コキアの育て方とは?栽培のコツと4大ステップを解説

コキアとコスモス

こんもりとした樹形や、マリモのように丸い形が愛らしいコキア。秋には美しい紅葉を楽しめ、収穫した実は食用にも出来ます。初心者でも簡単に育てられて用途も盛りだくさんの、魅力たっぷりなコキアの育て方についてご紹介していきます。






目次

コキアの育て方とは?栽培のコツと4大ステップを解説


1)コキアの紹介 

(1)コキアとは

ヒユ科の一年草で、コキアの枝で箒を作っていたことから、和名を「ホウキグサ」といいます。こんもりとした樹形をしており、色は緑色です。夏には茎に小花をたくさんつけますが、花びらはなく淡緑色の萼があります。秋には鮮やかに紅葉するため、モミジのように紅葉を十分に楽しめる種類です。

また、紅葉時に実る果実は「とんぶり」といい、「畑のキャビア」として食用に親しまれています。公園のように見晴らしの良い場所で育てられることも多いですが、家庭の庭でぽんと丸く愛らしい姿を目にすることも少なくはありません。園芸種としても人気の高い種類です。

(2)科目・原産地

科目:ヒユ科バッシア属

原産地:南ヨーロッパやアジア

(3)草丈・開花期

草丈:30cm~1.5m

開花期:8月

(4)名前の由来 

和名の「ホウキギ」「ホウキグサ」はコキアを利用して箒を作っていたことから由来してます。また、学名の「scoparia(スコーパリア)」は、「ほうき状の」という意味があります。

(5)期待できる効果・効能

滋養強壮・利尿作用

(6)栽培の難易度・耐寒性・耐影性

難易度:初心者向け

耐寒性:弱い

耐影性:弱い

2)種類の違いはあるの?コキアの2つの種類と特徴 

(1)アカプルコ・シルバー

コキアと同じような樹形で、枝先が白く色づく特徴があります。

(2)ハナホウキギ(コキア)

コキアの名前で出回っている種類です。こんもりとした樹形をしており、秋には美しく紅葉します。

3)グッズを準備しよう!育てるのに用意するグッズ 

(1)グッズの名称

用土・肥料・鉢・シャベル・ジョウロ・支柱・剪定バサミなど

(2)選ぶ基準

コキアは地植えが多いですが、鉢植えで育てることももちろん可能です。その場合には大きめの鉢植えを用意しましょう。

(3)初期費用

2、000円~3、000円前後

(4)入手方法

園芸店やホームセンター、インターネットなどで入手出来ます。 

コキア

4)正しい手順で栽培を!4つの栽培ステップとは

(1)ステップ1:種まき時期

種まきの適期は4月~5月です。種を巻く前に、予め適した土を用意しておきましょう。地植えの場合は、植え穴を掘った土に腐葉土や堆肥を混ぜ込んで、1週間程度寝かせておきます。鉢植えの場合には、赤玉土(小粒)6~7:腐葉土3~4の割合で混ぜた土を用意します。土が用意出来たら種を巻きましょう。

(2)ステップ2:苗植え時期

苗植えの適期も4月~5月です。苗がすっぽりと入る程度の植え穴を掘ったら苗を植えましょう。地植えでいくつも植える場合には、株同士の間隔を20cm~30cm程度空けておくと、風通しが良くなって元気に育ちます。また、苗が幼いときには倒れやすいので、支柱を立てた方が良いでしょう。

(3)ステップ3:肥料

種まき、苗植えの際に緩効性の化成肥料を混ぜておきます。その後は3ヶ月に1回同じ肥料を土にまきます。または生育の様子を見て液体肥料を施しても良いでしょう。

(4)ステップ4:剪定

コキアは生長の過程で自然と綺麗な樹形に育ってくれますので、こまめな剪定は必要ありません。枝が乱れている部分を見つけた時に軽く剪定する程度で大丈夫です。

5)ここが重要!コキアを効果的に育てる7つのコツ 

(1)土の種類・鉢植え

コキアは水はけと水もちのバランスの良い土を好みます。自分で配合しない場合は、園芸店やホームセンターなどに売られている市販の土を用意しましょう。

(2)苗の植え方

苗を植える際には、根についた土は落とさずにそのまま植えましょう。

(3)剪定・日常の手入れ

剪定を行う際は、秋の紅葉の時期までに終わらせておくようにしましょう。8月下旬までの期間が剪定の目安です。

(4)肥料・水やり

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。地植えの場合は根が張るまでは水やりが必要ですが、その後は水やりの必要はありません。

(5)季節ごとの手入れ

一年草ですので、特別な手入れは必要ありません。剪定や肥料等、必要があれば手入れを行いましょう。

(6)日当たり・置き場所 

コキアは日当たりを好みますので、たっぷりと日の当たる場所で育てましょう。十分に日が当たらないと枝が弱くなり、紅葉もしなくなってしまいます。

(7)虫対策・健康的に育てるコツ 

コキアは比較的害虫が付く心配の少ない種類です。ただし、湿気の多い場所で育てるとうどんこ病にかかってしまう可能性がありますので、風通しの良い場所で育てましょう。

6)要注意・・育てる時に特に注意すべき2つのこと 

(1)植え替えはしない

コキアは一年草ですので、植え替えは行いません。

(2)水の与え過ぎに注意

コキアは湿気が苦手な種類ですので、水の与えすぎには注意しましょう。特に地植えで育てている場合は水やりは必要ありません。

※観賞用として楽しめるほかに、細長く伸びるタイプのコキアは自分で手製の箒を作ることも出来ます。また、コキアの実を収穫すれば食用にも出来ます。さまざまな用途がありますので、自分の好みで楽しめます。






今回のまとめ

1)コキアの紹介

2)種類の違いはあるの?コキアの2つの種類と特徴 

3)グッズを準備しよう!育てるのに用意するグッズ

4)正しい手順で栽培を!4つの栽培ステップとは

5)ここが重要!コキアを効果的に育てる7つのコツ 

6)要注意・・育てる時に特に注意すべき2つのこと 

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