チョロギの育て方のコツって?重要ポイント8選を解説

チョロギ

チョロギと言えば、昔からおせち料理の黒豆と一緒に出てきますよね。一見貝のような姿をしたチョロギは、正月料理以外にもサラダやつけ合わせなど様々な料理に活用できます。

便利で美味しい上に丈夫で育てやすいチョロギの育て方のポイントをご紹介します。






目次

チョロギの育て方のコツって?重要ポイント8選を解説


1)チョロギの紹介

(1)チョロギとは

シソ科の多年生野菜で、古くに中国から日本に渡来して、食用として栽培されてきた歴史を持ちます。茎は四角柱状で直立しており、葉は長楕円状卵形で対生し、縁には鋸歯があります。茎や葉とも棘のような毛が密生しているのが特徴的で、秋から春にかけて塊茎を掘出し、食用にします。食用では、梅酢で赤く染めたものを正月料理に用いる習慣があります。

(2)科目・原産地

科目:シソ目シソ科

原産地:中国

(3)草丈・開花期

草丈:30cm~60cm

開花期:7月~9月

(4)名前の由来

名前の由来は諸説ありますが、中でも中国語の「朝露葱」を日本語読みしたものとする説が有力です。

(5)育てる難易度・耐寒性

難易度:簡単~普通

耐寒性:強い

2)種類の違いはある?チョロギの種類と特徴

チョロギには品種は特にありません。食用となる塊茎の部分は、長さが2cm~4cm程度で地中の根の先端部分にできます。形や色は一見細長い巻貝のようで、収穫された直後は表面が真っ白ですが、時間が経つにつれて黄色っぽく変化していきます。苦味や辛みはなく、正月料理などで用いられます。日本には江戸時代に持ち込まれ、栽培が始まったとされています。

3)グッズを整えよう!栽培するのに必要なグッズ5選

(1)グッズの名称

用土・肥料・シャベル・ジョウロ・支柱など

(2)選ぶ基準

鉢植えやプランターなど、地植え以外で育てる場合にはそちらも用意します。

(3)初期費用

2、000円~3、000円程度

(4)入手方法

ホームセンターやインターネットなどで入手出来ます。

4)正しい栽培方法を!チョロギの4つの栽培ステップ

(1)STEP1:苗植え時期(地植え)

3月下旬~4月下旬頃にかけて植え付けを行いますが、地植えの場合には植え付けの2週間前までにあらかじめ土を耕しておきましょう。苦土石灰を土に混ぜて土壌酸度の調整を行い、また1週間前には元肥を投入して、土とよく混ぜて畝を立てておきます。畝を立てた後には黒マルチを貼っておきます。

(2)STEP2:苗植え時期(鉢・プランターなど)

鉢やプランター、コンテナへの植え付けの適期も地植えと同様です。容器の中に野菜の培養土を入れて育てます。

(3)STEP3:肥料

地植えの場合は用土を耕す際に元肥を鋤き込んでおくと良いでしょう。また、草丈が10cm程度まで伸びたら追肥を施し、軽く土寄せも行います。

(4)STEP4:収穫時期 

チョロギの収穫は、葉が枯れてきたところで行います。掘り起こしを行うと、地下茎が伸びて、その先にチョロギの球根が出来ていますので、その部分を収穫します。収穫せずにそのまま土に埋めておくと、翌年に球根部分から芽が伸びてさらにどんどん成長していきます。1つの地下茎から多くて数十個もの収穫が出来ますので、収穫したら丁寧に洗って土を落としましょう。

チョロギ

5)チョロギを効果的に栽培するコツ8選

(1)土の種類・鉢植え

地植えの場合には予め苦土石灰を土に混ぜて土壌酸度の調整を行ったりしますが、鉢やプランター、コンテナなどで育てる場合には野菜の培養土で育てることが出来ますので、土を用意する手間がそこまでかかりません。鉢植えやプランターも一般的なもので問題ありません。

(2)苗の植え方

地植えの場合には、畝の中心に植え溝を掘り、塊茎を並べて5cm程度覆土します。鉢植えやプランター、コンテナで育てる場合には8割程度土を入れたら苗を植え付けます。株間は地植え、プランター共に20cm~30cm程度空けるようにしましょう。

(3)剪定・日常の手入れ 

チョロギは根が浅く張るので大きくなると倒れやすくなります。そのため、大きくなってきたら支柱で支えるようにしましょう。

(4)肥料・水やり 

土が乾いたら水やりを行いますが、地植えの場合には基本的に放置でも大丈夫です。ただし何日も日照りが続くような場合には水やりを行いましょう。

(5)季節ごとの手入れ

チョロギは暑さにも寒さにも強いため、季節による特別な手入れは必要ありません。ただし、放置しっ放しの状態は良くありませんので、特別な手入れはなくとも日々の観察はしっかりと行いましょう。

(6)日当たり・置き場所 

チョロギは半日陰で元気に育ちますので、夏の直射日光など、日の当たり過ぎには注意しましょう。鉢やプランターで育てる場合には、直射日光を避けた場所に移動させますが、地植えの場合には予め半日陰になる場所を考えた上で植え付けを行いましょう。

(7)増やし方 

チョロギは収穫期の後に休眠期がありますが、この時期に塊茎を土に埋めた状態にしておくと、翌年にまた発芽することがあります。塊茎を埋めた後は土が乾いたら水を与えていれば、翌年には発芽する可能性が高くなります。毎回苗を購入するよりも安く毎年育てることが出来ますので、続して育てたい人にはおすすめの方法です。

(8)虫対策・健康的に育てるコツ 

特に害虫や病気の心配はありませんが、成長した草丈が地面に触れることで弱ってしまうことがありますので、伸びてきたら支柱をして寝かせないようにしましょう。

6)チョロギの収穫後の効果的な2つの用途とは

(1)様々な料理に活用出来る

チョロギは昔から正月料理に用いられてきましたが、他にもサラダやつけ合わせなど様々な料理で活躍してくれます。チョロギは毎年のように育てられますので、食費も浮きレシピも増えて一石二鳥でおすすめです。

(2)漢方としての効果も

チョロギは原産地である中国では、昔から漢方としても用いられてきました。その効果は強壮作用や鎮咳作用などがあり、日頃から摂取することで体調管理も出来ます。

※チョロギには漢方としての効果が期待されますが、他にも熱冷ましや認知症予防、脳梗塞の予防といった3大効能があるとされています。

8)注意!保存する場合のポイントって?

(1)冷蔵保存

数日以内にチョロギを調理する場合には、乾燥させないように袋に入れて冷蔵庫で保存します。

(2)土に埋めて保存

長期間保存する場合には、土に埋めておくことで翌春頃までの保存が可能です。ただしあまりに長期間土に埋めておくと、翌年には新しく芽が出て成長を始める場合もあります。






まとめ

1)地植えの場合には予め土を耕しておくこと

2)暑さや寒さに強く、特別な手入れは必要ないが葉が地面につかないように支柱を立てる

3)半日陰で育て、水やりは土が乾いたら行う

4)葉が枯れてきたら収穫のタイミング。一度で大量に収穫出来る

5)塊茎部分を地中に残したままにしておくと、翌年に発芽してまた成長、収穫が可能

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