黒豆茶と聞くと、体に良いイメージがありますが、具体的にどんなふうに体に良い効能があるのかは知らない人も多いと思います。黒豆にはどんな種類があって、どんな成分が含まれているのか、またその効能や食べ合わせなどご紹介します。
黒豆茶の10大効能が話題!注意点と効果的な摂取とは?
1)黒豆茶にも種類がある?特徴の違いとは
(1)丹波黒(たんばぐろ)
丹波地方(兵庫と京都にまたがる地域)原産の品種で、現在は関西を中心に栽培されています。極大に分類される大粒の実で、食感は柔らかくて粘りがあり、独特の甘みが特徴的です。極晩生のため生育期間が長く、非常に手間がかかるため、大量生産には不向きな品種です。
(2)和知黒(わちぐろ)
京都府産の品種で、大粒でツヤがあり、味が濃いのが特徴です。栽培期間は長く、煮崩れしないために煮豆に最適とされています。
(3)作州黒(さくしゅうくろ)
岡山県勝英地方で栽培されている品種で、大粒でまるで栗のようなコクと風味の良さが特徴的です。
(4)光黒(ひかりぐろ)
北海道原産の品種で、実は大粒で表面に光沢があります。糖が多いため、煮豆や豆腐、菓子材料などに用いられます。
(5)雁喰(がんくい)
東北地方原産の品種で、扁平で表面に小さな窪みがあるのが特徴です。この窪みが鳥の雁が食べた跡に似ていることから雁喰の名がつけられました。味はとても甘くて深みがあり、年越しや正月などで煮豆に用いられています。
2)要チェック!黒豆茶に含まれる代表的な栄養素とは
(1)たんぱく質
アミノ酸で構成されており、筋肉や臓器、皮膚、爪、髪などの体を作る主成分です。
(2)炭水化物
炭水化物は生命活動に欠かせない栄養素で、エネルギーの元となります。
(3)食物繊維
整腸作用や肥満改善などに役立ち、バランスの悪い食品摂取を正常に戻す働きがあります。
(4)ナトリウム
体の組織内外の体液や、細胞の浸透圧を一定に保つ働きがあります。また神経や筋肉の働きも調整してくれます。
(5)カリウム
心臓機能や筋肉機能を調整したり、細胞内液の浸透圧が一定に保たれるように調節する働きがあります。
(6)アントシアニン
強い抗酸化力を持ち、人体に対しては主に視覚機能を改善する働きがあります。
(7)イソフラボン
大豆に含まれるフラボノイドの一種で、エストロゲン作用と抗酸化作用があります。
(8)レシチン
リン脂質と呼ばれる脂質の一種で、脳や神経組織などに多く含まれています。細胞膜の主要な構成成分となっています。
3)黒豆茶に期待できる10大効能とは
(1)骨粗しょう症予防
黒豆茶に含まれるイソフラボンは、骨からカルシウムが流出するのを防ぐ働きがあります。そのため骨粗しょう症予防に効果的です。
(2)美肌効果・肌荒れ予防
黒豆茶に含まれるアントシアニンには、皮膚のコラーゲン同士を結びつける働きがあります。そのため、美肌効果や肌荒れ予防に良いとされています。
(3)アンチエイジング効果
アントシアニンには、シミやシワの原因となる活性酸素を減らす働きがあります。そのためアンチエイジングに効果があると言われています。
(4)ダイエット効果
黒豆茶に含まれる成分「サポニン」には、腸で吸収されたブドウ糖が脂肪に変化するのを抑える働きがあります。また脂肪の代謝を促してくれるため、ダイエットに効果的です。
(5)白髪・抜け毛予防
黒豆茶に含まれるレシチンには、頭皮の血行を良くして白髪や抜け毛を予防してくれる働きがあります。
(6)眼精疲労・視力改善効果
アントシアニンには、眼精疲労を改善して、さらに視力の改善効果があるとされています。
(7)ガン予防
アントシアニンには活性酸素の増加を防いで、ガン細胞の発生を防ぐ働きがあります。また食物繊維は大腸ガンの予防効果があるとされます。
(8)動脈硬化予防
サポニンには、体内で血栓を作る元となる、過酸化脂質の抑制に効果があるとされています。
(9)高血圧予防
大豆たんぱく質には、血圧上昇を抑制する働きがあります。
(10)健胃作用
大豆たんぱく質による便秘予防やコレステロール調整作用により、健胃作用があるとされます。
4)オススメの食べ合わせって?黒豆茶と一緒に摂取したい3つの食材
(1)じゃがいも
黒豆とじゃがいもはどちらも共に美肌効果がありますので、一緒に食べるとより効果的です。
(2)ネギ
黒豆もネギも、どちらも体を温めてくれるので冷え性の改善になります。また生姜を足すとより効果的です。
(3)おから
黒豆とおからを一緒に摂取することで、便秘解消効果が期待できます。
5)どんな摂取が効果的?黒豆茶の効果的な飲み方とは?
黒豆茶は毎日飲むことで様々な効果が期待できます。摂取量の目安は特にありませんが、もし黒豆茶を冷やして飲む場合には、お腹が冷えてしまわない程度の量にとどめておきましょう。また、黒豆は煮て食べると甘みが出てより美味しく摂取できますので、煮物と一緒に調理して食べるのがおすすめです。
6)知っておこう!黒豆茶の摂取での注意点とは?
黒豆茶をあまり飲み過ぎてしまうと、逆効果で便秘になってしまったり、女性ホルモンのバランスが崩れてしまうことがありますので、飲み過ぎには注意しましょう。
※黒豆茶はノンカフェインなので、妊婦さんが飲んでも体には影響ありません。健康に良いので、ぜひ妊婦さんや体調を崩しやすい人には飲んでもらいたいお茶です。
今回のまとめ
1)黒豆茶にも種類がある?特徴の違いとは
2)要チェック!黒豆茶に含まれる代表的な栄養素とは
3)黒豆茶に期待できる10大効能とは
4)オススメの食べ合わせって?黒豆茶と一緒に摂取したい3つの食材
5)どんな摂取が効果的?黒豆茶の効果的な飲み方とは?
6)知っておこう!黒豆茶の摂取での注意点とは?