観葉植物のユッカは、別名「青年の木」と呼ばれ、乾燥に強く育てやすいのでプレゼントに喜ばれます。
日当たりと水やりに注意して栽培すると葉を伸ばして成長しますので楽しみながら栽培ができます。今回はユッカの育て方、栽培のコツをまとめてみました。
ユッカの育て方解説!8つの栽培のコツと注意点とは
1) ユッカの紹介
(1) ユッカとは
別名「青年の木」と呼ばれ、葉が上にぴんと立ち上がって先がとがっているのが特徴です。北アメリカ~中央アメリカに分布する50種類ほどの樹木で多年草です。日本では、古くから庭園樹として利用され、近年では観葉植物として親しまれています。
(2) 科目・原産地
リョウゼツラン科・原産地は北米です。
(3) 草丈・開花期
1mから10mと大きく成長します。白い花を開花させますが受粉に必要な「ユッカ蛾」が日本にはいないので花が咲くことはあまりありません。
(4) 名前の由来
自生地でユカと呼ばれるマニホットと間違えてつけられたとされています。別名「青年の木」と言われています。こちらの由来は、強て丈夫で「勇敢」と言った花言葉があるからだと言われています。
(5) 期待できる効果・効能
ユッカは、古くからネイティブアメリカンの民間薬として切り傷・打ち身・炎症・神経痛の治療薬として使われてきました。ユッカの主成分サポニンが高血圧の予防、整腸作用が期待できます。
(6) 栽培の難易度・耐寒性
乾燥に強く日当たりに気を付けていれば育てやすい植物です。耐寒性は比較的あります。5℃を下回らなければ外でも大丈夫です(霜には気を付けてください)。
2) ユッカの4つの種類と特徴
(1) ユッカ・ロストラータ
他の品種に比べ細い葉を放射線状に広げ、丸くぼんぼんの様な形をしています。グレーがかっており、人気のユッカですが希少価値が高く、あまり見かけることがありません。
(2) ユッカ・エレファンティペス
一番流通しているもので「青年の木」として親しまれているものがこの種類です。木の幹が太いところから像の足に似ているので「エレファンティペス」と呼ばれています。
(3) ユッカ・グロリオサ
鉢植えや庭木に古くから利用されている葉の厚みのある「厚葉君が代蘭」の別名を持ちます。高さは、25㎝から250㎝ほどですので低めの種類となります。
(4) ユッカ・フィラメントサ
別名「イトラン」といわれ、アメリカ南東部原産のユッカです。高さが75㎝~120㎝で低木の上に耐寒性がある為庭木に利用されます。
3) ユッカを育てるのに用意する4つのグッズ
(1) ユッカの種・苗
種から育てて苗に成長させるか、ホームセンターや通販で苗を購入しましょう。種は、500円くらい、苗は1500円くらいで購入できます。
(2) 鉢
生育が非常に良いので、少し大きめの鉢を用意しておきましょう。8号鉢くらいが良いでしょう。ホームセンターで色や柄にもよりますが500円から1000円であるようです。
(3) 用土
水はけがよければ土はあまり選びませんが、ホームセンターで観葉植物用の培養土を購入してくれば良いでしょう。14リットルで1000円から1500円くらいです。
(4) 肥料
温かいときに月に1度くらいで粒状の肥料をやります。たくさんやらなくても大丈夫です。ホームセンターや通販で800円から1000円であります。
4) ユッカの5つの栽培ステップ
(1) ステップ1:種まき
7月下旬~8月に種をまきます。25度以上で発芽します。湿らせた用土に植えます。土が乾かないように水やりの管理をします。
(2) ステップ2:苗植えの時期
苗は、鉢植え地植えにします。5月から9月が適しています。日当たりと水はけを注意して管理してください。
(3) ステップ3:土作り・水やり・肥料の与え方
土は、水はけの良いもだと特にこだわりませ。市販の観葉植物用のものであれば大丈夫です。水は、土が乾いたらたっぷりやりましょう。冬は、土が乾いてから1週間くらいおいてからやりましょう。肥料は、夏場に粒状のものを月に一度やれば良いでしょう。
(4) ステップ4:剪定の時期
枯れた葉をそのままにしては、いけません。病気や害虫の被害に遭いやすくなります。伸びすぎたり枝が混み合っている枝葉早めに剪定しましょう。
(5)ステップ5:植え替えの時期
生育旺盛ですので、鉢植えは、1年~2年で一回り大きな鉢に植え替えます。鉢の底から根が出てきたら植え替えのサインです。
5) ユッカを効果的に育てる8つのコツ
(1) 土の種類・鉢植え
