ヒューケラの育て方解説!4つの栽培ステップとコツとは

ヒューケラ

色彩豊かな美しい葉が特徴的なヒューケラ。日本ではまだ知名度の低い植物ですが、欧米では庭を彩る定番のカラーリーフとして人気があります。育て方のポイントを押さえて、色とりどりのカラフルな葉でお庭やコンテナを彩ってみてはいかがでしょうか。






目次

ヒューケラの育て方解説!4つの栽培ステップとコツとは


1)ヒューケラの紹介 

(1)ヒューケラとは 

ヒューケラは主に葉を楽しむ植物で、赤、オレンジ、黄色、ライム、緑、紫、シルバー、黒など多彩な葉色があります。また、美しい花をつける品種も多く、多彩な楽しみ方のできる植物です。

(2)科目・原産地 

ユキノシタ科ツボサンゴ属に属する常緑多年草で、原産地は北アメリカです。

(3)草丈・開花期 

草丈は20~80cm、開花期は4~10月で品種により異なります。

(4)名前の由来 

ドイツで医学と植物学の教授をしていたホイハーという人物にちなんで名づけられました。従って、発音は「ヒューケラ」ではなく「ホイヘラ」が正しいそうです。

(5)期待できる効果・効能

ヒューケラは観賞用の園芸種であり、薬草として用いられる植物ではありません。しかし、植物の美しい花色は人間に対して様々な効能をもたらすという説があり、ヒューケラの鮮やかな葉色にも同じ効能が期待できると思われます。例えば、赤い葉色なら冷え性の改善、オレンジなら便秘解消、紫には免疫力向上などの効能が期待できます。

(6)栽培の難易度・耐寒性 

寒さにはとても強い植物ですが、日本の真夏の気候には弱いため、園芸初心者には管理はやや難しいかもしれません。

2)種類の解説!ヒューケラの7つの種類と特徴の違い

葉色のバリエーションが豊富なヒューケラですが、その色は大きく7系統に分けられます。以下に、それぞれの系統の代表的な品種をご紹介します。

(1)赤系

鮮やかな赤から、オレンジに近い赤、紅茶のような茶色に近い赤など品種により色々な表情の赤色が楽しめます。鮮やかな赤色の代表的な品種は、ヒューケラ・ファイアーフレーム、オレンジっぽい赤では、ヒューケラ・ピーチフランバが人気があります。

(2)グリーン系

どんな色にでも合わせられるグリーン系ですが、単調な緑色ではなく葉脈に沿って鮮やかなラインが入っている品種や斑入りなど様々な品種があります。ヒューケラ・パリ、ヒューケラ・ビューティーカラーなどが人気です。

(3)ライム系

ライム色の鮮やかな葉が特徴的です。ヒューケラ・ライムリッキー、ヒューケラ・キーライムパイなどの品種があります。

(4)パープル系

落ち着いたシックな紫色から華やかな赤紫色まで様々なバリエーションがあります。ヒューケラ・パレスパープルやヒューケラ・ジョージアプラムなどが人気です。

(5)シルバー系

メタリックな葉色が美しい品種です。ヒューケラ・シナバーシルバー、ヒューケラ・ハリウッドなどの品種があります。

(6)オレンジ系

紅葉したような色鮮やかなオレンジ色の葉から、茶色に近いオレンジ色など多くのバリエーションがあります。落ち着いた葉色の代表的な品種はオレンジ・キャメル、鮮やかなオレンジ色ではヒューケラ・パプリカなどの品種があります。

(7)黒系

落ち着いた深い色合いで、ガーデンの引き締め役になります。ヒューケラ・オブシディアン、ヒューケラ・ブラックタフタなどの品種があります。

キッチンガーデニング

3)グッズを整えよう!栽培に用意する5つのグッズ 

ヒューケラは、園芸店などでポット苗を購入するのが手軽でお勧めです。ポット苗とともに揃えたいグッズをご紹介します。

(1)植木鉢

乾燥も過湿も嫌うため、素焼きや木製など通気性の良いものがお勧めです。ホームセンターや園芸店で500円程度で購入できます。大きさは4~6号鉢(直径12~18cm)に1株が目安です。複数の株を植える場合は、株の間隔を20~30cmあけるようにしてください。

(2)用土

排水性の良いものを選びます。市販の草花培養土でもいいのですが、観葉植物用用土の方が水はけもよくお勧めです。更に水はけや通気性をよくするために川砂を混ぜてもいいでしょう。草花用培養土、観葉植物用用土ともに10~12L800円で園芸店やホームセンターで購入できます。

