ユーカリといえば、コアラが食べる植物というイメージが強いですよね。ユーカリにはたくさんの実の種類があり、その効果や効能、毒性も様々です。今回は、街路樹や生け花などで日本でも良く見かけるユーカリの効果についてご紹介します。
ユーカリの６大効能と活用方法！女性に嬉しいワケとは
１）ユーカリの紹介
（１）ユーカリとは
ユーカリは、オーストラリアなどに分布する常緑高木です。水を吸い上げる力が強いため成長が早く、砂漠化した地域の緑化によく利用されています。
（２）科目・原産地
科目：フトモモ科ユーカリ属
原産地：オーストラリア、タスマニア島、ニュージーランド
（３）草丈・開花期
草丈：６ｍ～１００ｍ
開花期：２月～５月※品種により異なる
（４）名前の由来
ユーカリの名前の由来は、学名の「Eucalyptus」を英語発音した際の「ユーカリプタス」の略語です。正式和名では「ユーカリの木」と言います。
２）ユーカリに含まれる代表的な５つの成分とは
ユーカリの成分には主に酸化物類が含まれています。
（１）シネオール
主に去痰作用や抗炎症作用、また免疫調整作用などがあります。
（２）ピネン
いわゆる「森林浴の香り」に含まれる、森林揮発性物質（フィトンチッド)のことで、この香りによる免疫機能の活発化の作用があるとされています。
（３）リモネン
リモネンは柑橘類の皮などに良く含まれている成分で、その香りにはリラックス成分があるとされています。また、交感神経を活性化させて血管を広げ、血流の流れを良くしてくれます。
（４）アロマデンドレン
ユーカリの芳香成分の中心であり、甘みが強く、官能的な香りが特徴です。鎮静・消炎効果があるとされています。
（５）グロブロール
高い殺菌と消炎効果があるとされています。また、抗ウイルス効果やホルモン様作用のある成分で、香りは主にミント系です。
３）嬉しい効能・・！ユーカリに期待できる６大効果とは
（１）心への効果
ユーカリの葉に含まれる精油成分により、感情の乱れを沈めて、集中力を高める効果があります。また、気持ちのリフレッシュにも良いとされています。
（２）健康への効果
ユーカリに含まれる炎症の抑制・抗菌・抗ウイルス効果・血行促進効果などにより、風邪の諸症状・インフルエンザ・花粉症などに効くとされています。また関節や粘膜の炎症を鎮める他、筋肉痛やリウマチにも効果が期待されています。
（３）美容面への効果
細菌の繁殖を抑える働きによって、ニキビ肌や肌のうっ血などに効果的とされています。
（４）肌への効果
消毒・瘢痕形成作用により、タコや傷のケアなどに効果があるとされています。
（５）髪への効果
抗炎症作用や、消臭作用による頭皮のケアに効果があるとされます。皮脂汚れから起こる炎症や、雑菌の発生による頭皮の臭いを取り除いてくれます。
（６）虫対策への効果
ユーカリに含まれる防虫効果から、虫よけに有効とされています。トリートメントオイルなどを作って、肌に塗ることで効果が期待されます。
４）豊富な種類！ユーカリの５つの種類と特徴
（１）ユーカリ・シトリオドラ
日本で多く流通しているユーカリの一種です。葉からレモンに似た香りがするため、精油やポプリ、入浴剤などに使用されています。葉の先は尖っており、光沢のある緑色をしているのが特徴です。
（２）ユーカリ・ポポラス
別名を「マルバユーカリ」といいます。ハートに似た形の葉をつけるのが特徴的な品種で、葉色はブルーグレイをしています。ユーカリの中では、比較的生育が穏やかです。
（３）ユーカリ・グロブルス
ユーカリのオイルといえば、この品種の精油を指すことがほとんどです。抗菌や、呼吸器系の炎症に効果があるとされており、イギリスでは医薬品としても扱われています。
（４）ユーカリ・グニー
別名を「コマルバユーカリ」といいます。若木はたまご型の葉をつけ、それが生長するにつれ、先が尖った葉をつけるのが特徴です。樹高は２５ｍほどになり、葉は小さめです。
（５）ユーカリ・ラディアータ
この品種の葉から採れる精油は、他のユーカリに比べ刺激が少ないとされています。アロマオイルとして、広く流通しています。
５）ユーカリの効果的な４つの活用法とは
（１）傷口の保護
ユーカリの葉には殺菌作用があるため、怪我をした時に傷口に巻くと良いと言われています。日頃は中々葉を傷口に巻く機会はありませんが、万一の時のために覚えておくと良いでしょう。
（２）集中力をアップ
ユーカリの香りは、感情の乱れを沈めて、集中力を高める効果がありますので、仕事や勉強など、集中したい時にはユーカリを近くに置くと良いでしょう。
（３）入浴時にリラックス
ユーカリをそのまま浴槽に入れても良いですし、精油を少し湯船に入れて浸かると、心身共にリラックスすることが出来ます。
（４）空気の清浄化
ユーカリをリースにしたり、天井から吊るしたりすることで、空気の清浄化と、消臭効果が期待できます。
６）一緒に使ってみたい！ユーカリと相性の合う３種類のアロマ
（１）サイプレス
ユーカリと特に相性が良いアロマがサイプレスです。サイプレスには鎮咳作用があり、またユーカリには風邪の諸症状に効果があるとされていますので、風邪の引き始めや疲労などにはこの組み合わせがお勧めです。また、集中力を高めたいときにもサイプレスとのブレンドが非常に良いとされています。
（２）ジンジャー
ユーカリとジンジャーは、ブレンドすることで血行を促進し肩こりを緩和したり、風邪の症状を緩和する効果が期待されます。
（３）ラベンダー
イライラした時など、感情の乱れを沈めてくれるユーカリの効果と、鎮静作用のあるラベンダーをブレンドして使うことで、精神の安定やリラックス効果を得ることが出来ます。
７）要注意！ユーカリを活用する上での注意点とは
（１）密閉した空間で使用しない
ユーカリは香りの強いアロマですので、密閉した室内などで短時間に大量に香りを吸い込み過ぎると、体調に異常をきたすことがありますので注意しましょう。
（２）肌荒れや過敏症の恐れ
ごくまれにですが、ユーカリオイルの原液が肌に付着した場合などに、人によっては肌荒れを起こす可能性もありますので、敏感肌の人は特に注意が必要です。
（３）目や口に入れない
他のアロマでも同じことが言えますが、ユーカリオイルは目や口に入れるものではありませんので、万一目や口に入った場合には、速やかに水で洗い流しましょう。
今回のまとめ
１）ユーカリの紹介
２）ユーカリに含まれる代表的な５つの成分とは
３）嬉しい効能！ユーカリに期待できる６大効果とは
４）ユーカリの５つの種類と特徴
５）ユーカリの効果的な４つの活用法とは
６）ユーカリと相性の合う３つのアロマ
７）ユーカリを活用する上での３つの注意点