土の種類は、水はけのよい土であれば特に選ぶ必要はありません。市販の観葉植物の培養土をそのまま使用しても構わないでしょう。生育が旺盛なので2年に1度は植え替えます。鉢のそこから根が出だしたら鉢を一回り大きいものに変えましょう。
(2) 種の巻き方
7月下旬~8月に種まきをします。種を水につけておき、湿らせた用土をポットに入れて種を植えつけます。土を薄く被せてたっぷりの水を与えて土が乾かないようにします。20日くらいで芽が出て、30日から40日で苗が安定してきますので鉢に植え替えます。
(3) 剪定・日常の手入れ
成長してくると下の葉が落ちてきてバランスが悪くなります。仕立て直しをする場合は、枝分かれしている部分から5センチ位残して剪定してやります。切り口近くから新たな芽が出てきます。枯れた葉は、こまめに切り落とし剪定していきます。
(4) 肥料・水やり
肥料は、生育期の5月~9月に与えます。1か月に1回ゆっくりと聞くタイプの固形肥料を株元に置きます。乾燥には非常に強い植物ですので、水をやり過ぎて幹を腐れさせないようにしましょう。春から秋にかけては、土の表面が乾いてからたっぷりとやるようにします。冬は、水やりの回数を減らしましょう。土の表面が乾いてから1週間くらいたってからやるので十分です。
(5) 季節ごとの手入れ
ユッカは、日当たりと水のやりすぎにならないように注意すれば良いので、4月~6月はしっかり日に当てましょう。真夏には、コンクリートなど反射熱が強いところは避けておきましょう。冬は、5度を下回れば室内に入れて窓際の日のよく当たるところにおきます。水やりは、表面が乾いたらたっぷりやりましょう。冬は、表面が乾いてから1週間後にやるくらいがちょうど良いでしょう。
(6) 日当たり・置き場所
日当たりを非常に好む植物ですので、日陰だと葉が細くなり弱々しくなります。4月~5月は、屋外の直射日光の当たる場所で育てましょう。11月以降は室内で窓際の日当たりの良い場所に移しましょう。
(7) 増やし方
挿し木と幹ざしができます。気温の高い5月~9月が適しています。挿し木は、幹をえぐるように樹皮を付けてそぎ取って用土を入れた鉢にさすと2か月くらいで根が出ます。幹ざしは、幹を15㎝から1m位で切って用土を入れた鉢にさします。根が出るまではしっかり固定しておきましょう。
(8) 虫対策・健康的に育てるコツ
ハダニが高温乾燥期に発生します。おもには裏につくので見つけ次第駆除しましょう。健康に育てるには葉が密集しないように剪定することを忘れないようにしてください。
6) ユッカを育てる時に特に注意すべき3つのこと
(1) 日にしっかり当ててやる
日光の大好きな植物ですので冬場の寒い時期以外は、しっかり太陽の下で育てましょう。
(2) 水のやりすぎに注意
乾燥に強い植物ですので、水をやりすぎて根を腐らせないように要注意です。土が乾燥してからやるようにしてください。
(3) 植え替え時期を見逃さない
成長が旺盛ですので底から根が出てきたときは早めに一回り大きな鉢に植え変えることが元気に育てるポイントです。
7) ユッカの成長後の効果的な3つの用途とは
(1) 観葉植物として
部屋に飾って観葉植物として緑のある部屋の綺麗な空気を実感してください。
(2) 塗薬
切り傷、打ち身に葉の汁が炎症を抑えますので、応急処置にあると良いですね。
(3) 飲むサプリメントとして
食すと、高血圧、お腹の調子を整えて整腸薬に役立ちます。刻んで少し食すると良いとういことですので、お腹の調子が悪い時に重宝します。
8) ユッカを育てる3つの魅力とは
(1) 風水の開運
先端が尖っているので防犯対策で玄関に置かれたようですが、風水では開運の植物として玄関に飾ると良いと言われています。
(2) 観葉植物
部屋の中に緑があることで浄化してくれますので、発育旺盛なユッカで浄化してみてはいかがでしょうか。
(3) 薬効や食す
薬効があるので傷薬として応急処置もできますし、刻んで食すと整腸作用でお腹の調子を整えますし、お茶にして飲むと気持ちもすっとして癒されます。
是非、素敵なユッカを育てて、癒されてみてはいかがでしょう。
今回のまとめ
1) ユッカの紹介
2) ユッカの4つの種類と特徴
3) ユッカを育てるのに用意する4つのグッズ
4) ユッカの5つの栽培ステップ
5) ユッカを効果的に育てる8つのコツ
6) ユッカを育てる時に特に注意すべき3つのこと
7) ユッカの成長後の効果的な3つの用途とは
8) ユッカを育てる3つの魅力とは