【育て方】デュランタの育て方と栽培のコツ8選

デュランタ

小ぶりな花が集まった姿がなんとも可愛らしいデュランタ。品種によって花を楽しんだり、観葉植物として楽しんだり出来るのも魅力の一つです。

初心者でも簡単に、鉢植えや生垣、庭木などさまざまな姿で楽しめるデュランタの育て方をご紹介します。






目次

【育て方】デュランタの育て方と栽培のコツ8選


1)デュランタの紹介

(1)デュランタとは

クマツヅラ科の熱帯花木で、夏の鉢物として流通しているのがよく見かけられます。観葉植物としての品種が出回っているほかに、沖縄のように気温の高い地域では生垣に植えられていたり、庭木として植えられていることも多いです。

藤色や白色の小花がたくさん集まり、房状に垂れ下がった状態で咲くのが特徴的で、丈夫で開花期間も長いことから人気の高い花木です。

(2)科目・原産地

科目:クマツヅラ科デュランタ属

原産地:アメリカ、ブラジル

(3)草丈・開花期

草丈:0.3m~2m

開花期:6月~10月

(4)名前の由来

16世紀の植物学者である「デュランテス(C.Durantes)」にちなんでいると言われています。

(5)期待できる効果・効能

ガーデニングとして楽しめます。

(6)栽培の難易度・耐寒性・耐影性

難易度:初心者向け

耐寒性:やや弱い

耐影性:やや弱い

2)種類の違いはあるの?デュランタの3種類と特徴 

(1)タカラヅカ

デュランタの鉢物の中でもよく流通している品種です。濃紫色に白い縁取りが入るのが特徴で、美しい花を咲かせます。

(2)ライム

花が咲きにくいため、観葉植物として利用されることが多い品種です。葉がきれいな明黄色になるのが特徴です。

(3)アルバ

花姿はタカラヅカと似ていますが、花の色が清廉で涼しげな白色をしているのが特徴です。 

3)グッズを準備しよう!育てるのに用意するグッズ

(1)グッズの名称

用土・肥料・鉢植え・シャベル・ジョウロ・剪定バサミなど

(2)選ぶ基準

鉢植えで育てる際には鉢植えを用意します。生垣や庭に直接植える場合には鉢は必要ありません。

(3)初期費用

2、000円~3、000円前後

(4)入手方法

インターネットや園芸店、ホームセンターなどで入手出来ます。 

Gardening tools on old wooden background

4)正しい手順で栽培を!4つの栽培ステップとは

(1)ステップ1:苗植え時期

デュランタの種は市販では販売されていないため、基本的には苗植えから育てます。4月~5月にかけてが苗植えの適期です。

鉢植えで育てる場合には、赤玉土(小粒)7:腐葉土3、もしくは赤玉土(小粒)6:腐葉土3:川砂1の割合で混ぜた土を用意しましょう。そして苗よりも一回り大きな鉢に土を入れたら、苗を植えて日当たりの良い場所で管理します。

地植えの場合には、日当たりと水はけのよい場所を選んだら、植え付けの前に地面を耕しておきます。腐葉土を2割~3割混ぜ込んでおくと良いでしょう。そして苗よりもひと回り大きな穴を掘ったら植えつけます。

(2)ステップ2:肥料

植え付けの際に、一緒に緩効性化成肥料を土に混ぜておきます。その後4月~10月の間は、2ヶ月に1回植え付け時と同じ肥料を与えるか、10日~15日に1回液体肥料を施しましょう。

(3)ステップ3:増やし方

デュランタは挿し木で増やすことが出来ます。4月~7月もしくは、9月~10月が挿し木の適期です。その年に伸びた枝を選んだら、10cm~15cm程度の長さに切り落としましょう。

その枝の切り口は斜めにカットして、下葉を3分の1程度切り落としておきます。次に切り口を1時間弱水に浸けたら、 赤玉土(小粒)に枝を挿しましょう。

その後は日陰で土が乾かないように水やりをしながら管理します。根が十分に生えてきたところで、新しい鉢や地面に植え替えて完了です。

(4)ステップ4:植え替え 

デュランタは生育が旺盛なので、直ぐに鉢の中が根でいっぱいになってしまいます。そのため1年~2年に1回、ひと回り大きな鉢に植え替えを行いましょう。

適期は4月~5月で、植え替え方法は植え付けと同じです。植え替えの際には、株の周りの古い土を半分ほど落とし、長く伸びた根は切ってしまいましょう。地植えの場合には植え替えは必要ありません。

5)要チェック!デュランタを効果的に育てる8つのコツ 

(1)土の種類・鉢植え

水はけのよい土を好みますので、用土は草花用培養土や、観葉植物用培養土でも大丈夫です。

(2)苗の植え方

地植えの場合、冬に霜が積もる地方で育てていると、霜に当たって枯れてしまうことがあります。そのため冬には株元に腐葉土やワラなどを敷き、根を保護してあげるようにしましょう。

(3)剪定・日常の手入れ

剪定は4月~10月の間で行います。樹形の乱れの原因となる枝があれば、随時剪定していきましょう。

(4)肥料・水やり 

水やりは、鉢植えの場合は土の表面が乾いたら水をしっかりと与えましょう。生育旺盛な夏場は多めに、反対に冬場には生育が悪くなりますので、水やりは控えめにしましょう。地植えの場合は水やりは不要です。

(5)季節ごとの手入れ

鉢植えで育てている場合には、冬場の寒さが厳しい時期には室内に移動させると良いでしょう。とはいえ、デュランタは基本的に冬越しが可能な種類ですので、外に置いたままでも大丈夫です。

霜対策をした上で、どうしても枯れてきてしまう場合には室内へ移動させましょう。地植えの場合には移動が出来ませんので、しっかりと霜対策をしておきましょう。

(6)日当たり・置き場所 

デュランタは日光を好む種類ですが、夏場の直射日光は苦手です。そのため、日差しの強い時間帯は明るい日陰に移動させるなどしましょう。

地植えの場合は移動出来ませんので、植え付けの際にきちんと日差しの当たる角度などを考慮しておきましょう。

(7)増やし方 

挿し木を行う際に、カットした切り口は水に浸けた後で赤玉土(小粒)に挿しますが、代わりにバーミキュライトや鹿沼土などを用いても大丈夫です。ただし、どちらも清潔な土に限ります。

(8)虫対策・健康的に育てるコツ 

ハダニやアブラムシが発生する恐れがありますので、見つけ次第殺虫剤を散布して駆除しましょう。

6)ここに注意!育てる時に特に注意すべきこと 

(1)剪定のコツ

剪定の際に、あまり枝を切り過ぎてしまうと、株元から細くて勢いのある枝が出てきてしまいますので、あまり切り過ぎないように注意しましょう。

(2)霜対策を万全に

デュランタは冬越し可能な種類ですが、霜に当たると枯れてしまいます。そのため、冬に霜が降りる地域では、霜対策を十分に行いましょう。

※デュランタは品種によって、花を楽しんだり観葉植物として楽しむことが出来ますので、用途に応じて植えるとガーデニングを楽しめます。






今回のまとめ

1)生育が旺盛なので初心者でも育てやすい

2)苗植え、植え替えの際にはひと周り大きな鉢に植える

3)増やす時は挿し木で増やす

4)日光を好むが直射日光は苦手なため注意する

5)剪定は樹形を整える程度で切り過ぎないようにする

6)冬場には霜対策をしっかりと行うこと

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