ブルーベリーの植え替え方法!4つのステップとコツとは

ブルーベリーの実

「目に良い」というイメージがあるブルーベリーは、初心者でも比較的育てやすいため人気があります。青くて甘い実を付けるだけでなく、白くてかわいい花を咲かせるのも魅力ですね。

今回は、ブルーベリーを育てるうえで重要な植え替えの方法をご紹介します。






目次

ブルーベリーの植え替え方法!4つのステップとコツとは


1)ブルーベリーの紹介

(1)ブルーベリーとは

ブルーベリーは世界の温帯圏で広く栽培されています。春に花を咲かせ、夏には実をつけ、秋には紅葉し、冬は休眠するため、ブルーベリーを通して四季の移り変わりを楽しむことができます。夏にたくさんの実を付ける姿から、「実りある人生」という花言葉が付きました。その他にも、「知性」「信頼」「親切」「思いやり」などの花言葉があります。

(2)科目・原産地

科目はツツジ科スノキ属の植物で、原産地は北アメリカが原産とされています。

(3)樹高・開花期

樹高は1~3m程に成長します。開花時期は地域や品種によって異なりますが、早いものは4月中旬ごろから白い壷形の可愛らしい花を咲かせ始めます。

(4)名前の由来

名前の由来は、果実の見た目が濃い青紫色に熟すことから、ブルーベリーと呼ばれるようになりました。また、ブルーベリーとは本来、北アメリカ原産のスノキ属数種の総称です。

(5)栽培の難易度とその理由

ブルーベリーは初心者でも育てやすい植物です。

(6)期待できる効果・効能

・視覚機能の改善

ブルーベリーと言えば「目に良い」というイメージがある方も多いと思います。ブルーベリーに含まれるアントシアニンが、見たものを脳に伝えるロドプシンという物質の活動を促し、目の網膜の血行を促進します。そのため、目のピント調節機能である毛様体の働きを向上や、眼精疲労を改善させるのに効果があります。

・花粉症の症状の緩和

花粉症は、ヒスタミンという体内物質が鼻孔の血管を拡張させ、粘膜が膨らむことで、鼻水や鼻詰まりなどの花粉症の症状を引き起こします。アントシアニンには、そのヒスタミンの分泌を抑える効果もあります。そのため、花粉症の症状が和らぎます。

・便秘の改善

便秘を改善するには、不溶性と水溶性の食物繊維をバランスよく摂取することが大切です。ブルーベリーは、この2種類の食物繊維が含まれているため便秘解消にピッタリです。

・生活習慣病の予防・改善

生活習慣病を予防・改善するためには、内臓脂肪を溜めないことが重要です。アントシアニンには、内臓脂肪を溜めにくくする効能があります。その他、抗酸化作用や血圧や血糖値の上昇を抑えるなどの効能も持ちます。そのため、糖尿病や高血圧症、高脂血症などの生活習慣病の予防・改善に効果があります。

2)ブルーベリーの7つの種類と特徴

ブルーベリーは大きく分けると3つの系統に分けることができます。それぞれの特徴とオススメの種類をご紹介します。

(1) ノーザンハイブッシュ系

アメリカ北東部に分布する野生種を改良したものです。根が浅く広がるため高温や乾燥に弱いです。その反面、寒さに強く東北地方での栽培に適しています。

<オススメの種類>

・チャンドラ

既存の品種の中で最大級の粒の大きさが特徴です。収穫期は6月上旬~7月下旬で、甘酸のバランスがとても良く美味しいです。

・ブルーレイ

樹勢が強く、豊産性が高いのが特徴です。収穫期は6月上旬~7月下旬で、果肉がしっかりしていて、風味品質が極上なため、生産者にも人気のある品種です。

(2) ラビットアイ系

ラビットアイ系は温暖な環境を好みます。そのため関東より南の地域での栽培が適しています。土壌の適応性が広く、砂質土や粘質土でも育ちます。他の系統に比べ、生育が盛んで収穫量も多く、樹高が高くなるのでスペースの広い所に植えるのが良いでしょう。また、ラビットアイ系は異なる品種から受粉しないと実がなりません。

<オススメの種類>

・ブルーシャワー

大粒でおいしく育てやすいため人気がある種類です。収穫期は7月上旬~8月下旬で、場所を選ばずよく育ち、実もたくさん付けます。

・フェスティバル

樹勢が強く収穫量が多いのが特徴です。収穫期は7月上旬~8月中旬で、生食やジャム・ジュースなどの加工にも向いています。

・クライマックス

豊産性が高いのが特徴です。収穫期は7月上旬~8月中旬で、甘みが強く、果実はしっかりとしていて日持ちが良いのが魅力です。

(3) サザンハイブッシュ系

ノーザンハイブッシュ系を暖地向けに改良された品種です。温暖な地域での栽培が向いていますが、比較的寒さにも強いので日本全国で栽培できます。

<オススメの種類>

・ミスティー

豊産性が高く、半常緑で庭木にしても映えるため人気があります。収穫期は6月中旬~7月中旬で、香りがよく食べても美味しいです。

・サンシャインブルー

樹形をコンパクトに仕立てることができることで人気がある種類です。収穫期は6月中旬~7月下旬で、高品質の実がたくさんなります。その収穫量は安定していて、食べても美味しいです。

