レンゲショウマを栽培する4ステップと注意点を紹介

レンゲショウマはとても上品な花を咲かせます。育て方が少し難しい植物にはなるのですが上品で可愛い花を咲かすこの花は夏の茶花として人気があります。今回はレンゲショウマを栽培する方法や注意点をご紹介させていただきます。栽培する8つのステップ注意点なども参考にしながらレンゲショウマの栽培をはじめてみてくださいね。

目次

1)レンゲショウマの紹介

(1)レンゲショウマとは

淡いピンク色に似たうすい紫色の花に少し緑がかったやさしく上品な色の花を咲かせます。開花した花がとても可憐なことから「花の妖精」と呼ばれています。また無数の花が下向きに咲かせることから「森のランプ」とも呼ばれています。

(2)科目・原産地

科目:キンポウゲ科 レンゲショウマ属

原産地:東北地方南部~近畿地方

(3)草丈・開花期

草丈:40~80cm

開花期:7月~9月

(4)花色

薄紫色・白

(5)名前の由来

和名『蓮華升麻』

レンゲとショウマの名前の由来は2つの言葉(花と葉)からです。。レンゲは蓮(はす)を指します。レンゲショウマの花は他の花とちがい下から見るということから蓮の花に似ていることからも由来されています。葉がサラシナショウマ(植物)に似ていることに由来して蓮華升麻(レンゲショウマ)と名づけられました。

学名では Anemonopsis macrophylla

(6)栽培の難易度・耐寒性・ 耐暑性

難易度:中級者

耐寒性:普通

耐暑性:やや弱い

2)レンゲショウマの種類

(1)レンゲショウマ

よく見かける一般的なものは花色がうすい紫色や白っぽいピンクや少しグリーンが混じっているものです。

(2)白色レンゲショウマ

うすい紫色の花とちがい透明がかった真っ白なレンゲショウマです。

(3)キレンゲショウマ

美しい黄色の花が咲き花びらが厚めなのが特徴です。

(4)八重咲きレンゲショウマ

一般的に見られるレンゲショウマの花びらに比べ1枚1枚がこまかく、とても希少なレンゲショウマです。

3)レンゲショウマ花言葉・誕生花

(1)花言葉

『伝統美』

(2)花言葉の由来

淡い色の花を下向きに咲かせるレンゲショウマは高尾山、御岳山が群生地として有名なことから伝統美という花言葉はピッタリです。

(3)誕生花

9月4日の誕生花が「レンゲショウマ」です。

4)グッズの準備!栽培するのに用意する5つのグッズ

(1)グッズの名称

鉢・用土・肥料・シャベル・ジョウロ

(2)グッズを選ぶときの基準

基本的に鉢は5~8号が適しています。鉢には桐生砂など一般的な野草混合用土が適しています。小粒の赤玉土、鹿沼土、軽石(砂利)を混ぜた土を準備しましょう。

(3)初期費用

種    1,500円~ (1袋)

苗植え  800円~(1株)

各種園芸グッズをそろえると2,000円前後かかります。

※そろえるものにより個人差があります

(4)入手方法

園芸店、インターネットなどで入手できます。

5)レンゲショウマをうまく育てるためにすること

(1)生息地に近い環境

日照で葉焼けを起こしやすい性質がありますので通年日陰に置くように気をつけましょう。夏は特に直射日光から保護してください。直射日光は葉にも影響があり枯れてしまいます。

(2)開花後の花がら摘み

種まきのための種をとらない場合は、開花後に花がらを摘んでしまいましょう。

6)正しい手順で栽培を!4つの栽培ステップとは

(1)ステップ1:種まき時期

開花後の秋に採取した種を11月~翌3月にまきます。

(2)ステップ2:肥料

4月と9月中旬に(固形の肥料を少なめ)与えましょう。また、液肥を1ヶ月に2~3回(真夏・真冬以外)水代わりに与えましょう。梅雨時期と高温多湿(夏)、冬は与えなくても大丈夫です。

(3)ステップ3:増やし方

株分け・種まきでふやせます。。株分けはレンゲショウマを植え替える際にすると一緒にするといいです。種まきでは4~5年で開花株に成長します(暖地では種が出来ない場合が多い)

