紫キャベツによく似た外見ですが、実は全く種類の異なるトレビス。その食感は肉厚でサクサクとしていて、淡い苦みが魅力的ですが、そんなトレビスをいつでも新鮮な状態で味わいたい!という人のために、トレビスの栽培方法についてご紹介します。
トレビスの栽培方法とは?8つの栽培のコツと注意点
1)トレビスの紹介
(1)トレビスとは
トレビスは紫キャベツに似た野菜で、主に食用として栽培されています。葉は赤紫色で味は淡い苦みがあり、葉がやや厚めのためサクサクとした食感をしています。サラダやソテーなど、食べ方はさまざまです。形は細長いタイプのものもありますが、日本では丸く結球したものが一般的です。
(2)科目・原産地
科目:キク科キクニガナ属
原産地:イタリア、地中海沿岸
(3)草丈・開花期
草丈:60~150cm
開花期:7月
(4)名前の由来
名前は原産国であるイタリア北部の都市「Treviso」から来ていますが、イタリアでの呼び名は「ラディッキオ(ラディッキオ・ロッソ)」です。トレビスという言葉自体はフランス語です。
(5)育てる難易度・耐寒性
難易度:普通
耐寒性:やや強い
(6)期待できる効果・効能
高血圧予防・心筋梗塞予防・動脈硬化予防・脳梗塞予防
2)種類はあるの?トレビスの3つの種類と特徴
(1)レッドストーン
早生種で、トレビスの中でも耐暑性に優れている品種です。また高温による抽苔も少なく、さらに結球性に優れているため栽培しやすい品種です。
(2)レッドロック
大玉種で、伸長性と肥大性に優れた品種です。上手く生長させれば、300g以上の大玉を収穫することも可能です。
(3)トレビノ
大玉種で、レッドロック同様に肥大性に優れています。こちらも上手く生長させれば300~400gほどの大玉を収穫することが可能です。
3)グッズを整えよう!栽培するのに必要な6つのグッズ
(1)グッズの名称
用土・育苗ポッド・肥料・プランター(プランター栽培の場合)・シャベル・ジョウロなど
(1)選ぶ基準
用土や肥料は市販で販売されているもので問題ありません。
(1)初期費用
2、000~3、000円前後
(4)入手方法
園芸店やホームセンター、インターネットなどで入手が可能です。
4)正しいな栽培方法を!トレビスの4つの栽培ステップ
(1)ステップ1:種まき時期
春まきの場合は、2月~3月に種まきを行います。秋まきの場合には8月~9月に行います。育苗ポッドなどに培養土を入れたら、種を6~7粒程度パラパラとまきます。次に種の上に土を被せたら、水を与えます。発芽してしばらくしたら、生育の良いものだけを残して間引きを行い、ポットに1株の一本立ちにします。その後は本葉が5~6枚になるまでポットで育てます。
(2)ステップ2:植え付け(苗植え)
春まきであれば4月上旬~下旬頃に、、秋まきの場合は9月上旬~下旬頃に植え付けを行います。プランターの場合は中に土を入れたら、表面を平らにならします。次に株間を20~25cmほどとって、植え穴をあけましょう。その後はポットから苗を取り出して、植えつけを行い、水をたっぷりと与えます。地植えの場合には株間を30cm程度として植え穴をあけたら、苗を植えて株元を軽く手で押さえ株を安定させます。その後はたっぷりと水を与えます。
(3)ステップ3:追肥
追肥は植え付けの2週間後に行います。株元に化成肥料を一つまみ程度、ぱらぱらと追肥しましょう。
(4)ステップ4:収穫時期
収穫時期としては、植えつけから60~70日後になります。球をさわってみて、弾力が感じられる程度になったら収穫が可能です。外葉を押し広げたら、根元から切り取って収穫しましょう。
5)要チェック!効果的に栽培する8つのコツ
(1)土の種類・鉢植え
用土は市販で購入できる、野菜を育てる用の土で問題ありません。地植えの場合には、トレビスは弱酸性~中性の土壌を好むため、石灰を撒いてpHを調整すると良いでしょう。
(2)植え付け
市販の苗を購入して植え付ける場合には、葉がピンと伸び、瑞々しいものを選ぶようにしましょう。
(3)剪定・日常の手入れ
毎日きちんと様子を観察しましょう。また剪定の必要は特にありません。
(4)肥料・水やり
トレビスは乾燥に弱いため、土が乾燥している場合にはたっぷりと水を与えましょう。
(5)季節ごとの手入れ
トレビスは寒さには比較的強いですが、暑さや多湿は苦手です。そのため、夏場の管理には注意しましょう。プランターで育てる場合には、場所を移動させるなど工夫しましょう。
(6)日当たり・置き場所
日当たりを好みますが、直射日光を避けれる場所で育てましょう。
(7)増やし方
収穫したトレビスの種を回収して、翌年の種まきに利用します。
(8)虫対策・健康的に育てるコツ
トレビスには比較的害虫は寄ってきませんが、高温多湿などの環境になると根腐れを起こす場合があります。日々の管理を怠らないようにしましょう。
※トレビスは収穫後、サラダやソテー、パスタやスムージーなどさまざまな料理に利用できます。
6)注意!保存する場合の2つのポイント
(1)冷蔵保存の方法
トレビスの葉は繊細なので、すぐに乾燥して萎びてしまいます。そのため、冷蔵保存する際にははぴったりとラップに包んで野菜室で保存します。大体一週間程度は持ちます。また、ちぎったり刻んだものをタッパーや袋に入れて冷蔵保存することも可能です。
(2)加熱後の冷蔵保存はしない
トレビスは加熱すると苦味が増す性質を持っていますので、加熱した後で冷蔵保存はなるべくしないようにしましょう。
7)ここがオススメ!トレビスを栽培する2つの魅力とは?
(1)いつも新鮮な味を楽しめる!
トレビスをお店で購入すると、収穫から出荷までの時間がかかっているため、採れたての新鮮な味を楽しむことが出来ません。それを自分の家で栽培することで、いつでも採れたてのサクサクとした新鮮な食感や味を楽しむことが出来ます。
(2)害虫が付きにくい
トレビスは他の野菜と異なり、害虫があまり付きません。そのため、害虫対策に追われることなく余裕を持って栽培を楽しむことが出来ます。
今回のまとめ
1)トレビスの紹介
2)種類はあるの?トレビスの3つの種類と特徴
3)グッズを整えよう!栽培するのに必要な6つのグッズ
4)正しいな栽培方法を!トレビスの4つの栽培ステップ
5)要チェック!効果的に栽培する8つのコツ
6)トレビスの収穫後の効果的な用途とは
7)注意!保存する場合の2つのポイント
8)ここがオススメ!トレビスを栽培する魅力とは?