ガーベラの育て方解説!8つの栽培のコツとステップ

ピンクのガーベラの花

見るも鮮やかで、ぱっと周囲を明るく飾ってくれる花といえば、ガーベラですよね。

色もさまざま、咲き方もさまざまで実に魅力的なガーベラを家で育ててみたい、と思う方も多いと思います。今回はそんなガーベラの育て方・栽培方法についてお伝えします。






目次

ガーベラの育て方解説!ステップ・グッズ・栽培のコツ


1)ガーベラの紹介

(1)ガーベラとは

ガーベラは毎年花を咲かせる多年草で、タンポポの仲間です。花壇用や切り花用など、主に園芸用に用いられています。

品種改良がとても多いため、世界各地で様々な品種があります。

(2)科目・原産地

科目:キク目キク科キク属

原産地:南アフリカ

(3)草丈・開花期

草丈:15~80cm

開花期:春と秋に多い。春は3月~5月、秋は9月~11月

(4)名前の由来

ガーベラの名前は、ドイツの自然科学者ゲルバーが名づけたとされています。品種がかなり多いですが、そのどれもに共通する花言葉として、「希望」と「常に前進」があります。

(5)耐寒性・耐影性・難易度

・耐寒性

寒さに強いですが、冬場は霜や凍結に注意しましょう。

・耐影性

日当たりの良い場所を好みます。日陰では葉はよく育ちますが、花は咲きにくいです。

・難易度

比較的寒さにも暑さにも強いですが、病気や水のあげ加減が少し難しいため、中級者向きです。

(6)期待できる効果・効能

ガーベラは様々な品種がありますが、それらの鮮やかな色合いは、見ている者の心に「癒し」や「元気」などといった活力を与えてくれます。いわば目を通して、見ている者の心に良い効果を与えてくれます。

2)ガーベラの7つの種類と特徴

ガーベラは、野生種で約40種類、品種改良も含めると、約500種類と実に多くの品種があります。そこで今回は、その花の咲き方ごとにご紹介します。

(1)一重咲き

最も一般的なガーベラの咲き方です。花びらの一枚一枚が縦長で、全体的にすっきりしたイメージです。品種で例えれば、バナナです。

(2)半八重咲き

一重咲きと八重咲きの中間的な咲き方です。中心部分のみ細かな咲き方をしています。品種で例えると、ケンタッキーです。

(3)八重咲き

花びらが、中心から外側までびっしりと詰まっている咲き方です。品種で例えれば、トレイシーです。

(4)万重咲き

別名を「ポンポン咲き」ともいい、ドームのように半球状になっている咲き方です。品種で例えると、テラノバやチョコレートポンポンです。

(5)スパイダー咲き

糸のように細い花びらが、中心から外側まで何枚もついている咲き方です。品種で例えると、サマータイムです。

(6)カール咲き

花びらがうねっていて、立体的に見える咲き方です。品種で例えると、パスタです。

(7)変わり咲き

一般的なガーベラとは姿が異なる、個性的でユニークな咲き方です。品種で例えれば、マジックボールやミニスカートなどです。

3)ガーベラを育てるのに用意する6つのグッズ

(1)グッズの種類

・卵パックのような底の浅い箱か、ポット(種まきから育てる場合)

・育苗ポット(種まきから育てる場合)

・植木鉢(植木鉢で育てる場合)

・土(市販の花と野菜の土か、もしくは赤玉土7腐葉土3や川砂を用意する。)

・シャベル

・ジョウロ

(2)選ぶ基準

土は市販のものでも問題ありませんが、ガーベラは乾燥気味の土を好むため、栽培の際には水はけを良くするようにしましょう。

(3)初期費用

大体2,000円~3,000円前後で揃えられます。

(4)入手方法

種や苗はホームセンターなどで入手出来ます。道具はホームセンターか、物によっては100円均一でも購入出来ます。

ガーデニンググッズ

4)ガーベラの7つの栽培ステップ

(1)ステップ1:種まきの時期

種まきの時期としては、3月~4月にかけての春先か、10月の秋口に行います。

(2)ステップ2:卵のパックで種まき

今回は、卵のパックで簡単に種まきをする方法について説明します。卵のパックを上下半分に切り、半分は底に穴を開けておきます。

その後、穴を開けた方に準備をした土を入れて、 種を植え種が隠れる程度に軽く土を被せます。

(3)ステップ3:種まき~発芽までの手順

卵のパックに種を植えたら、パックを新聞紙で包んで光が入らないようにします。その後は押入れなどの日陰で、20℃前後で保てる場所に置いておきます。

水は受け皿のパックに少量入れて、底から水分を入れるようにしますが、あげすぎに注意しましょう。大体1~2週間ほどで発芽します。

(4)ステップ4:発芽したらポットへ移す

発芽した後は、ポットに移して育てます。さらに大きくなってきたら、今度はポットから鉢植え、もしくは花壇へと移していきます。

(5)ステップ5:苗で育てる場合

苗植えも、種まきと同じ時期に行います。ガーベラの苗は、鉢植えか地植えで育てるようにしましょう。緩効性の肥料を少し混ぜた用土を準備し、根を傷つけないよう注意して植え付けます。

