中国料理や、様々な料理に利用されることの多い豆苗。その豆苗を、サラダや炒め物に用いたことのある人も、少なくはないと思います。
今回は、家庭で簡単に出来る、豆苗の育て方・栽培のコツ・注意点などをご紹介します。
目次
豆苗の育て方解説!ステップ・グッズ・栽培のコツ
1)豆苗の紹介
(1)豆苗とは
豆苗は、エンドウ豆の若菜のことを言います。昔の中国では、高級食材として、大きく成長した豆苗を食していました。現在の日本のスーパーなどで見かける豆苗は、一見するとカイワレ大根のように、緑色で小さな野菜の形で販売されています。
(2)科目・原産地
マメ目マメ科エンドウ属
(3)草丈・開花期
草丈:150~180cm
開花期:5月~7月
(4)名前の由来
エンドウ豆の若い芽を最初に摘んで食べ始めたのは中国です。中国で、若い豆の苗、すなわち「豆苗」と呼ばれていた名前が、そのまま現在の日本にも伝わっています。
(5)耐寒性・耐影性・難易度
耐寒性:エンドウ豆自体は寒さに強いです。ただし豆苗として育てる場合には、暑すぎず寒すぎない環境を保ちます。
耐影性:弱いです。日の当たらない室内では育ちが悪くなります。直射日光を避けた日当たりの良い室内で育てましょう。
難易度:初心者向きで、比較的簡単です。
(6)期待できる効果・効能
豆苗は各種ビタミンを豊富に含んでおり、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、葉酸と、特にビタミンKが多く非常に栄養価の高い野菜です。
また、栄養バランスも良く、たんぱく質や糖質、脂質に対する燃焼促進の効果も期待されています。
2)豆苗の種類と特徴
種類:エンドウ豆のスプラウト(発芽野菜)
特徴:エンドウ豆の若菜(新芽)で、生でも食べられます。用途は主に食材としてで、根付きの場合は上部を切り取った後で残った根を水に浸けておくと、何度か再収穫が可能です。
非常に栄養価の高い野菜として、近年注目されています。
3)豆苗を育てるのに用意するグッズ
グッズの数は育て方によって異なります
(1)水耕栽培の場合
ザル付きタッパー(最初から育てる場合)、タッパ―(購入したものなどを育てる場合)
(2)土栽培の場合
園芸野菜の土、植木鉢(もしくはプランター)、シャベル、ジョウロ、つるを固定するネットと支柱
(3)選ぶ基準
水耕栽培の場合には、入れ物となる容器は、なるべく根の部分が、見えるよう透明なものにすると良いでしょう。
(4)初期費用
・水耕栽培の場合
500円前後
・土栽培の場合
1,000円~1,500円程度
(5)入手方法
ホームセンターや100円ショップで購入できます。
4)豆苗の4つの栽培ステップ
今回は、一度食したものを再利用する場合の栽培方法です。
(1)ステップ1:器に移す
葉と茎を一度食べ終わった後で、残った部分を豆苗に見合った、サイズの器に移し替えます。
(2)ステップ2:水をやる
器に移したら、根の部分が隠れる程度までたっぷりと水をやります。
(3)ステップ3:室内で育てる
育てる際には、窓のある室内で育てましょう。
(4)ステップ4: 収穫時期
豆苗が元のように育ったらいつでも収穫が可能です。再生栽培を始めてから大体一週間~二週間前後が目安です。
5)豆苗を効果的に育てる8つのコツ
(1)器の選び方のコツ
底の深いものに移す場合には、器を透明なものにすると、根の部分が見えて育てやすくなります。
(2)剪定・日常の手入れのコツ
芽が伸びるまでは、特別な剪定は必要ありません。ただし、カビないように毎日豆苗の様子を確認しましょう。
(4)水やりのコツ
水は必ず一日に一回替えるようにしましょう。
(5)日当たり・置き場所のコツ
豆苗は日当たりの良い場所で育てることが大切ですが、直射日光には弱いため注意しましょう。
(6)増やし方のコツ
再生栽培は、衛生的な面から一度がお勧めです。ですが、十分に気をつけて育てれば、何度か再生させることも可能なようです。
初めて再生栽培をされる方には、一度でお勧めします。
(7)虫対策のコツ
室内で育てている場合には、よほどのことがない限りは、害虫の危険はないようです。ですが、万一のことが起こらないためにも、毎日虫がついていないかチェックをしましょう。
(8)収穫のコツ
収穫する際には、根の直ぐ上から収穫するのではなく、「脇芽」の部分を残して、食べるようにしましょう。そうすると、次の収穫までの期間が短くなります。
6)豆苗を栽培する上で特に注意すべきこと
(1)水の交換
基本的には水の交換は一日に一度ですが、夏場には一日に二度替えるようにしましょう。そうすることで、水が傷むことを防げます。
(2)収穫したものを食べる時は火を通すこと
自分の家で再生栽培をしたものに関しては、雑菌が入りやすいため、なるべくなら火を通して食べるようにしましょう。
7)豆苗を保存する場合のポイント
(1)冷蔵庫で保存する場合
冷蔵庫で保存する場合には、根をカットして冷気が直接当たらない場所で保存しましょう。
(2)野菜室で保存する場合
袋詰めの状態で保存する場合には、野菜室で立てて保存しましょう。再生栽培の場合には、カットしてから冷蔵庫で保存するようにしましょう。
8)豆苗を育てる魅力とは
(1)簡単に育てられる
豆苗は再生栽培が非常に簡単に出来ます。そのため、初心者でも容易に出来ますので、栽培にはお勧めです。
(2)経済的
豆苗を再生栽培することで、自宅で野菜を育てることが出来るので、わざわざスーパーに買いに行く必要がありません。そのため、大変経済的です。
今回のまとめ
1)豆苗の紹介
2)豆苗の種類と特徴
3)豆苗を育てるのに用意する7つのグッズ
4)豆苗の4つの栽培ステップ
5)豆苗を効果的に育てる8つのコツ
6)豆苗を栽培する上で特に注意すべき2つのこと
7)豆苗を保存する場合の2つのポイント
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