スーパーなどでお手軽に購入できるかいわれ大根。ここ最近、かいわれ大根のようなスプラウト(発芽野菜)がその効能の素晴らしさから大変注目を浴びているのをご存知でしょうか。
栄養満点で、家でも簡単に栽培できるかいわれ大根の育て方や栽培のコツなどをご紹介します。
かいわれ大根の育て方解説!6つの栽培のコツとステップ
1)かいわれ大根の紹介
(1)かいわれ大根とは
かいわれ大根とは、名前の通り大根の発芽直後のものでシャキシャキとした食感とピリッとした辛味が持ち味の発芽野菜です。
最近ではかいわれ大根のようなスプラウト(発芽野菜)が、ミネラル、ビタミンが豊富に含まれることからガンの予防にも効果があると言われています。栽培期間も短く、土や広い場所も不要で室内で簡単に管理できます。
(2)科目・原産地
アブラナ科で、原産地は地中海沿岸、中央アジア。
(3)草丈
10~12cm
(4)名前の由来
双葉の状態が2枚貝が開いた姿に似ている事から名付けられました。
(5)栽培の難易度・栽培適温
育て方はとても簡単で自分で栽培する人が増えていて、初心者でも失敗は少ないでしょう。20度前後が栽培適温になります。
(6)簡単な効能
ビタミン、ミネラルがバランスよく含まれており、抗酸化力にも優れています。ビタミンを多く含むことから、老化防止に優れ、アンチエイジング効果の高い野菜です。
2)かいわれ大根の2つの種類と特徴
(1)ルビーかいわれ大根
茎の部分が赤みを帯びた感じになるのが特徴。栄養価は通常のかいわれ大根と同じです。
(2)サンゴかいわれ大根
全体的に紫色になるのが特徴。ホームセンターではなかなか販売していないのでネット通販で探すと良いでしょう。
3)かいわれ大根を育てるのに用意するグッズ
(1)スプラウト専用の水耕容器
スプラウト専用の水耕容器を使用すると、種床が不要でとても衛生的です。キッチンペーパーなど紙で種床を敷く必要が
ないので便利です。使う場合は、発芽して根が伸びるまでの間、水位が下がって種が乾燥しないように注意しましょう。園芸店などで購入できます。
(2)脱脂綿やキッチンペーパー
かいわれ大根は自宅にある物でも簡単に栽培できるのが特徴です。トレイを用意し、水に浸した脱脂綿やキッチンペーパーを
種床にできます。栽培中のカビの発生には注意が必要です。ホームセンターや100円ショップなどで購入できます。
4)かいわれ大根の4つの栽培ステップ・スケジュール
今回は、キッチンペーパーなどを使った方法をご紹介します。
(1)種まき
容器の底にスポンジやキッチンペーパーを敷き、しっかり濡れるまで水を入れ、その上に重ならないように種をまきます。
(2)発芽
暗い場所に置き、種子がしっとりと濡れるまで霧吹きなどで水をかけましょう。根が張った後は、直接容器に水を注ぎましょう。毎日水は取り替えます。
(3)日光に当てる
5~6cmに伸びたら、日当たりのよい場所に移動し、日光を当てて緑化させましょう。日光を当てることで栄養価がアップします。
(4)収穫
1週間~10日ほどで収穫できます。葉が緑色になったらハサミなどで切り取り、種皮は取り除きましょう。
5)かいわれ大根を効果的に育てる6つのコツ
(1)日常手入れのコツ
梅雨時や夏の湿気の多い時期は、使っている栽培容器にカビが生える可能性があります。こまめにチェックすることで防げます。その時期に栽培を始める場合には注意が必要です。
(2)日当たり・置き場のコツ
基本的に日陰でも問題なく成長し収穫できます。暗い場所で初期成長を促し茎を伸ばすので、5~6cmになるまでは光に当てないようにしましょう。
5~6cmになったら日当たりの良い窓際に置き、日光に当てて緑化させます。日光の当てすぎは葉焼けの原因になるので注意しましょう。
(3)水やりのコツ
水耕栽培のため水やりは必要ありませんが、スポンジや脱脂綿が乾燥しないように常に湿っている状態にしましょう。
(4)増やし方のコツ
栽培後は全て食用になるので、種の分しか栽培はできません。蒔いた種が全て発芽するわけではないので発芽率の良い種を購入すると良いでしょう。
(5)虫対策・健康的に育てるコツ
栽培期間が短いので害虫や病気にかかることはありません。栽培中、使用しているコットンやスポンジや根の集中している部分にカビが発生することがあります。
カビが発生しやすい時期に栽培する場合は、霧吹きだけでなくたまに流水につけましょう。
(6)収穫のコツ
収穫は使う分だけ収穫して、茎などについた種皮は水で洗い落としましょう。
6)かいわれ大根の収穫後の効果的な用途とは
(1)色々な料理に
かいわれ大根は調理しなくても添えるだけで彩が豊かになります。野菜炒めの上に散らしたり、サラダにまぜたりするとピリッとした辛味がアクセントになりますよ。色々な料理に使ってみて下さい!
(2)栄養満点
かいわれ大根の栄養価はとても高く、様々な場所で高い評価を得ています。低カロリーなのに酵素が豊富で、ビタミンやミネラル、フィトケミカルもたくさん入っています。
これらは消化促進や疲労回復などに効果がある上、美肌効果もあるので女性には特におすすめの野菜です。
7)かいわれ大根を保存する2つのポイント
(1)野菜室で保存
かいわれ大根などにスプラウトは冷蔵庫の野菜室で保存します。根本が乾燥しないように注意し2.3日以内で使いきりましょう。
(2)乾燥に注意
根本をカットしたものは、カットした部分が乾燥しないようにラップで包んで野菜室で保存しましょう。
8)かいわれ大根を育てる魅力とは
(1)睡眠ホルモン
かいわれ大根にも含まれる「メラトニン」は、別名「睡眠ホルモン」と呼ばれています。かいわれ大根にも豊富に含まれているので、最近眠りが浅いな・・という方にはお勧めです!
(2)ヘルシーなのに嬉しい効果
かいわれ大根のカロリーは100グラムで21キロカロリーと、とってもヘルシー。お安く手に入り、自宅でも手軽に栽培できるのに美容や健康効果がたくさんあるとっても優秀な野菜なんです。
ガンの予防やアンチエイジングなどなど期待できる効果も盛りだくさんなので、是非毎日の食卓に取り入れてみてはいかがでしょう。
今回のまとめ
1)かいわれ大根の紹介
2)かいわれ大根の2つの種類と特徴
3)かいわれ大根を育てるのに用意するグッズ
4)かいわれ大根の4つの栽培ステップ・スケジュール
5)かいわれ大根を効果的に育てる6つのコツ
6)かいわれ大根の収穫後の効果的な用途とは
7)かいわれ大根を保存する場合の2つのポイント
8)かいわれ大根を育てる魅力とは