モウセンゴケはどうやって栽培する?栽培のコツ7選

モウセンゴケ

観賞用として人気の高いモウセンゴケは初心者の方にも育てやすい植物です。名前に「コケ」とついていますが虫を捕らえ栄養とする食虫植物なんです。ホームセンターやお花屋さんでもよく目にする植物です。今回はモウセンゴケを栽培するコツをご紹介します。






目次

1)モウセンゴケの紹介

観賞用でもありちょっとめずらしいモウセンゴケがどのような植物なのかを知っていただきたいと思います。

(1)モウセンゴケとは

モウセンゴケは、粘液のついた葉で虫を捕らえて養分をとる多年草の食虫植物の一種です。葉の表面の長い毛から甘い香りのネバネバな粘液を出し虫を近づけます。葉の表面の腺毛は通常は赤くなっています。葉の形、大きさは様々で丸いものや細長いもの、先端が分かれているものもあります。

(2)科目・原産地

科目:モウセンゴケ科・モウセンゴケ属の多年草

原産地:世界中の温帯・亜熱帯・亜寒帯

(3)開花期:大きさ

開花期:初夏6月から8月ごろです。花茎を伸ばし花びらが5枚ある小さな花が順番に咲きます。大きさ:葉が放射線状に地面から生えます。5cmから大きなものになると1mほどあります。

(4)花の色

白・赤・ピンク・黄色・オレンジ

(5)虫の捕らえ方

腺毛先からねばねばとした粘液を出し虫を捕らえます。虫を捕らえた葉は多くの粘液を分泌し虫を葉の内側に巻き込みます。2~3枚の葉で1匹の虫を絡めることもあります。

(6)名前の由来

一面に広がる姿が毛氈(フェルト)生地のように見えるところからモウセンゴケと呼ばれています。

英名「Sundew」太陽の露という意味。葉の先端から分泌される粘液のしずくが太陽の光で輝いていることからです。どちらも葉の特徴からです。学名「Drosera rotundifolia」露を帯びたという意味です。葉から出る粘液が露のような様子からこのように名づけられています。

(7)栽培の難易度・耐寒性・ 耐暑性

難易度:上級者向け

耐寒性:やや強い

耐暑性:弱い

2)モウセンゴケの種類

モウセンゴケは全世界に分布されている植物ですが日本でよく知られ家庭で栽培しやすい種類は以下になります。

(1)モウセンゴケ

日本での分布域が広い最もポピュラーな種類です。

(2)ヨツマタモウセンゴケ

葉が4又になる種類です。

(3)イチモチソウ

日本で自生する種類で唯一の魂茎性です。主に関東以降の西本州や九州、沖縄

(4)ナガバノモウセンゴケ

暑さに弱い寒地性タイプです。捕虫葉が長いことからこの名前で呼ばれています。

(5)コモウセンゴケ

葉が地面にくっつくように輪状につく種類です。寒さにはやや弱いです。小さなピンクの花をつけます。

(6)トウカイモウセンゴケ

モウセンゴケとコモウセンゴケが自然に合わさりできた種類です。

3)モウセンゴケの花言葉・誕生花

モウセンゴケの誕生花はいつなのか、またとても素敵な花言葉もあります。

(1)花言葉

花言葉は「不誠実」「無神経」「詐欺」「セレナーデ」

(2)花言葉の由来

甘い香りで虫を近づけ捕食するところからきているのだとされています。

(3)誕生花

7月1日・14日の夏の誕生花が「モウセンゴケ」です

4)グッズの準備!育てるのに用意する5つのグッズ

モウセンゴケを種、苗を購入して育てる際に揃えておきたいグッズをご紹介いたします。種や苗など大きめの園芸店やホームセンター、ネットショッピングで揃えることができます。

(1)グッズの名称

鉢・用土・肥料・シャベル・ジョウロ

(2)グッズを選ぶときの基準

水苔が手軽です。水分がたっぷりと含まれた酸性の土が向いています。

(3)初期費用

種からまく場合:700円~ (栽培キット)

苗植えから育てる場合:900円~ 2号(1ポット)

