古くから国内で民間薬として使用されてきたメグスリノキ。その名前の通りに、摂取すれば目にさまざまな効果があるとされています。
目のかゆみやアレルギーなどに悩まされている人にはぜひ摂取してもらいたい、メグスリノキの効果について詳しくご紹介します。
メグスリノキの効能に注目!期待できる5大効果と摂取のコツ
1)メグスリノキの解説
(1)メグスリノキとは
メグスリノキとは、日本国内にのみ自生する落葉高木の固有種で、眼病や肝機能に対する効果があることから、古くから「飲む目薬」として民間薬に使用されてきました。
本州では宮城・山形・四国・九州の山地にかけて自生しており、イチョウと同じく雌雄異株の特徴を持っています。メグスリノキの歴史は古く、戦国時代から既に「眼病の特効薬」として評判になっていました。
(2)科目・原産地
科目:カエデ科カエデ属
原産地:日本
(3)樹高・開花期
樹高:1.8m~2m
開花期:5月~6月
(4)名前の由来
メグスリノキの樹皮や葉の煎じて汁で目を洗うと 眼病に効くことから名前が付けられたとされています。
2)メグスリノキにも種類がある? 特徴の違いとは
メグスリノキ自体は一種類ですが、それを採集した後は液状や乾燥、お茶などのさまざまな形として用いることが出来ます。
液状タイプのものは市販ではあまり見かけず、また葉や小枝を乾燥させた漢方処方のものは薬局で入手することが出来ます。
3)メグスリノキってどうやって摂取するの?
多くはお茶として体内に摂取します。ティーバッグタイプのものもあれば、乾燥させた葉を煮出して飲むタイプもあります。
また、薬局で入手する漢方処方されたものは粉末状になっていることが多いため、水やお湯で摂取します。最近ではインターネット上で錠剤のサプリメントとして入手し、摂取することも出来ます。
4)要チェック!メグスリノキに含まれる代表的な栄養素とは
(1)ゲライニン
お茶などに含まれるタンニンの一種です。ゲライニンには細菌の増殖を抑える抗菌作用のほかに、傷を修復させる収斂作用を持っています。
(2)ロドデンドロン
ゲライニン同様にタンニンの一種で、ロドデンドロンには肝機能を高める作用や血行を良くする活血作用、また木の流れを良くする通絡作用のほか、目の周りの水分を排泄してくれる利水作用などがあります。
(3)トリテルペン
トリテルペンは、主に高麗人参やきのこ類などに含まれる成分です。抗酸化作用や抗炎症・抗腫瘍・抗アレルギー効果などがあります。また、脂肪やコレステロールなどの分解促進作用もあります。
(4)フラボノイド
フラボノイドはポリフェノールの一種で、植物に含まれている色素や苦味、辛味成分などです。フラボノイドにはアントシアニンやイソフラボン、カテキンやルチン、ケルセチン、ヘスペリジンといった種類があります。
種類によってさまざまな特徴がありますが、多くが強力な抗酸化作用を持っています。
(5)ケルセチン
ケルセチンはフラボノイドやポリフェノールの一種です。タマネギなどの野菜に多く含まれている成分で、主にビタミンCの働きを助けています。
血管の流れをしなやかにするほかに、アレルギーなどの抗炎症作用や、活性酸素によるダメージを防ぐ抗酸化作用などがあります。
5)メグスリノキに期待できる5大効能とは
(1)肝機能の改善
メグスリノキに含まれるロドデンドロンの肝機能を高める働きによって、肝臓の機能を高めたり、改善したりする効果が期待されています。
肝機能が高まれば、代謝や貯蔵、解毒や胆汁の生成などの働きもより効果的になります。
(2)血行改善
ロドデンドロンの活血作用によって、血行の流れが良くなる効果があると言われています。
血流が悪くなると、頭痛やむくみ、疲れや肩こり、生理痛の悪化や肌荒れなどのさまざまな不調が出てしまいます。血行が良くなれば、これらの改善が期待出来ます。
(3)アレルギー改善
メグスリノキに含まれるゲライニンには、最近の増殖を抑える抗菌作用があります。その抗菌作用により、アレルギーや花粉症に効果があるとされています。
ゲライニンのほかに、ケルセチンにも抗炎症作用が含まれていますので、よりアレルギー対策には良いとされています。
(4)眼機能の改善
メグスリノキに含まれるゲライニンの抗菌作用や、傷を修復させる収斂作用により、ものもらいや流行性角結膜炎や、目のかゆみや目やに、アレルギー性結膜炎、かすみ目などに効果があるとされています。
(5)ダイエット効果
メグスリノキに含まれるトリテルペンの脂肪やコレステロールなどの分解促進作用により、ダイエットに効果があるとされています。
しかし、メグスリノキで得られる効果は目や肝機能に関することが多いため、ダイエット効果はそこまで発揮されるわけではないと考えておいた方が良いでしょう。
6)オススメの食べ合わせって?一緒に摂取したい2つの食材
(1)レモンや蜂蜜
メグスリノキをお茶として摂取する場合は、お茶の味はほとんどしないか、木そのものの味がすることが多いです。そのままでは飲みにくい場合には、レモンや蜂蜜などを少量まぜると飲みやすくなっておすすめです。
(2)他の種類のお茶
メグスリノキを他の種類のお茶とブレンドして飲むと、味も美味しくなり、また他のお茶からも健康効果を得られて一石二鳥です。おすすめのお茶はほうじ茶、ウーロン茶、オオバコ茶、ハブ茶、どくだみ茶などです。
7)どんな摂取が効果的?効果的な食べ方・飲み方とは?
サプリメントとして摂取するか、お茶として摂取するのが最もおすすめです。サプリメントの場合には、用法や用量をよく守りましょう。
またお茶で摂取する場合には、一日に一杯程度で問題ありません。摂取のし過ぎも良くありませんので、多くても二杯までにしておきましょう。
8)知っておこう!メグスリノキの摂取での注意点とは?
メグスリノキに含まれる一部の成分では、温度が低いと吸収が悪くなってしまうことがあります。そのため、暖かくして飲むことをおすすめします。
また、ビタミンCと一緒に摂取することでより効果を発揮できますので、摂取する際には、ビタミンCも一緒に摂ると良いでしょう。
今回のまとめ
1)メグスリノキの解説
2)メグスリノキにも種類がある? 特徴の違いとは
3)メグスリノキってどうやって摂取するの?
4)要チェック!メグスリノキに含まれる代表的な栄養素とは
5)メグスリノキに期待できる5大効能とは
6)オススメの食べ合わせって?一緒に摂取したい2つの食材
7)どんな摂取が効果的?効果的な食べ方・飲み方とは?
8)知っておこう!メグスリノキの摂取での注意点とは?