(3)鉢底石

鉢に土を入れる前に、水はけを良くするために鉢の底に鉢底石を入れます。園芸店やホームセンターで、5L入り300~500円程度で購入できます。

(4)肥料

粒状の緩効性肥料を与えます。600g入り1000円前後でホームセンターや園芸店で購入できる「マグァンプK」がおすすめです。

(5)移植用のスコップ

ポットから植木鉢へ移植する際は、移植用のスコップがあると便利です。園芸店やホームセンターで手に入りますが100円均一ショップでも取り扱っていることがあります。

4)正しい手順を!ヒューケラの4つの栽培ステップ 

(1)ステップ1:種まき

発芽温度が10~15度なので、3~5月上旬あるいは10月頃にまきます。乾燥しないように気をつけ、適宜間引きを行います。

(2)ステップ2:定植

草丈が5~10cmになったら、鉢や地面に定植します。

(3)ステップ3:花がら摘みと剪定

花が咲いたら、花がらはこまめに摘み取ります。花が終わったら花茎を切り取りましょう。

(4)ステップ4:植え替え

ヒューケラは生育が旺盛な植物なので、1~2年に1回は一回り大きい鉢に植え替えるようにします。植え替えの適期は暑い夏を避けた10~4月です。

水やり

5)ここがポイント!効果的に育てる8つのコツ 

(1)土の種類・鉢植え 

排水性と保水性のバランスの良い観葉植物用の土がお勧めです。植えつける際は植穴を深めに掘り、株元が用土の表面と同じ高さになるようにします。

(2)種の巻き方 

ヒューケラの種は粒が細かいので、ピートモスを圧縮して乾燥させ板状にしたピートバンなどを利用します。水で湿らせたピートバンの上からパラパラと蒔くといいでしょう。蒔いた後は乾かないようこまめに水やりをします。

(3)剪定・日常の手入れ 

花が咲いたら、花がらをこまめに摘み取るようにします。また、枯れた葉っぱもその都度取り除きましょう。

(4)肥料・水やり 

肥料をあまり必要としない植物なので、肥料のやりすぎに気をつけます。春と秋に緩効性の肥料を施し、夏と冬は与えません。特に夏の高温期は、肥料で株が傷んでしまうので春に施した肥料が夏まで残らないように注意しましょう。水は、土の表面が乾いたらたっぷり与えるようにしますが、土の表面に湿り気が残っていたら与える必要はありません。

(5)季節ごとの手入れ

夏の暑さに弱いので、夏場は特に直射日光が当たらないように注意します。寒さに強い植物ですが、冷たい風や霜で葉が傷んでしまうことがあるので寒い日は鉢を軒下などに移動させることをお勧めします。

(6)日当たり・置き場所 

耐陰性がありますが、日光が少ないと鮮やかな葉色にならないので一年を通じて半日陰で管理することを進めします。午前中はよく日が当たり、午後から日陰になるような場所がベストです。

(7)増やし方 

種から増やすこともできますが、挿し木や株分けの方が手軽です。挿し木は4~7月が適期で、先から葉を2~3枚付けて茎を切り、用土に挿します。株分けは10~11月が適期です。伸びてきた子株を根っこごと掘り上げて、別の鉢に植えます。

(8)虫対策・健康的に育てるコツ 

基本的に病気にかかりにくい植物ですが、うどんこ病に注意します。うどんこ病の症状が出たら、すぐに葉を切り落とし専用の殺菌剤を散布します。また、カイガラムシがつきやすいので、幼虫のうちに薬剤を散布して駆除するようにします。

6)ヒューケラを育てる時に特に注意すべき4つのこと 

(1)半日陰で育てる

日陰でも育ちますが、一日の半分は日に当てた方が葉色が綺麗になります。

(2)肥料をやりすぎない

肥料は生育期に少量だけ施すようにします。

(3)花がらや枯葉はこまめに取り除く

葉の美しさを楽しむ植物なので、見た目を損なう花がらや枯葉は速やかに取り除きましょう。

(4)植え替えは夏を避ける

生育が旺盛なので鉢植えの根が張りすぎたら植え替えますが、気温の高い夏は避けるようにしてください。

girl sitting on the window

7)成長後に!ヒューケラの成長後の効果的な用途とは 

(1)寄せ植えに

コンパクトなので、寄せ植えの素材に適しています。葉色の異なるヒューケラのみの寄せ植えも素敵です。

(2)グラウンドカバーに

葉が旺盛に伸びて隙間なく地面を覆うので、グランドカバーに向いています。

(3)シェードガーデンに

耐陰性が強いので、日当りの悪い庭をカラフルに彩ります。

(4)ハンギングバスケットに

どんな花とも合わせやすいので、ハンギングバスケットの素材としてもぴったりです。

(5)切り花に

小さく可愛らしい花は切り花としても使えます。また、美しい葉も花束のアクセントとして活躍します。

8)ここがオススメ?ヒューケラを育てる魅力とは 

(1)日陰でもよく育つ

暗くなりがちな日陰の庭を、カラフルな葉で明るく彩ってくれます。

(2)様々な葉色を楽しめる

葉色のバリエーションが豊富なので、ヒューケラだけで色鮮やかなガーデンを作ることができます。

(3)花も楽しめる

小さなベル型の可愛らしい花を楽しむことができます。






今回のまとめ

1)ヒューケラの紹介

2)種類の解説!ヒューケラの7つの種類と特徴の違い

3)グッズを整えよう!栽培に用意する5つのグッズ 

4)正しい手順を!ヒューケラの4つの栽培ステップ 

5)ここがポイント!効果的に育てる8つのコツ 

6)ヒューケラを育てる時に特に注意すべき4つのこと 

7)成長後に!ヒューケラの成長後の効果的な用途とは

8)ここがオススメ?ヒューケラを育てる魅力とは 

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