各種園芸グッズをそろえると2,000円前後かかります。

※そろえるものにより個人差があります

(4)入手方法

園芸店、ホームセンター、インターネットなどで入手できます。

5)モウセンゴケを元気に育てるためにすること

少しのことを気にかけておくことでうまく育てることができます。

(1)置き場所

鉢植えなどで室内で育てる場合、日当たりの良い窓辺の場所に置くといいです。数日留守にする場合などには暗い状態が続くことのない場所に移動しておくといいですよ。

(2)風通し

風通しをよくしておき日中は光合成をさせるようにしましょう。カーテンは光を通すものがいいです。

6)正しい手順で栽培を!4つの栽培ステップとは

4つの手順でモウセンゴケの栽培をスタートしてみてください。

(1)ステップ1:種まき時期

6月から8月中に種まきをします。

(2)ステップ2:肥料

痩せた土地で育つモウセンゴケは肥料は必要ありません。虫を捕食する植物ですが虫をあげる必要もありません。十分な栄養は作り出せます。

(3)ステップ3:増やし方

開花後の種まきでふやす方法の他に「葉ざし」でふやす方方があります。痛んでいない葉を先から10cmほどに切ります。水をよく含んでいる水苔の上に粘液の面を上にし置きます。日陰(明るめ)の場所で置いておくと芽がでてきます。種から植えてしっかりと根が出た場合は「根ざし」の方法でもモウセンゴケはふやせます。

(4)ステップ4:植え替え

発芽の後、葉から粘液が出るようになったら植え替えます。その後のネジバナの植え替えは1年に一度、開花後の7月~8月に行います。表土にコケが生えている場合は表土を削ってから新しい槌に植え替えます。

7)ここが重要!モウセンゴケを効果的に育てる7つのコツ

モウセンゴケは栽培するのは少しむずかしい植物になりますが7つのコツで効果的に育てることができます。

(1)土の種類

花用培養土は栽培には適していません。肥料分のない通気性、保水性が良い酸性の土が適しています。

(2)種のまき方

種はすぐに土に埋めるのではなく水苔にまいて腰水をするなど湿った状態にします。冬をこすと春に発芽します。

(3)種の採取・日常の手入れ

6月から7月に開花をした後種が取れます。取れた種はそのままにせず水をはった受け皿などで湿った環境をつくり発芽させます。

(4)肥料・水やり

水は常に必要です。腰水栽培(受け皿に水をためておく)が必要です。冬の時期に地上部分が枯れている状態のときも水はためたままにしておきます。水が腐ってしまわないよう定期的に変えましょう。

(5)日当たり・置き場所

直射日光を好む反面、暑さには弱いです。光合成ができ湿度の高い場所に置くようにしてください。日差しの強い夏は風通しの良い(直射日光にあたらない)場所が好まれます。冬場にはベランダなど霜を避けれる場所に置くのをおすすめします。

(6)植え替え

水苔に植えて場合には腐りやすいので1~2年に一度植え替えます。新しい鉢に1/4から1/5の日向土を入れ周りを水苔で埋め中央にモウセンゴケを置きます。水苔はすき間がないように押し込めえながらつめましょう。根の部分は根腐りの原因にならないように深く植えすぎないよう整えましょう。植え替えの後はたっぷりと多めの水やりをしてください。

(7)虫対策・健康的に育てるコツ

害虫被害はそれほどありません。ハダニやカイガラムシがつくことがありますので薬剤散布で対応します。

8)要注意・・育てる時に特に注意すべき2つのこと

モウセンゴケの栽培、特に注意してもらいたいことが2つあります。

(1)植え替えの時期

2月から4月ころはモウセンゴケは休眠している時期になるのでこの頃が植え替えにはてきしています。

(2)病害虫

モウセンゴケは害虫病にはなりにくい植物ですが風通しの悪い場所に発生するアブラムシにはきをつけましょう。排泄物がつくと光合成ができなくなり「すす病」になることがあります。乾燥した環境に発生するのがハダニです。ハダニは栄養をを吸収するためモウセンゴケが弱くなってしまいます。かかってしまった場合は薬剤もしくは水で洗い流す(モウセンゴケは水に強いため)方法もあります。

9)観賞用としての楽しみ方

地面に放射状に葉が広がり虫を捕食するモウセンゴケですが、開花時期には可愛い花を咲かせます。透明感があり日差しにあたるときらきらとしてとても美しい植物です。また食べられる虫と食べれない虫の区別ができる賢い植物です。モウセンゴケは寒さに強い種類と弱い種類がありますが凍らせてしまわなければ冬をこせます。初夏になると小さな可愛らしい花が咲いてくるのを楽しみながら栽培してくださいね。






まとめ

1)モウセンゴケの紹介
2)モウセンゴケの種類
3)モウセンゴケの花言葉・誕生花
4)グッズの準備!育てるのに用意する5つのグッズ
5)モウセンゴケを元気に育てるためにすること
6)正しい手順で栽培を!4つの栽培ステップとは
7)ここが重要!モウセンゴケを効果的に育てる7つのコツ
8)要注意・・育てる時に特に注意すべき2つのこと
9)観賞用としての楽しみ方

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