料理の香辛料としてはお馴染みのクミン。チーズやソーセージ、スープなど様々な料理の用途で用いられることの多いクミンですが、実はその成分には体にとっても良い効果が含まれているんです!今回は、クミンの効能や活用のコツついてご紹介します。
クミンの5大効能が魅力的!オススメ活用方法と注意点とは
1)クミンの紹介
(1)クミンとは
クミンは和名を「馬芹(うまぜり・まきん・ばきん)」と言い、セリ科の一年草です。種子には強い芳香があり、食べるとほろ苦さと辛みがあるため、よく料理の香辛料として用いられています。
(2)科目・原産地
科目:セリ目セリ科
原産地:エジプト・地中海沿岸
(3)草丈・開花期
草丈:60cm
開花期:6月中旬~8月頃
(4)名前の由来・簡潔な歴史
クミンの名前は、元々はギリシャ語の「kuminon(クミノン)」が由来とされています。これがラテン語「cuminum(クミヌム)」になり、そこから英語の「cumin(クミン)」になったと言われています。クミンは原産地である古代エジプトでは、食用やミイラの防腐剤として利用されていました。またヨーロッパでは恋人の浮気を防ぐお守りとして用いられたリ、結婚の際にポケットに忍ばせる習慣などもありました。日本へは19世紀前半に伝わり、現在では食用やアロマとして用いられています。
2)種類の解説!クミンの2つの種類と特徴の違い
(1) クミンシード
クミンシードは独特の強い芳香を持ち、いわゆる「カレー」の香りが特徴的です。辛みや苦みもあり、料理の香辛料としてよく用いられます。種子の部分を乾燥させ、砕いたりそのままスパイスとして使用します。スパイス以外には整腸や鎮痙などの薬用としても利用されています。
(2) ブラッククミンシード
ブラッククミンシードは、一年生のニゲラという植物の種子です。種子の見た目は黒く、独特の苦みと辛みがあります。クミンシード以上に「死以外には何でも効果がある」と言われており、料理の香辛料としてはもちろん、アロマオイルやサプリメントなど様々な形で利用されています。
3)ここがポイント!含まれる代表的な5つの栄養素とは
(1) ビタミンB1
100gあたりの栄養価は0.628mgです。ビタミンB1は糖質の代謝を助けて、疲労回復に役立つとされています。
(2) ビタミンB2
100gあたりの栄養価は0.327mgです。皮膚や粘膜の機能維持や、成長に役立つ成分が含まれています。
(3) ナイアシン(B3)
100gあたりの栄養価は4.579mgです。脳神経を正常に働かせるのに役立つとされています。
(4) 葉酸
100gあたりの栄養価は10マイクログラムです。貧血を予防して、細胞の生まれ変わりをサポートします。
(5) カルシウム
100gあたりの栄養価は931mgです。葉や骨を構成するのに役立つとされています。
4)要チェック!クミンに期待できる5大効能とは
(1) 心に対する効能
クミンシードの香りには、強力な強壮作用があるとされています。そのため神経の疲労や衰弱、無気力時などに効果があります。またリラックス効果もあるため、ストレスや緊張を落ち着かせて心に安心感を与えるとも言われています。
(2) 性に対する効能
クミンには性欲を高める働きがあるため、男女どちらにも有効です。また、アロマとして用いる際にはそのエキゾチックな香りでムード作りにも効果的です。
(3) 体への効能
消化促進作用と駆風作用により、お腹の調子を整えてくれます。また、体内毒素の排出促進(デトックス)にも効果的です。鎮痛・抗痙攣作用もあるとされていて、頭痛や偏頭痛、筋肉痛や関節痛などの痛みを緩和する働きもあります。
(4) 女性への効能
月経を促し、また生理痛にも効果があるとされています。月経周期の正常化に有効なため、生理不順の女性には特に勧められています。
(5) その他の効能
クミンシードの精油には、殺菌や消毒の効果があるとされており、また風邪などの感染症の予防にも役立つと言われています。
※1日の摂取量・注意点
クミンシードの一日の摂取目安量は、小さじ1程度です。また、精油で利用する場合には、香りが強いため高濃度で大量に使用すると逆効果になる場合があるので注意しましょう。
6)クミンと一緒に摂取したい3つの食材とは
(1) ヨーグルト
ヨーグルトは美容や健康に良いですが、毎日摂取するとなると糖分が気になる人もいると思います。そこで、ヨーグルトに蜂蜜や砂糖をかける場合には、それらの代わりにクミンとほんの少しの塩をかけることで、当分はゼロになり、美肌効果に加えダイエットの効果も期待できます。
(2) 肉類
ステーキなどの肉料理はもちろん、メインにお肉を使ったいわゆる「こってり系」の料理にクミンはピッタリです。クミンの整腸作用で食後の消化を促進し、胃の調子を整えてくれます。
(3) スープ類
カレーはもちろん、スープ類にもクミンは相性抜群です。クミンの香りで食欲促進効果を増します。
7)オススメの摂取方法を紹介!効果的な摂取方法とは
(1) 食事
最も一般的でお勧めの摂取方法が、食事の香辛料として摂取することです。スープや肉料理などのスパイスとして用いることで、香りによる食欲増進の効果も出てより摂取しやすくなります。一日の摂取目安量として、小さじ1杯程度を毎日摂取することで、継続的なダイエットや整腸効果などが期待できます。
(2) アロマ
リラックス効果があるため、強いストレスを感じた時や、穏やかな気持ちで眠りにつきたい時に使用します。一度に大量に使用すると逆効果になってしまうため、数滴に抑えましょう。毎日摂取する必要はありませんが、心を落ち着かせたい時にお勧めです。
(3) サプリメント
毎日継続して摂取することで、駆風作用や腹痛や胃痛の緩和、疲労回復や抗ガン作用などが期待できます。一日の摂取目安量は該当するサプリメントの商品に従って摂取しましょう。
※保存方法に注意
パウダーやシードなど、食事用としてクミンを保存する際には、密封容器で直射日光が当たらない場所で保管しましょう。また、アロマテラピーなどで使用する場合には、光毒性があるため必ず直射日光が当たらない場所で保管しましょう。
今回のまとめ
1)クミンの紹介
2)種類の解説!クミンの2つの種類と特徴の違い
3)ここがポイント!含まれる代表的な5つの栄養素とは
4)要チェック!クミンに期待できる5大効能とは
5)正しい摂取方法を!1日の摂取容量の目安や注意点
6)クミンと一緒に摂取したい食材とは
7)オススメの摂取方法を紹介!効果的な3つの摂取方法とは
8)保存法に注意!クミンを保存するポイントとは