【効能6選】カルダモンに期待できる美容とカラダへの効果

スパイス

カルダモンといえば、カレーやお菓子、肉料理などの香りづけとしてよく用いられる香辛料です。食事として摂取する以外にも、精油として利用することでリラックス効果を得ることができます。食事から、香りから得られるカルダモンの様々な効能をご紹介します。






目次

【効能6選】カルダモンに期待できる美容とカラダへの効果

1)そもそも「カルダモン」とはなに?

(1)カルダモンとは

カルダモンはショウガ科の多年草で、生薬としてインドやスリランカ、グアテマラなどで広く栽培されています。葉は披針形をしていて、ミョウガに似ています。花は別々に出る花茎上に数花ずつ集ってつき、花色は白色で唇弁の周囲は黄色、中央は青色で白い筋があるのが特徴的です。

花には独特の芳香があり、高さは3mほどまで育ちます。生薬として利用されるほか、食品調味料や薬用シロップの香料としても利用されています。

(2)科目・原産地 

科目:ショウガ目ショウガ科

原産地:インド

(3)草丈・開花期

草丈:1m~3m

開花期:7月~8月

(4)名前の由来 

カルダモンは一般的には英語の「cardamon」の名前からきていますが、由来を遡ればラテン語の「cardamomum」、さらに遡るとギリシャ語の「kardamomon」が由来だとされています。

「kardamomon」は「kardamon」と「amomon」から成る言葉で、と「karda」は心臓を表す「kardia」に由来しており、また「amomon」は生薬を表す「amoumum」に由来していると言われています。カルダモンの持つ特徴や利用方法がその名前の由来になったとする説が有力です。

2)カルダモンってどうやって摂取するの?3種類の摂取方法とは?

(1)カルダモンホール

カルダモンホールは、まださやに入ったままの状態のカルダモンのことです。さやを剥くと中から種子が出てくるので、さやに少し傷をつけたりして、切れ目を入れて使用すると香りがよく出ます。

摂取の際にはカレーの中にカルダモンホールをそのまま入れて食べるなり、口臭予防に中の種子をそのまま食べるなりします。また、コーヒーや紅茶、ミルクなどの飲み物にカルダモンホールを少し砕いて入れて摂取したり、種子を細かく刻んで生地に混ぜて、ケーキやパンなどのお菓子として摂取したりもできます。

(2)カルダモンパウダー

カルダモンパウダーは、カルダモンホールをそのまま砕いて粉末状にしたものです。コーヒーやヨーグルト、お菓子作りなど、どんな飲み物や食べ物にも一振りして使えます。また、カルダモンパウダーを砂糖と混ぜるとカルダモンシュガーになります。

(3)カルダモンオイル

カルダモンには5%の油分が含まれています。その油分を抽出したものがカルダモンオイルです。強い香りが特徴的ですので、料理やお菓子の香りづけには最適です。また、マッサージオイルやアロマオイルとしても使えます。

エッセンシャルオイル

3)実は種類によっても違いがある?特徴の違いとは

(1)グリーンカルダモン

正式名称は、「エレッタリア・カルダモマム」といい、インド~マレーシア方面に分布する種類のカルダモンです。カルダモンの中でも最も良い種類と言われており、1cm程度のさやの中に黒い種が10~20粒ほど入っています。

(2)ホワイトカルダモン

グリーンカルダモンを漂白したものをホワイトカルダモンといいます。種類や特徴はグリーンカルダモンそのままです。

(3)ブラウンカルダモン

別名を「ブラックカルダモン」といいます。世界で最も古いスパイスの1つで、サフランやバニラに続き3番目に高価なスパイスとされています。さやはブラウンカルダモンの名前の通り黒や茶色をしており、大きさは2cm以上です。表面はグリーンカルダモンよりもザラついており、さやの中には種が40~50粒入っています。

