多肉植物の場合、水やりを毎日しなくても良いので水やりのタイミングがつかめず枯らしてしまうことがあります。水やりにも季節ごとに幾つかのポイントがあります。誤ってしまうとダメにしかねないので実践したいものですね。今回は多肉植物の水やり方法を解説します。
目次
多肉植物の水やり解説!4つのコツと四季による違い
1)多肉植物の水やりの基本的な4つのポイント
(1) 水やりは控えめに
多肉植物の水やりは毎日あげる必要はありません。肉厚の葉に水が含まれていますので、葉の張りがなくなってから水やりをするようにしましょう。
(2)生育期に合わせて水やりを変える
多肉植物は、生育期に水をしっかりやり、休眠期には水を与えなくても良いくらいです。室内の乾燥に合わせて葉水をしてやるくらいでよいでしょう。
(3)竹串など利用する
土の湿り気具合を見るために、鉢の土に竹串などを刺しておき時々抜いて土の湿り気具合を確認しながら水やりをする方法もおすすめです。生育期には、竹串が8割程度乾いたら水やりをしましょう。
(4)葉に水がかからないように注意
水やりは、葉に水がかからないようにしましょう。葉に、水滴がつくと葉やけを起こすことがありますので気を付けましょう。
2)多肉植物の3つの種類と特徴
多肉植物は、大きく分けて3種類に分かれます。「夏型」「冬型」「春秋型」ですが、違いと特長についてみていきましょう。
(1)夏型の多肉植物
代表的なものは、アロエ屬やエケベリア屬にサボテン全般です。原産地は熱帯地方が多く20度から30度の気温で育ちます。エケベリア屬は、多湿に注意してください。夏には水はほとんどやらなくても大丈夫です。葉の張りがなくなるようなら少し水を与えるようにしてください。
(2)冬型の多肉植物
代表的なものは、アオエニウム屬です。典型的な冬型の多肉植物です。冬型の多肉植物の生育温度は平均5~20度。夏の暑さは特に注意が必要です。元々多肉植物は、南国の植物ですので冬型とは言っても冬の寒さも苦手です。室内で湿気に気を付けて育てましょう。
(3)春秋型の多肉植物
夏型、冬型の中間になります。暑さにも寒さにもほどほどに強く、じょうぶなものが多いと言えます。代表的なものは、グラプトペダルム屬、セダム屬などです。グラプトペダルム屬は、暑さ寒さに強く繁殖力も旺盛ですので育てやすく人気の品種です。
3)春(3〜5月)の時期の多肉植物の水やりの3つのコツ
(1) 土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えてください。
(2) 鉢底から水が流れるくらいやっても大丈夫です。
(3) 水やりは午前中に行います。
4) 夏(6〜8月)の時期の多肉植物の水やりの3つのコツ
(1) 夏は、ほとんど水やりはしなくても大丈夫です。
(2) 乾燥度に応じて、様子も見て葉水をしましょう。
(3) 葉水をするときには、蒸れたり葉やけの原因になりますので夕方以降にしましょう。
5)秋(9〜11月)の時期の多肉植物の水やりの2つのコツ
(1) 春と同じで土が乾いたらたっぷりの水をやります。
(2) 午前中に水をやりましょう。
6)冬(12〜2月)の時期の多肉植物の水やりの2つのコツ
(1) 冬は、ほとんど水は必要ありません。月に1回で十分です。
(2) 水は、日中の温かい時間に与えましょう。
7) 多肉植物の土・肥料・置き場所の6つのポイントとは
(1) 土選びのポイント
多肉植物の土は、水はけのよい石のような土を使いましょう。しかし、乾燥しやすい場所に置くなら保湿性の良い土を使うとよいですね。
(2) 肥料のポイント
多肉植物は基本的には、肥料を必要としません。しかし、紅葉する種類物は、栄養分が豊富だときれいに育ちます。栄養分が必要な種類には、即効性のある液体肥料を追加することが多いようです。十分に薄めてから使用しましょう。
(3) 春と秋の置き場所のポイント
春や秋は、過ごしやすいので、風通しの良い日なたで育てます。種類によっては、日光が苦手な多肉植物もあります。その場合は、半日陰で育てるようにしましょう。
(4) 夏の置き場所のポイント
多肉植物は、暑さに強いものが多いのですが、暑さや湿気が苦手な種類もあります。真夏の暑さが厳しい時には、直射日光は避けましょう。半日陰を好む種類が多いので、遮光が適度にできる場所で管理しましょう。蒸れないように、水が必要な時には、夕方以降に水やりをしましょう。
(5) 冬の置き場所とポイント
多肉植物は冬の寒さが苦手な種類が多いので室内や温室で管理します。風通しが良く、日光が適度に入る場所に置くことが大切です。
(6) 雨の時期の置き場所とポイント
多肉植物は、多湿を嫌うものが多いので梅雨の時期などは特に気を付けなければなりません。長雨にさらされないように外で管理するときには、雨除けをしましょう。
8)多肉植物を健康的に栽培する3つの大切なこと
(1) 土が完全に乾いてから水をあげる
多肉植物は、湿気や蒸れを特に嫌います。水をやるときには、土が完全に乾いてからやりましょう。乾いているときには、たっぷり水をやり、鉢受の水は捨てましょう。穴のない器の場合、鉢をひっくり返して余分な水は捨てましょう。
(2) 成長期と休眠期を知っておく
多肉植物は、成長期と休眠期があります。春と秋が成長期ですので、たっぷり水をやります。夏を冬は、休眠期ですので水をやりすぎないように注意が必要です。
元気がなくなってきたときには、根腐れが考えられます。鉢からそっと抜いて確認してみてください。黒くなっている部分が根腐れです。そこを切って新しい土に植えなおせば元気になるかもしれません。
(3) 毎日、葉を観察する
多肉植物は、葉を見るだけで健康状態がわかります。葉が生き生きしているとそれだけで元気ということです。葉がぐったりしていて元気のない時には、何が問題が発生しているかもしれません。
多肉植物は、生命力が強いので葉や茎の一部が元気がなくなっても再生が可能です。毎日、葉の健康状態をチェックしましょう。
今回のまとめ
1) 多肉植物の3つの種類と特徴
2) 春の時期の多肉植物の水のやり方3つのコツ
3) 夏の時期の多肉植物の水のやり方3つのコツ
4) 秋の時期の多肉植物の水のやり方2つのコツ
5) 冬の時期の多肉植物の水のやり方2つのコツ
6) 多肉植物の土・肥料・置き場所の6つのポイント
7) 多肉植物を健康的に栽培する3つの大切なこと
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