

葉が赤く縮れています。

(2) 斑じそ

葉の表が緑色、裏が赤色で縮れていません。

(3) 赤じそ

葉が赤く縮れていません。「しそ」と呼ぶときこの赤じそを指すことがあります。

(4) 青じそ

葉が緑色で縮れていません。

(5) 片面じそ

葉の表が緑色、裏が赤色で縮れていません。

(6) 縮緬青じそ

葉が緑色で縮れています。

3)しそを育てるのに用意する3つのグッズ

(1) 種または苗

園芸店やホームセンターで数百円で入手できます。苗は植え付け時期になると出回ります。

(2)

赤玉土、腐葉土などで配合しましょう。

(3) 肥料

緩効性肥料と液体肥料などをを使います。

4)しその4つの栽培ステップ

(1) ステップ1:種まき

種まきの適期は4月中旬~下旬です。

(2) ステップ2:植え付け

苗を植える場合は20cmほど間隔をあけましょう。適期は5月頃です。

(3) ステップ3:肥料

元肥の他に週1回程度、薄めた液体肥料を与えます。

(4) ステップ4: 収穫

株が30cm程に育って来たら、下の方から葉を収穫します。

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5)しそを効果的に育てる8つのコツ

(1) 土・鉢植えのコツ

肥沃で保水力のある地が適しており、葉が柔らかく育ちます。配合する場合の目安は、赤玉土6:腐葉土4です。鉢植えの場合、鉢底ネットを敷くと害虫の侵入予防になります。

(2) 種のまき方

しそは好光性種子なので種をまいたあと土をかけないか、かけてもごく薄くかけます。好光種子とは「発芽するとき光がある方が発芽が促進される種子」のことです。

(3) 剪定・日常の手入れのコツ

約30cmまで成長したところで、摘心しましょう。摘心とは「新芽の先端を摘み取ること」です。そうすることで、脇芽が出てきて葉を多く収穫できます。

(4) 肥料・水やりのコツ

植え付け時に緩効性肥料を土に混ぜ込み、液体肥料を追肥として与えます。肥料を与えすぎるとアブラムシがつきます。

乾燥を嫌うので、土の表面が乾きかけた頃にたっぷり水を与えましょう。

(5) 日当たり・置き場所のコツ

日光は必要ですが、半日陰で栽培すると葉が柔らかく育ちます。

(6) 増やし方のコツ

種で増やすことができますが、採取した種は6か月間休眠期間を置かないと発芽しません。

(7) 虫対策・健康的に育てるコツ

アブラムシ、ヨウトムシ、バッタなどの被害を受けることがあります。食べることを考えると、農薬を使うより手作業で駆除したいものです。鉢植えの場合、防虫ネットで覆うのもいいでしょう。

(8)収穫のコツ

株が小さいうちは、葉を一度にたくさん採ってしまうと株が弱るので気を付けましょう。

6)しそを栽培する上で特に注意すべきこと

(1)好光性種子

しその種は好光性なので、光が届かないと発芽しない場合があります。タネまき後にかける土は薄くしましょう。

(2)約30cmになるまでは切らずに育てる

株が小さいうちに摘心や収穫をすると、しそは花を咲かせようとします。花が咲いて種ができると枯れてしまうので、収穫はある程度育ってからにしましょう。花穂ができた場合は摘み取ります。

(3)水切れ

水切れしてしまうと葉が傷むので、土の表面が乾ききる前に水を与えましょう。

7)しそを保存する場合のポイント

(1) 水分を与えながら密閉保存する

キッチンペーパーを水で湿らせ、しそを1枚ずつ挟み密閉容器に入れておくと、みずみずしさが保てます。

(2) 冷凍する

洗って水けを切ったしそを1枚ずつラップに包んだり、千切りにしたものを冷凍しておくと便利です。

(3) 醤油に漬け込む

洗って水けをふき取り醤油に漬け込むと日持ちがしますし、そのまま料理に使えて便利です。

8) しそを育てる魅力とは

(1) 日々の様々な料理に利用できる

料理の付け合わせや薬味、赤じそなら梅干しの色付けなどに使うことができ、大変重宝します。

(2) 新鮮なものは香りがいい

しそは新鮮なものほど香りが良いです。栽培しておくと採れたての味と香りを楽しむことができます。

(3) ムダなく使える

芽、葉、花穂、実とほとんどの部分が利用できます。

(4)利用価値が高い

様々な効能や栄養があり、とても利用価値が高い植物です。






今回のまとめ

1)しその紹介

2)しその6つの種類と特徴

3)しそを育てるのに用意する3つのグッズ

4)しその4つの栽培ステップ

5)しそを効果的に育てる8つのコツ

6)しそを栽培する上で特に注意すべきこと

7)しそを保存する場合のポイント

8)しそを育てる魅力とは

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