ユーフォルビアは、種類が多岐にわたりますので、育て方は一通りではありません。自分の育てたい種類により悩むところですが多くの種類にできるだけ共通なものを選んで季節による育て方、共通する3つのステップとコツをお伝えします。
ユーフォルビアの育て方!3つの栽培ステップとコツとは
1)ユーフォルビアの紹介
(1) ユーフォルビアとは
ユーフォルビアの原種は、2000種類以上もある一年草、宿根草、多肉植物と多岐にわたるタイプが存在します。茎や葉の切り口から白い樹液が出てかぶれる人もいます。
(2) 科目・原産地
トウダイグサ科
原産地は、メキシコ南部からエルサルバドルです。
(3) 草丈・開花期
草丈は、10センチから100センチと、種類により大きさも幅があります。開花期は、4月下旬から9月ですが、室内に入れて世話をすると1月下旬まで花が咲きます。
(4) 名前の由来
ユーフォルビアは、英語読みで、ラテン読みでユーホルビアと呼ばれます。ユーホルビアは、古代北アフリカのマウレタニアの王ユバの侍医エウポルボスにちなむとされています。(他にも古代ローマ説もあり詳しくはわかっていません)
(5) 栽培の難易度・耐寒性
難易度:やや難しい
耐寒性:弱く5度以上の生育温度が必要です。
2)種類の解説!ユーフォルビアの8つの種類と特徴
(1) ユーフォルビア・ポリクロマ
草丈が40センチほどで、4月から5月に開花します。黄色い花で落葉性です。
(2) ユーフォルビア・キャラシアス
木立性の常緑種です。1メートルほど大きく成長します。多くの品種があります。
(3) ユーフォルビア・キパリッシアス
草丈10センチ~30センチで根から不定芽を出しマット状に茂るので黄色い絨毯のように広がります。
(4) ユーフォルビア・ダルシス
草丈30センチ~40センチの半常緑性です。葉色が赤紫でカメレオンと呼ばれる品種がよく知られています。
(5) ユーフォルビア・ロビエ
こんもりと茂り、花壇の緑によく植えられます。
(6) ユーフォルビア・ミルシニテス
這い性ですので、石組の間から垂らすと綺麗です。4月から5月に開花します。
(7) ユーフォルビア・コロラータ
かすみ草のように白い花が群れ咲きます。6月から7月に開花する丈夫な品種です。
(8) ユーフォルビア・グリフィッティ
草丈が40センチ~60センチで、苞が赤く美しい色で楽しませてくれます。
3)グッズを整えよう!育てるのに用意する4つのグッズ
(1) 苗・種
苗は元気な茎のしっかりしたものを選びましょう。ホームセンターや通信販売でも500円くらいまでで購入できます。種からでも芽をしっかり出しますので500円くらいで購入して植えてみるのも楽しいです。
(2) 鉢
ユーフォルビアは、根が傷つくと枯れやすくなるのであまり植え替えなくても良いように大きめの鉢を用意します。大きく育つ種類でしたら8号くらいの鉢が良いでしょう。
(3) 土
根が蒸れると枯れますので水はけのよい土を選びましょう。赤玉土3、軽石3、鹿沼土3、腐葉土1くらいの配合で用意しましょう。
(4) 肥料
高温期には肥料があまり必要ありませんが、3月~5月には、液肥を薄めて少量っやりましょう。
4)順序を理解しよう!ユーフォルビアの3つの栽培ステップ
(1) ステップ1
湿度に弱いので高温期の水やりに注意します。生育期は、表面が乾いてからたっぷりやるようにします。休眠期は、ほとんど水遣りの必要はありません。乾燥気味にしておきましょう。
(2) ステップ2
植え付けの時期は、夏型は5月から7月。冬型は9月から10月が適切です。枝さしや根ざしで増やす場合は、枝や葉をカットすると出てくる白い液をきれいに拭き取って一週間ほど乾燥させて土にさします。
(3) ステップ3
植え替えを行う場合は、根を傷つけたりしないように注意が必要です。丁寧に腐った根を取り一回り大きい鉢に植え替えます。
5)ここがポイント!効果的に育てる8つのコツ
