月桂樹(ローリエ)の育て方!5つの栽培ステップとコツ

月桂樹(ローリエ)の葉

シチューやポトフなどの香辛料としてよく用いられる月桂樹の葉。香りのリラックス効果など、様々な効能もあるとされる月桂樹が、実はガーデニング初心者でもとっても簡単に育てることが出来るんです!今回は、月桂樹の育て方についてご紹介します。






目次

月桂樹(ローリエ)の育て方!5つの栽培ステップとコツ


1)月桂樹の紹介 

(1)月桂樹とは

月桂樹はクスノキ科の常緑高木で、全体に芳香があるのが特徴です。雌雄異株で、葉から香料をとって干した葉は、香辛料としてよく利用されています。

(2)科目・原産地

科目:クスノキ目クスノキ科

原産地:地中海

(3)草丈・開花期

草丈:20cm~10m

開花期:4月~6月

(4)名前の由来

月桂樹の別名「ローリエ」の呼び名は、フランス語の呼び名からそのまま来ています。漢字の由来としては、古来の中国で月面の影の部分を桂(けい)という木に見立てており、それが日本に入ってきたときに、中国の桂の木にまつわる伝説に合わせて「月桂樹」という漢字を当てたことが由来とされています。

(5)期待できる効果・効能

消化促進・血圧を下げる・抗菌・抗ウイルス・冷え性の緩和・アンチエイジング・リラックス・美肌

(6)栽培の難易度・耐寒性 

難易度:初心者~中級者

耐寒性:やや弱い

2)種類の違いはあるの?月桂樹の4つの種類と特徴

(1)斑入り月桂樹

葉に白色の斑が入っている品種です。斑はそれぞれ品種ごとに濃淡が異なります。

(2)細葉月桂樹

別名を「ウィロウリーフベイ」といいます。葉が細かく、他の月桂樹に比べて葉のサイズが3分の2程度しかないのが特徴です。

(3)縮れ葉月桂樹

月桂樹の中では珍しく、葉の縁が波打っているのが特徴的な品種です。

(4)黄金月桂樹

別名を「ゴールデンベイ」といいます。鮮やかな黄色い葉の色が特徴ですが、日当たりが悪いと発色しないこともあります。

3)グッズを準備しよう!育てるのに用意する6つのグッズ 

(1)グッズの名称

用土・肥料・鉢植え(鉢植えの場合)・シャベル・ジョウロ・剪定バサミなど

(2)グッズを選ぶ基準

一般的なグッズを選んでもらえば大丈夫です。特別なものは必要ありません。

(3)初期費用

2、000円~4、000円前後

※個人差があります

(4)入手方法

園芸店やホームセンター、インターネットなどで入手できます。 

Male florist arranging bouquet of flower

4)正しい手順で栽培を!5つの栽培ステップとは

(1)ステップ1:植え付け時期と方法㈰地植え

4月中旬~5月頃に植え付けを行います。植え付けを行う前に、まず日当たりの良い場所を選んだら、苗よりも一回り大きい穴を掘り、掘り上げた土と腐葉土と肥料を混ぜて、2週間程度ねかせます。その後苗を植え付けます。

(2)ステップ2:植え付け時期と方法㈪鉢植え

4月中旬~5月頃に植え付けを行います。苗よりも一回り大きい鉢の底へ、鉢底石、土の順に入れて、苗の根は表面をほぐした後で植え付けます。

(3)ステップ3:肥料

地植えの場合の肥料は、油かすなどの有機質肥料を用います。2月頃に株元から少し離れた場所に施しましょう。鉢植えの場合には、緩効性化成肥料を用います。1月~2月と、8月~9月に1回ずつ施しましょう。

