ゆずの7大効能に注目!効果的な摂取方法と注意点とは

ゆず

冬になると店頭に目立ってくる、ゆず。冬至のゆず湯を思い浮かべる方も多いでしょう。ゆずには実は数々の優れた効能があり、活用しないのは大変もったいないことです。今回はそんなゆずの効能や摂取方法のコツをご紹介します。






目次

ゆずの7大効能に注目!効果的な摂取方法と注意点とは


1)ゆずの紹介

(1)ゆずとは

柑橘類の中でもひときわ良い香りのする種類です。柑橘類には珍しく耐寒性が非常に強いので、東北地方まで栽培が可能となっています。また病気にも強く、他の柑橘類より手間がかからないため好んで庭に植える方も多いです。ただし果実が出来るまでが10数年ほどと長いため、収穫を主とする場合にはカラタチへの接ぎ木という方法で育てることがほとんどとなっています。

(2)科目・原産地

ミカン科ミカン属です。中国が原産地です。

(3)草丈・開花期

樹高は2メートルから2、5メートルくらいになります。開花期は5月から6月です。

(4)名前の由来

中国語では「柚(ゆ)の実(ず)」と呼ばれていました。日本に入ってから「柚子(ゆうずい)」という言葉に変わり、更に短縮されて「ゆず」という名前になったと言われています。

2)種類の解説!ゆずの3つの種類と特徴の違い

(1)木頭系

本ゆずとも呼ばれる、もっとも一般的なゆずです。枝には長いトゲが付いています。

(2)山根系

木頭系よりも早期に結実する品種として栽培されています。

(3)多田錦

種無しのゆずとして栽培されています。木頭系と比べると果実が小さめで、香りも多少劣るのですが、枝にトゲが少ない為栽培しやすいのだそうです。(トゲが多いと強風の時に果実が傷ついてしまうため)

3)ここがポイント!含まれる代表的な3つの栄養素とは

ゆずは、果肉の部分と果皮、種の部分それぞれで含まれる栄養素の種類や量が異なっています。代表的な栄養素を、どの部分に含まれるかも併せて解説します。

(1)ビタミンC(果肉・果皮)

果肉にも含まれていますが果皮にはもっと多く含まれており、その量は可食部100グラムにつき150ミリグラム(果肉には40ミリグラム)と、レモンの果汁の約3倍という驚きの量となっています。

(2)クエン酸・リンゴ酸(果肉)

代表的な酸味の成分です。摂取すると疲労の回復や整腸作用が期待できます。

(3)ペクチン(種)

種の表面のヌルヌルした部分に、ペクチン質という成分が豊富に含まれています。血糖値の上昇を予防したりコレステロールの値を低下させたりする効果が期待できます。

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4)要チェック!ゆずに期待できる7大効能とは

ゆずには健康増進にも美容面にも、優れた効能が期待できます。

(1)抗酸化作用

豊富なビタミンCの効能として、抗酸化作用が期待できます。体内の組織を老化から守り、ガンや心臓病、脳卒中などの様々な恐ろしい病気も予防してくれます。ビタミンCには他にも、貧血や食欲不振の予防も期待できます。

(2)疲労回復・整腸作用

上記のクエン酸・リンゴ酸による効能です。疲労の原因物質である乳酸を分解する働きがあるためです。クエン酸・リンゴ酸は胃液の分泌を促進してくれるため、胸焼けや胃痛を解消する効果もあります。

(3)血糖値・コレステロール値の正常化

上記のペクチンによる効能です。ペクチンは食物繊維のひとつであるため、便秘・下痢など腸のトラブルの解消や疲労回復にも一役買ってくれます。

(4)血行の改善

リモネンという香り成分が、柚子の果皮の外側に豊富に含まれています。この成分には血行を良くし身体を温める効能があります。また抗酸化作用の手助けもしてくれます。

(5)美白効果

こちらも豊富なビタミンCによる効能です。上記の通り果皮に多く含まれているため、果実だけでなく果皮を摂取するのがポイントになります。

(6)皮膚の保水効果

柚子にはアミノ酸も多く含まれており、その効能になります。アミノ酸の種類としては、セリン(皮膚の保水に役立つ成分)・アスパラギン(身体の不要な物質の排出を促進する)・ヒスチジン(紫外線から身体を守る)などが特に柚子には多いです。

(7)健康と美しさの両立

柚子にはヘスペリジンという栄養素も含まれており、毛細血管を丈夫にして病気を予防する一方で、老化防止にも効能を発揮します。

5)正しい摂取方法を!1日の摂取容量の目安や注意点

(1)ビタミンCの摂取量に注意

ゆずに多く含まれるビタミンCの1日の摂取基準は、目的別で異なりますが概ね1000ミリグラム程が上限となっています。ゆずだけで摂ろうとすれば果皮にして600グラム以上となってしまい現実的ではありませんが、現代ではサプリメント等が豊富なためうっかり摂り過ぎてしまう事もあります。ビタミンCの摂り過ぎは下痢などの症状を招きますので、その点は注意しましょう。