(1) 土の種類・鉢植え
蒸れに弱いので水はけのよい土が好ましいです。赤玉土3、鹿沼土3、軽石3、腐葉土1くらいの土にしましょう。鉢は、大きめにしましょう。植え替えを好みませんので少し大きいと思う鉢が良いでしょう。
(2) 種の巻き方
春先に3月~種をまきます。温かい時期には元気に芽を出しますので、根が降りてきたらポットに植え替えて根がしっかりしてきたら大きめの鉢に植え替えます。
(3) 剪定・日常の手入れ
日常の手入れは難しくありませんが、枯れてきた葉があれば早めに摘みます。花が終わったものは株元で切っていきましょう。ほっておいたら、古い芽が栄養を摂ってしまします。
(4) 肥料・水やり
生育期は液体肥料を1週間に1回与えてください。水は控えめにしましょう。土が乾いてからしっかり水をやります。
(5) 季節ごとの手入れ
春:日当たりの良いところで管理します。乾燥に強く丈夫ですので2日に1回を目安に水をやります。肥料は、薄めた液肥を1ヶ月に1度くらいやります。
夏:直射日光は避けます。あまり暑いと傷んでしまいますので半日陰で管理します。表面が乾いたら水をやりましょう。肥料は、春と同じで薄めた液肥を1ヶ月に1度くらいやります。
秋:日当たりで管理します。霜が降りる前に室内に取り込みましょう。乾燥気味にして水を控えるようにしましょう。
冬:霜の降りない暖地であれば戸外で越冬できます。霜が降りる地域は室内で管理しましょう。
(6) 日当たり・置き場所
置き場所は、外の半日陰の軒下に置いて、梅雨時期の雨と直射日光を避けましょう。
(7) 増やし方
株分けや挿し木で増やし、種まきでも増えます。さし芽でも増えます。この場合、切り口から出る白い液をきれいに洗い流して鹿沼土にさします。
(8) 虫対策・健康的に育てるコツ
害虫がつくことは、少ない方ですが見つけたらすぐに駆除しましょう。さび病やうどんこ病にかかることがありますので、蒸れや根腐れに注意しなければなりません。
6)要注意!ユーフォルビアを育てる時に注意するべきこと
(1) 日当たりを好み乾燥に強い反面蒸れに注意
日当たりを好みますので反日蔭くらいで育てましょう。蒸れると根が腐るので水のやり過ぎに要注意です。
(2) 温度に注意
気温が5℃を下回らなければ越冬しますが、霜が降りる季節は部屋の中で関しましょう。
(3) 茎から出る白い液にかぶれる
茎の折れたところや葉が切れるとか、根が切れると白い液が出てきます。ユーフォルビアの特徴ですが、この液に触るとかぶれるので要注意です。
7)活用方法とは?成長後の効果的な2つの用途とは
(1) 一年を通して開花時期が長い
開花期が長いので部屋の中でも庭でも楽しませてくれます。
(2) 名脇役
カスミソウに似ている種類やポインセチアのように苞を楽しむものもあり多種なのでバラなどの派手な花のわき役としても活躍します。
8)ユーフォルビアを育てる魅力とは
(1) 鉢植えも庭に植えても多種多様で楽しい
2000種類以上あると言われるユーフォルビアは、好みに応じて育てることができて楽しませてもらえます。
(2) こぼれ種で翌年、思いがけないところから芽が出るかもしれません
種がはじけるように飛ぶので翌年に思いがけないところから芽が出ることがあります。意外性のある面白さです。
(3) 自分の好きな種類を増やすことができる
場所に合わせて、他の花と合わせて育てれるのでいろいろな種類を楽しめるところが魅力です。
今回のまとめ
1)ユーフォルビアの紹介
2)種類の解説!ユーフォルビアの8つの種類と特徴
3)グッズを整えよう!育てるのに用意する4つのグッズ
4)順序を理解しよう!ユーフォルビアの3つの栽培ステップ
5)ここがポイント!効果的に育てる8つのコツ
6)要注意!ユーフォルビアを育てる時に注意するべきこと
7)活用方法とは?成長後の効果的な2つの用途とは
8)ユーフォルビアを育てる魅力とは