毎日の生活の中でもおなじみのグレープフルーツ。フレッシュでちょっと酸っぱい刺激のあるこのグレープフルーツは、私たちの健康にとっても良い効果をもたらしてくれるんです。今回は、グレープフルーツのもつ様々な効果についてご紹介します。
グレープフルーツの6大効果!美容と健康に嬉しいワケ
1)グレープフルーツの紹介
(1)グレープフルーツとは
グレープフルーツはミカン科の常緑高木で、スーパーなどの市場に出回っている種類は主に園芸品種のものです。果実は多汁で、酸味があるため口に含むとちょっと酸っぱくて、食べ方は生だったり、ジュースだったりと様々です。
(2)科目・原産地
科目:ムクロジ目ミカン科
原産地:西インド諸島
(3)草丈・開花期
草丈:最大で15m前後
開花期:4月~6月(地域によって異なる)
(4)名前の由来
グレープフルーツが、ぶどうの房のように木にたくさんなることや、果実からぶどうに似た香りがすることから名づけられたとされています。
2)種類の解説!グレープフルーツの3つの種類と特徴の違い
(1)スィーティー
アメリカやイスラエルが原産で、「ブンタン」と「グレープフルーツ」を交配させて作られた品種です。「スィーティー」とはイスラエルの呼び名で、アメリカでは「オロブロンコ」と呼ばれています。果皮は緑色で、薄い黄色の果肉をしており、種がなく甘みが強みのが特徴です。グレープフルーツの中では子供でも食べやすいお勧めの品種です。
(2)スタールビー、ルビー
アメリカが原産で、宝石のルビーにちなんで名前がつけられました。果皮はオレンジに近い赤みをしており、味は甘みや渋みが少しあります。スタールビーはルビーよりも甘みと赤みが強いのが特徴です。
(3)ホワイト(マーシュ)
アメリカや南アフリカ、インドなどの世界各地で栽培されているグレープフルーツの代名詞ともいえる品種です。スーパーなどで一般的にみられる種類でもあります。果皮が黄色く、果肉は白に近い黄色をしており、他の品種に比べて酸味と苦味が強いのが特徴です。
3)ここがポイント!含まれる代表的な6つの栄養素とは
(1)ビタミンC
100g当たりの成分量は75.6mgです。ビタミンCの持つ働きとして、メラニン色素の過剰生成を抑える効果や、色素沈着したメラニン色素を、元の色素に戻す還元作用の効果などがあります。また、真皮のコラーゲンの生成を助ける働きがあったり、抗酸化作用があるため活性酸素の過剰発生の抑制の効果などもあります。
(2)パントテン酸
100g当たりの成分量は0.82μg(マイクログラム)です。ビタミンB郡のひとつで、エネルギー代謝を助ける働きを持ちます。脂質や糖質の分解に携わり、また善玉コレステロールを合成して、動脈硬化を防ぐ働きもあります。
(3)カリウム
100g当たりの成分量は294μg(マイクログラム)です。カリウムは生命活動をする上で必要不可欠な栄養素で、ナトリウムと一緒に細胞内外液の浸透圧を維持する働きがあります。血圧を下げる効果があり、筋肉など体を動かす力にも必須の栄養素です。
(4)ビタミンB1
100g当たりの成分量は0.08μg(マイクログラム)です。細胞が活動するためのエネルギーとして必須の栄養素です。エネルギー生産の効率化は、疲労回復にも繋がりますので、疲れやすい人には特にお勧めの栄養素の一つです。また、ビタミンB1には免疫力を高める効果もあります。
(5)ビタミンB6
100g当たりの成分量は0.08mgです。たんぱく質の分解や、神経系のサポートをしてくれる栄養素で、特にビタミン不足の神経痛などに効果的とされています。また、水晶体の角膜の生成を助ける効果もあるなど、神経系を中心に様々な効果があるとされています。
(6)葉酸
100g当たりの成分量は31.5μg(マイクログラム)です。ビタミンB郡の一種で、主に細胞分裂やDNAの合成などに必要な栄養素です。また、血液内の赤血球の生成や細胞の再生を行ったり、ホモシステインの分解や排出の効果もあります。
4)要チェック!グレープフルーツに期待できる6大効果とは
(1)高血圧の予防
グレープフルーツに多量に含まれているカリウムの働きによって、余分な水分を排出してむくみを解消し、また高血圧を予防する効果があるとされています。
(2)風邪などの病気の予防
グレープフルーツに含まれるビタミンCの働きにより、体の免疫力が上がることで風邪などの病気の予防効果が期待されます。また、抗酸化作用によって、免疫力の増強や抗がん作用なども期待されています。
(3)疲労回復効果
グレープフルーツなどの柑橘系の果物には、クエン酸が多く含まれています。このクエン酸には疲労や筋肉痛などの原因とされる乳酸の増加を抑制する働きがあるため、疲労回復の効果があるとされています。
(4)ストレス予防の効果
グレープフルーツの香りには、精神的な負担を軽減する働きがあるとされています。そのため、イライラなどのストレスを解消し、リラックス効果があるとされています。
(5)美肌・美白効果
グレープフルーツに含まれるビタミンCは、シミやしわ、さらには肌荒れなどを予防し、張りのある美肌を作る効果があるとされています。
(6)ダイエット効果
グレープフルーツの香りに含まれる成分が、交感神経からたんぱく質の活動を刺激して、脂肪の燃焼を活発にさせるとされています。そのため、その作用により体重や体内脂肪の減少効果が期待されます。
5)1日の摂取容量の目安と一緒に摂取したい食材とは?
一日の摂取目安量として、グレープフルーツの果実一個弱(200g)とされています。過剰に摂取し過ぎると、中性脂肪が増えたり、糖尿病などの病気の改善の妨げとなってしまいますので注意しましょう。
(1)レモン・イチゴ・柿・メロンなどの果物
これらと一緒にグレープフルーツを摂取することで、より美肌効果や老化の防止、またストレス解消などの効果が期待されます。
(2)酢・りんご
お酢やりんごと一緒に摂取することで、ダイエット効果や血行促進の効果が増すとされています。
(3)紅茶・柚子
紅茶や柚子と一緒に摂取することで、血液がさらさらになる効果の増加が期待されます。
6)オススメの摂取方法!効果的な3つの摂取方法と保存の注意点とは?
(1)生のままで食べる
グレープフルーツの果実を生のまま食べることで、果実に含まれる栄養素を余すことなく摂取することが出来ます。
(2)生絞りのジュースで飲む
ジュースとして飲むことで、手軽に栄養を摂取することが出来ます。グレープフルーツ特有の苦みや酸味が苦手な人には、はちみつなどを加えることで甘さを調節するのがお勧めです。
(3)サラダに混ぜて食べる
生の果実をカットして、サラダに混ぜて食べることで、野菜に含まれる様々な栄養素と相乗効果を発揮して、より脂肪の蓄積を防ぐ効果があるとされます。
グレープフルーツは、カットしていない状態で常温保存する場合には、まずよく洗った後で、傷がないかを確認してから、冷暗所で保存します。保存期間は4日~5日程度です。カットした場合には、ラップで切り口を覆って野菜室で保存しましょう。
今回のまとめ
1)グレープフルーツの紹介
2)種類の解説!グレープフルーツの3つの種類と特徴の違い
3)ここがポイント!含まれる代表的な6つの栄養素とは
4)要チェック!グレープフルーツに期待できる6大効果とは
5)正しい摂取方法を!1日の摂取容量の目安や注意点
6)オススメの摂取方法!効果的な3つの摂取方法とは