ガーデニンググッズ

3)ブルーベリーの植え替えの3つのメリット・必要性

(1)元気な樹木を長生きさせる

追肥をしても木に元気が戻らない場合は、ブルーベリーからのSOSのサインですので植え替えをしましょう。

(2)果実の毎年の収穫量を安定させる

果実の収穫量が極端に少なくなった場合もブルーベリーからのSOSサインです。植え替えをしましょう。

(3)根腐れを防ぐ

ブルーベリーは1~2年ほどで根が鉢いっぱいになります。樹木は乾燥が苦手ですが、根の部分に水が溜まったままにしておくと、根腐れを起こす原因となります。元気に長生きしてもらうためにも、適切な大きさの鉢へ植え替えしましょう。

※植え替えは11月~3月頃に行うのが適しています。つまり。果実の成長が止まり、芽が出て根が動き出す前の間の時期です。

4)ブルーベリーの植え替えに用意すべき4つのグッズ

(1)

鉢植えの際は、一回り大きな鉢を用意しましょう。

(2)ピートモス

(3)バークマルチ材

(4)剪定ハサミ

これらは全てホームセンターで入手することができます。100円ショップの園芸コーナーも最近は充実していますので、コストを少しでも抑えたい方はチェックしてみてくださいね。

6)ブルーベリーの植え替えの4つのステップ

(1)ステップ1:剪定

植え付けをしてから1~2年目は、花芽が付いている先を切り、木が弱るのを防ぎます。3年目以降は、木の混み合っている部分や、根元から出ている弱い枝を間引きしましょう。このように剪定を行って樹形を整えます。

(2)ステップ2:根を整える

株を抜出、根の状態を確認します。もし根が茶色くなっていたら、その部分は根が古くなっています。その部分を切り取り、新しい根を出しましょう。また、根と土がガチガチに固まってしまっていた場合は、ほぐしてあげましょう。

(3)ステップ3:植え付け

鉢に十分に水を加えたピートモスを入れます。ピートモスの中央に穴をあけ、根株を入れましょう。地植えする場合は、植え付け箇所に穴を掘り、そこへピートモスを入れましょう。植え付け方は鉢植えの時と同じですその後乾燥したバークマルチ材をかけましょう。

(4)ステップ4:水やり

ブルーベリーは乾燥に弱いため、植え替え後はたっぷりと水やりをしましょう。

水やり

7)ブルーベリーの植え替えで特に注意する3つのこと

(1)白い根は切らない

古い根を切り取る時に白い元気な根まで切り取ってしまうと、成長が止まってしまうので注意しましょう。

(2)鉢は一回りずつ大きくする

急に大きな鉢に植え替えると、鉢の中に根が十分に張っていない状態になるため、根がない部分の土がいつまでも乾かず、常に湿った状態になります。すると土が酸欠状態となり、根の成長を鈍らせ、根腐れの原因となってしまうのです。

(3)水やりや置き場所は根の状態で変える

根の状態があまり良くない株を植え替えた時は、しばらくの間は直射日光の当たらない場所で休ませてあげましょう。また、水を吸い上げる力も弱っているため、水やりの間隔を通常よりも長めにとりましょう。

8)ブルーベリーを健康的に栽培するコツとは

(1)鉢を直置きしない

鉢植えで育てる場合は、土やコンクリートなどの地面に直置きせず、トレーやカゴ等で台を作り、持ち上げておきましょう。そうすることで排水性や通気性が良くなり、根が良く育ちます。また、ミミズやアリなどの害虫が侵入するのを防ぐこともできます。

(2)3つの養分で栄養補給を

ブルーベリーを育てる際に重要となる養分は、カリ・リン酸・窒素の3つです。カリは根の肥料です。休眠明けで活動を再開したら施しましょう。リン酸は花と果実の肥料です。春になり、開花する頃~果実がなる頃に施します。窒素は、葉と枝の肥料です。太く長い新枝(シュート)が伸びて、葉が広がり始める8月下旬ごろから必要になります。また、11月以降は冬に備えて窒素の量を徐々に減らしましょう。






今回のまとめ

1)ブルーベリーの紹介

2)ブルーベリーの7つの種類と特徴

3)ブルーベリーの植え替えの3つのメリット・必要性

4)ブルーベリーの植え替えの適切な時期とは

5)ブルーベリーの植え替えに用意すべき4つのグッズ

6)ブルーベリーの植え替えの4つのステップ

7)ブルーベリーの植え替えで特に注意する3つのこと

8)ブルーベリーを健康的に栽培するコツとは

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