(2)果皮を積極的に摂取する

ゆずはビタミンCだけでなく、あらゆる栄養価が果肉より果皮の方に豊富です。果皮を捨てずに有効活用することがゆずによる効能を余すところなく得る秘訣と言えます。果皮を刻んでゆずピールを作ったり、丸ごと輪切りにしてはちみつ漬けにする等の方法がお勧めです。

柚子ジャム

6)ゆずと一緒に摂取したい3つの食材とは

(1)白菜

ゆずに豊富に含まれるビタミンCには、身体を温める作用もあります。一方白菜もビタミンCが豊富で、更に体内の余分な熱を取り除く作用を備えています。このふたつを合わせてお粥にすると、熱がある初期の風邪を治すのに大変重宝します。冬の時期の強い味方です。

(2)もろみ酢

ゆずにも含まれているクエン酸や各種ビタミン・アミノ酸を、もろみ酢も豊富に含んでいます。ゆずと合わせて食べることにより効能が増進され、特に血行が良くなるため筋緊張性の肩こりや腰痛などが劇的に改善されます。しかも様々な病気への抵抗力もつきます。ゆずを果皮も丸ごと輪切りにしてもろみ酢で和えれば、疲労回復効果ばっちりのおかずが出来上がります。

(3)牡蠣

牡蠣には美肌効果のある亜鉛がたっぷり含まれていますが、亜鉛は食物繊維等に吸収を阻害されがちです。そこにゆずを加えると、ゆずのビタミンCに亜鉛の吸収率をアップさせる効能があるのです。美白効果+美肌効果で美容に無敵の組み合わせですね。

7)効果的な活用方法を!効果的な摂取方法とは

(1)丸ごと食用に

上記のゆずのはちみつ漬けは、果皮もすべて摂取出来る上に手軽でしかも保存効果もあるためイチ押しの食べ方です。そのまま食べるだけでなく、お湯で割りお茶のようにして飲むのも良いです。身体がぽかぽか温まるのが分かりますよ。

(2)ゆずドレッシングを作る

ゆずを丸ごと1個に対しオリーブオイルを100ミリリットル、塩こしょう少々で万能ゆずドレッシングを作ることが出来ます。サラダの他にも魚料理・肉料理何にでも合い、大変重宝します。台所に常にストックしておきたい美味しさです。

(3)ゆず湯

ゆずの活用方法は食べるだけではありません。ゆず湯が有名ですね。冬至の日にゆず湯に入ると1年間風邪をひかない、とよく言われます。身体を温める効能や血行を促進する効果があるため、昔から使われて来たのもうなずけますね。更に美肌効果や、香りによるリラックス効果までとその効能はよりどりみどりです。ただ、皮膚の弱い方には少々刺激が強すぎることがありますので、肌がピリピリするようでしたら控えられた方がよいでしょう。

8)保存法に注意!ゆずを保存するポイントとは

(1)冷蔵保存

ゆずを冷蔵庫で保存する場合は、野菜室に入れるのが向いています。乾燥しないように新聞紙で包むのがよいでしょう。3週間程度は持ちますが、香りはぐっと落ちてしまいます。香りを楽しみたいならば1週間ほどで使い切りましょう。

(2)冷凍保存・果肉

ゆずは果肉も果皮も冷凍することが可能です。まずは果肉の場合。小分けにしてラップに包んで、密閉できる冷凍用のフリーザーバックなどに入れて冷凍します。使う時は自然解凍をして、果汁を絞って使うのがよいでしょう。

(3)冷凍保存・果皮

ゆずの果皮を幅広にむいて、内側の白い部分を軽く取り除きます。完全に取れなくても大丈夫です。やはりラップで包みフリーザーバックなどに入れます。使う時には凍ったまま、細かく刻んでうどんの薬味などにするのがお勧めです。このタイミングで、白い部分を綺麗に取り除くとよいでしょう。






今回のまとめ

1)ゆずの紹介

2)種類の解説!ゆずの3つの種類と特徴の違い

3)ここがポイント!含まれる代表的な3つの栄養素とは

4)要チェック!ゆずに期待できる7大効能とは

5)正しい摂取方法を!1日の摂取容量の目安や注意点

6)ゆずと一緒に摂取したい3つの食材とは

7)効果的な活用方法を!効果的な摂取方法とは

8)保存法に注意!ゆずを保存するポイントとは

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