(4)ステップ4:植え替え

植穴は大きく掘り鉢底に砂利などを混ぜた用土で水はけをよくしましょう。芽の出る前、3月頃に行いましょう。

7)ここが重要!レンゲショウマを効果的に育てる8つのコツ

(1)土の種類・鉢植え

山野草の培養土をそのままで使用できます。また日向土と鹿沼土の配合した土でも可能です。

(2)種のまき方

開花後の秋に採取した種を11月~翌3月にまきます。自生地のような涼しい環境の場所であれば多くの種をつけます。発芽までは乾かさないように十分注意してください。

(3)種の採取・日常の手入れ

花が終わり熟してきたころに種をとります。受粉すると果実がつき茶色く熟します。熟した果実が割れる前に手で割り種を取り出します。採取した種は保存はせず11月~翌3月に使います。

(4)肥料・水やり

肥料は春と秋に置肥による施肥を与えましょう。肥培を行わないと開花、増殖が少なくなってしまいます。乾燥が苦手なので土の表面が乾いたら水を与えましょう。特に夏は乾燥して土が乾きやすいのでたっぷりの水をあたえてください。水切れ禁物です。

(5)日当たり・置き場所

水はけのよい場所が適しています。直射日光は苦手な植物です。夏場は涼しく風通しのよい場所が適しています。寒さには強いですが冬は凍らない場所に置きましょう。一年を通し直射日光を避け半日日陰の場所で栽培しましょう。鉢植えの場合は置く場所の移動ができますが、庭植えの場合は植えつけはじめに直射日光の当たらない場所を選びましょう。

(6)植え替え

1~2年に一度行います。芽が出る前や最初の葉が固まったころが最適な時期です。植え替えの後はいつもよりも多めの水を与えるようにしましょう。

(7)増やし方

種まき、株分けが可能ですが株分けの場合は種まきでの増やし方に比べると難易度は低く大量に増殖できます。初心者の方は株分けでの増やし方をおすすめします。

(8)病気・害虫対策・健康的に育てるコツ

かかりやすい病気はいくつかあります。「軟骨病」冬場の凍結や梅雨時期などの多湿が原因で芽が抜けてしまいます。「白絹病」株が急にしおれてきます。土の中に白い糸状の菌糸がある状態です。「炭そ病」発芽の際、葉がかれたような褐色になる状態です。

「うどん粉病」葉に白い粉のようなものが広がります。ハモグリバエ、ナメクジ、毛虫、このような虫は葉や芽のなかに発生してしまうので気をつけて観察するようにしましょう。見つけ次第駆除してください。ヨトウムシにも注意しましょう。(夜間、捕殺してください)

8)要注意・・育てる時に注意すべき2つのこと

(1)植え替え・株分け

植え替える際に鉢から株を出したあと根の土は落とさないように注意しましょう。土から抜いたレンゲショウマの根を適当な大きさに切って分ける際には小さく分けすぎないように注意しましょう。地下茎を残し根がたくさんある状態に分けるようにしましょう。

(2)水切れのサイン

花が咲く前のつぼみが変色している場合は水切れのサインです。レンゲショウマは乾燥が苦手な植物ですので水やりはたっぷりと与えるように気をつけましょう。植え替え・株分けの後もたっぷりの水をあたえましょう。

9)レンゲショウマの魅力とは

レンゲショウマは「妖精の花」と呼ばれるほど上品な花です。茶花としても使用される人気高い日本原産の植物です。レンゲショウマが花を咲かすと可憐な可愛さに心身ともに癒されます。花言葉にある「伝統美」のレンゲショウマを栽培し上品な花を咲かせて癒されてください。

まとめ

1)レンゲショウマの紹介
2)レンゲショウマの種類
3)レンゲショウマ花言葉・誕生花
4)グッズの準備!栽培するのに用意する5つのグッズ
5)レンゲショウマをうまく育てるためにすること
6)正しい手順で栽培を!4つの栽培ステップとは
7)ここが重要!レンゲショウマを効果的に育てる8つのコツ
8)要注意・・育てる時に特に注意すべき2つのこと

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