4)要チェック!カルダモンに含まれる代表的な栄養素7選

(1)ビタミンB1

ビタミンB1は糖質の代謝を助け、体内でエネルギーをつくり出す働きがあります。

(2)ビタミンB2

細胞の新陳代謝を促進して、皮膚や粘膜の機能維持や成長といった働きを持ちます。

(3)ビタミンC

抗酸化作用を持ち、活性酸素の発生や酸化力を抑えて、免疫力を高める働きを持ちます。

(4)ナイアシン

ビタミンB2と同様に、皮膚な粘膜の機能維持をサポートするだけでなく、脳神経を正常に働かせる役割も持ちます。

(5)カルシウム

ミネラルの一種で、骨や歯を構成する働きがあります。

(6)リン

カルシウムの次に多いミネラルです。カルシウム同様に、骨や歯を構成する働きを持ちます。また、エネルギー代謝や脂質代謝などにおいても重要な役割を持っています。

(7)カリウム

カリウムは、体内のほとんどの細胞の中に存在しています。ナトリウムとバランスを取ることで、体内の塩分濃度を一定に保つ働きをしています。

リフレッシュ中の女性

5)カルダモンに期待できる6大効能とは

(1)疲労回復

カルダモンに含まれるビタミンB1には、糖質(炭水化物)の代謝を助ける働きがあります。この働きにより体内ではエネルギーが作られやすくなるため、疲労回復がしやすくなると言われています。

(2)美容効果

カルダモンに含まれるビタミンB2、ナイアシン、ビタミンCなどの働きにより、皮膚や肌の細胞が活性化しやすくなります。肌への働きが活性化することで美しく健康的な美肌を作り出すことができるため、美容効果があるとされています。

(3)動脈硬化・ガン予防

カルダモンに含まれるビタミンCには、活性酸素の働きを抑える効果があります。この活性酸素が増えるとガンや動脈硬化といった病気になりやすいため、活性酸素を抑えることで動脈硬化やガン予防に効果があるとされています。

(4)ストレス解消

カルダモンに含まれるカルシウムには、骨や歯の生成に効果がある他にも、ストレスにも効果があると言われています。カルシウムが神経の働きに作用することによって、緊張や興奮を鎮めてくれるため、イライラやストレスに良いとされています。

(5)骨粗しょう症予防

カルダモンに含まれるカルシウムは、骨の健康維持や成長を促進してくれる働きがあります。そのため子どもの頃は骨の成長を助け、成人してからは骨粗しょう症の予防に効果があるとされています。

(6)高血圧予防

カリウムには、ナトリウムとバランスを取り合って体内の塩分濃度を一定に保ってくれる働きがあります。そのため、高血圧予防に効果的と言われています。

6)オススメの食べ合わせ事例って?

(1)肉類

カルダモンをスパイスとして用いることで、肉の臭みを消してくれます。そのため肉料理には最適です。

(2)果物

カルダモンは果物と相性が良いと言われています。そのため、ジャムやゼリー、コンポートなどを作る際には香りづけにおすすめです。

7)どんな摂取が効果的?摂取での注意点とは?

(1)効果的な摂取方法

カルダモンは主にスパイスとして用いることが多いです。そのためカレーや肉料理、お菓子などの香りづけとして用いるほかに、紅茶やコーヒーに入れて摂取するのも飲みやすくて良いですよ。

(2)摂取する上での注意点

カルダモンはオイルとして用いると、香りによる精神安定の効果があります。しかし香り自体はとても強いため、使用量を誤ると反対に精神が不安定になってしまうこともありますのできとんと使用量は守りましょう。






まとめ

1)カルダモンはショウガ科の多年草で、スパイスや生薬として古くから用いられてきた

2)カルダモンはホール・パウダー・オイルとして利用することができる

3)疲労回復や美容効果、動脈硬化予防などに効果があるとされている

4)主に香りづけのスパイスとして用いられるほか、飲み物に混ぜても摂取しやすい

5)香りがとても強いため、使用量はしっかりと守ること

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