複数の株を植える場合には、30cm程度間隔を空けるようにしましょう。

(6)ステップ6:肥料

肥料は水はけの良い、有機質に富んだ土を選びましょう。赤玉土(小粒)5:腐葉土3:バーミキュライト2の割合がお勧めです。

(7)ステップ7:増やし方(株分け)

植え替えと同時期に行えます。株分けを行う対象は、複数の株が絡み合っているものを選びます。まず鉢から株を抜いたらよく土を落とし、手で2~3株に分けます。

根を痛めるといけないので、無理に分けるのは止めましょう。植える時は芽が地上部分に出るように、浅く植えます。

5)ガーベラを効果的に育てる8つのコツ

(1)土・鉢植えのコツ

土は水はけのよいものを選びましょう。水分がこもりやすい土だと、根腐れを起こしやすくなります。

(2)種の巻き方

種まきの前に、まずは一晩ガーベラの種を吸水させましょう。そうすることで、発芽がしやすくなります。

(3)剪定・日常の手入れのコツ

花や葉が枯れた際には、こまめに取り除きます。

(4)肥料・水やりのコツ

肥料は、植え付け時に緩効性肥料など、ゆっくりと効く肥料を土に混ぜ込みます。開花の時期に肥料が切れてしまうと、開花が止まってしまいます。

水は土が乾いたらたっぷりと与えましょう。ガーベラは湿気を嫌うので、水の与えすぎには注意します。

(5)日当たり・置き場所のコツ

日当たりの良い場所を好みますが、直射日光には弱いので、夏の暑い時期には、直射日光を避け、風通しの良い明るい日陰に置きましょう。

梅雨の時期には雨が当たらないよう、軒下などに移動させます。

(6)増やし方のコツ

植え替えと株分けは同時期に行うようにしましょう。

また、土が粘土質で水はけが悪い場合などには、川砂や山砂を混ぜて水はけを良くするよう心がけましょう。

(7)虫対策・健康的に育てるコツ

ガーベラは高温多湿の梅雨の時期には、ウドンコ病という病気にかかりやすいです。そのため、湿気の多い時期にはダコニール1000などの薬剤を散布するようにしましょう。

また、ガーベラによく付く害虫はオンシツコナジラミです。害虫予防には、ベストガード粒剤やベニカJスプレー、ベニカXスプレーなどがお勧めです。

(8)収穫のコツ

収穫する際には、手折った切り口の「いしづき」(基部)をそのまま残しておくと、バクテリアなどが繁殖しにくく、また花の鮮度が保たれます。

水やり

6)ガーベラを育てるのに特に注意すべき2つのこと

(1)湿気・水のやり過ぎに気をつける

ガーベラは他の植物の中でも、乾燥に強く湿気に弱い品種です。そのため、湿気の時期には水はけに注意したり、水を与えすぎないように注意しましょう。

(2)冬場には室内へ移動させる

ガーベラは寒さに強いですが、霜や凍結には弱く、気温が0℃になると休眠に入ります。休眠した株は、春先に暖かくなるとまた芽を出すので、冬場はなるべくベランダや、室内の日当たりの良い場所に置くようにしましょう。

7)ガーベラの成長後の効果的な用途・楽しみ方とは

(1)アレンジメント

美しく開花したガーベラを採花してアレンジメントすると、誕生日や記念日、発表会などの贈り物としてはぴったりです。

(2)室内で飾れば心身の癒しに

美しく咲いたガーベラの花を、たった一輪活けるだけでも、それだけで周囲がパッと明るくなります。また、鮮やかな色合いの花は、見る人を目から癒したり、元気にしてくれます。






今回のまとめ

1)ガーベラの紹介

2)ガーベラの7つの種類と特徴

3)ガーベラを育てるのに用意する6つのグッズ

4)ガーベラの7つの栽培ステップ

5)ガーベラを効果的に育てる8つのコツ

6)ガーベラを育てるのに特に注意すべき2つのこと

7)ガーベラの成長後の効果的な2つの用途・楽しみ方とは

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