カポックの育て方って?栽培ステップと8つのコツとは

鉢植えのカポック

寒さや乾燥にも強く、初心者でも育てやすいのが魅力のカポック。観葉植物の中でも縁起が良いとされ、薄暗い室内も明るく彩ってくれます。剪定によって大きくもコンパクトにも育てられる、そんな魅力たっぷりなカポックの育て方についてご紹介します。






目次

カポックの育て方って?栽培ステップと8つのコツとは


1)カポックの紹介 

(1)カポックとは

カポックは正式名を「シェフレラ」といい、常緑性で大きくなると樹高が10mを超します。光沢のある緑色の小葉を、掌状に出した姿が特徴的で、寒さや乾燥に強く、また日陰でも育つため観葉植物としても人気です。

(2)科目・原産地 

科目:ウコギ科フカノキ属

原産地:台湾・中国南部

(3)樹高・開花期

樹高:3m~10m

開花期:5月~7月

(4)名前の由来

正式名のシェフレラは、ドイツの植物学者シェフラーから名前が来ているとされます。また、カポックの名前は、元々はパンヤ科のカポック(カポックノキ)という植物を指しており、シェフレラがそのカポックと見た目が似ていたことから、シェフレラがカポックとして流通したため付いた名前とされています。

(5)期待できる効果・効能

運気の向上や、薄暗い室内でも育つため見た目の印象を良くしてくれる

(6)栽培の難易度・耐寒性

難易度:初心者~中級者向け

耐寒性:強い 

2)種類の違いはあるの?カポックの5つの種類と特徴 

(1)シェフレラ・アルボリコラ

別名を「ヤドリフカノキ」と言います。多くの観賞用カポックの改良元となっている品種です。

(2)ホンコンカポック

シェフレラ・アルボリコラの園芸品種で、一本の茎の先に5cm~10cmの小葉を8枚~10枚つけるのが特徴です。

(3)シェフレラ・コンパクタ

ホンコンカポックの変異種で、笹の葉のように尖った葉先が、斜め上に向かって伸びていくのが特徴です。

(4)シェフレラ・ブラッサイア

約30cmの葉が放射線状に広がり、傘のように見えることから、別名を「アンブレラツリー」ともいいます。カポックの中でも最大級の葉の長さを誇る品種です。

(5)シェフレラ・オクトフィラ

「フカノキ」の名前で知られる、日本に唯一自生する品種です。九州~沖縄に自生しており、生長すれば樹高は10mに達します。葉のふちが波打っているのが特徴的な品種です。

3)グッズを準備しよう!育てるのに用意するグッズ 

(1)グッズの名称

用土・肥料・鉢・シャベル・ジョウロ・支柱など

(2)選ぶ基準

地植えの場合は鉢植えは必要ありません。また、剪定を行う場合には剪定バサミも用意しましょう。

(3)初期費用

2、500円~4、000円前後

(4)入手方法

インターネットや園芸店、ホームセンターなどで入手可能です。 

Male florist arranging bouquet of flower

4)正しい手順で栽培を!6つの栽培ステップとは

(1)ステップ1:土作り

地植えの場合は、植え付けの2週間前に庭土に3割程度の堆肥を混ぜて寝かせておきます。鉢植えの場合には、赤玉土(小粒)7:腐葉土2:堆肥1の割合で混ぜた土を使いましょう。

(2)ステップ2:苗植え時期

地植えの場合は、苗よりも一回り大きい穴を掘り、苗を植え付けましょう。鉢植えの場合は、鉢底石を敷いたら軽く土を入れ、苗を入れます。次に苗と鉢のすき間をうめるように土を足して、 土の表面を固めるように両手で抑えます。株が固定されたら水やりをし、風通しのよい明るい日陰か、日陰で1週間ほど管理しましょう。

(3)ステップ3:肥料

予め植え付けの土に堆肥を混ぜておきます。その後4月~11月の間は、1ヶ月に1回観葉植物用の液体肥料を与えましょう。または、2~3ヶ月に1回緩効性の化学肥料をまきます。

(4)ステップ4:支柱立て 

上に伸ばしたいときには、20cm程度になった時点で支柱を立てて、茎が倒れないように固定しましょう。茎は柔らかいので、支柱を立てないと自分の重みで倒れてしまうことがあります。

(5)ステップ5:増やし方

基本は挿し木で増やします。5月~9月に10cm程度の長さに枝を切るか、剪定で切り落とした枝を使いましょう。湿らせたバーミキュライトかパーライトを入れた鉢に半分程度挿したら、日陰で土が乾燥しないように管理します。3~4週間ほどたって根が出たら植え替えを行います。

(6)ステップ6:植え替え

鉢植えの場合は、根詰まりの予防も兼ねて1年~2年に1回植え替えを行います。株を鉢から抜き取ったら、根についた土を3分の1程度手で落とします。枯れた根や葉を取り除いたら一回り大きな鉢に植え替えましょう。土や肥料は植え付け時と同様のものを混ぜるようにします。

5)ここが重要!カポックを効果的に育てる8つのコツ 

(1)土の種類・鉢植え

鉢は1~2回り大きなものを用意しましょう。

(2)苗の植え方

地植えの場合、生長すると野生では10mを超しますので、なるべくスペースにゆとりを持って植えましょう。

(3)剪定・日常の手入れ

カポックは生長がはやいため、コンパクトに育てたい場合には剪定を行います。6月~9月頃に、生え際から10cm~20cm程度残して幹や枝を切り落としましょう。

(4)肥料・水やり 

5月~9月の生育期には、土の表面が乾いたら鉢底から流れ出るくらい水を与えましょう。秋~春頃は土の表面が乾いてから4日~5日後に水やりを行います。

(5)季節ごとの手入れ

カポックは寒さに強いため、雪や霜にかからなければ年中屋外で育ちます。鉢植えで育てる場合は冬場は室内に移動させると良いでしょう。

(6)日当たり・置き場所

日陰でも育ちますが、基本的には日光を好みますので、柔らかな日差しの当たる場所に置くことをおすすめします。 

(7)植え替え

植え替えは生育期前の5月が最も根付きやすく、5月~9月の間なら植え替えが可能です。

(8)虫対策・健康的に育てるコツ 

ハダニやカイガラムシが付くことがあります。ハダニは水に弱いので、発見次第勢いの良いシャワーで流し落としましょう。カイガラムシはブラシで擦り落とします。

6)要注意・・育てる時に特に注意すべき2つのこと 

(1)葉が落ちることがある

水を与えすぎたり、根詰まりを起こしたり、または0℃未満になると葉が落ちてしまうことがあります。様々な原因で葉が落ちることがありますので、日頃から観察を怠らないようにしましょう。

(2)霜や雪には気をつける

カポックは寒さには強いですが、霜や雪が当たると弱ってしまいます。鉢植えで育てている場合には冬場は室内に移動させるなどしましょう。

7)成長後の楽しみ!カポックの効果的な用途とは 

カポックは風水でも縁起が良いとされ、開業祝いや新築祝いにピッタリの植物です。自分で育てたものを人に贈るのも良いですし、薄暗い室内でも育つので、空間をパッと明るく飾ってくれます。






今回のまとめ

1)カポックの紹介

2)種類の違いはあるの?カポックの5つの種類と特徴

3)グッズを準備しよう!育てるのに用意するグッズ 

4)正しい手順で栽培を!6つの栽培ステップとは

5)ここが重要!カポックを効果的に育てる8つのコツ 

6)要注意・・育てる時に特に注意すべき2つのこと 

7)成長後の楽しみ!カポックの効果的な用途とは 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次