(4)ステップ4:増やし方

月桂樹は挿し木で増やしていきます。適期は6月~8月頃で、今年生えてきた枝を10cm~15cmの長さで切りとります。その直後に、切り口の面積が大きくなるように再度斜めに切りましょう。切ったら1~2時間程度切り口を水につけておきます。その後、赤玉土だけを入れた小鉢やポットに穴を空け、挿し穂を植えます。その状態で風通しのいい日陰に置き、根が出るのを待ちましょう。十分に根が育ったら、新しい鉢や地に植えましょう。 

(5)植え替え

植え替えは、鉢植えの中で根がいっぱいに広がったら行います。4月~5月頃に、これまでより一回り大きな鉢に植え替えましょう。植え替えの際には、根を傷つけないように注意します。

5)ここが重要!月桂樹を効果的に育てる7つのコツ 

(1)土の種類・鉢植え

用土は、水はけの良いものを選びます。鉢植えは、苗よりも一回り大きいものを選び、あまり大きすぎるものは避けます。大きすぎると加湿になってしまうため注意が必要です。 

(2)剪定・日常の手入れ

剪定は1年に2回、4月と10~11月頃に行います。弱った枝や枯れた枝、また重なり合った枝などを根元から切り落とし剪定しましょう。枝が細かく分かれているところなどは、間引いて風通しをよくしましょう。

(3)肥料・水やり

肥料は少なすぎると月桂樹が元気に育ちませんのでしっかりと与えましょう。 

(4)季節ごとの手入れ

月桂樹は比較的寒さには強いですが、あまり寒すぎるのは苦手です。そのため冬場などは、月桂樹が弱ってしまわないよう注意しましょう。鉢植えの場合には、日当たりの良い場所に移動させるなどすると良いでしょう。

(5)日当たり・置き場所

月桂樹は日当たりを特に好みますので、日がよく当たる場所に置いて管理しましょう。

(6)増やし方 

挿し木にして根が育つまでの間は、乾燥に注意して管理しましょう。

(7)虫対策・健康的に育てるコツ 

月桂樹はカイガラムシやハマキムシ、テッポウムシなどの害虫が付きやすい種類です。見つけ次第殺虫剤を散布するなり、歯ブラシでこすり落とすなどの対策をとりましょう。

土を触る手

6)要注意・・育てる時に特に注意すべきこと 

(1)育ちやすいがきちんと毎日観察する

月桂樹は特別手をかけずともどんどん元気に育ってくれる種類です。ですがそれ故に、小まめな剪定が必要になったり、害虫対策に注意したりする必要があります。手がかからないからといって、放置せずにきちんと毎日成長を観察するように心がけましょう。

(2)水はけに気をつける

月桂樹は、水はけの良い場所であれば多少日陰になっても元気に成長します。また、まっすぐに伸びるため狭い場所でもよく育ちますが、乾燥には弱いため、用土の水はけの状態には注意しましょう。

7)成長後の楽しみ!月桂樹の効果的な用途とは 

(1)香辛料

月桂樹の葉は食事の香辛料として利用できます。シチューやポトフ、ロールキャベツなど豊富なレシピに対応出来るためお勧めです。

(2)ポプリ

月桂樹を枝ごと洗ってベランダなどで乾燥させたらポプリが出来ます。部屋の香りづけや虫よけの効果もあるため室内に飾るのも良いでしょう。

(3)ローリエ風呂

生の葉か、乾燥した葉を細かく切って、晒(さらし)で作った袋に入れて、お湯に入れるだけでローリエ風呂の完成です。ローリエには疲労回復効果や血行や新陳代謝の促進効果などがあるため、香りによるリラックス以外にも様々な効果が期待できます。






今回のまとめ

1)月桂樹の紹介

2)種類の違いはあるの?月桂樹の4つの種類と特徴

3)グッズを準備しよう!育てるのに用意する6つのグッズ 

4)正しい手順で栽培を!5つの栽培ステップとは

5)ここが重要!月桂樹を効果的に育てる7つのコツ

6)要注意・・育てる時に特に注意すべきこと 

7)成長後の楽しみ!月桂樹の効果的な用途とは

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