熊笹茶の6大効能を抑えよう!効果的な摂取と注意点とは

熊笹茶

ほんのり甘く、優しい味わいが魅力の熊笹(くまざさ)茶。ほかのお茶同様に健康に良いとされていますが、具体的にはどんな効能があるのでしょうか?口臭や体臭予防から貧血予防、また美容効果など、さまざまな効能が期待されている熊笹茶についてご紹介します。






目次

熊笹茶の6大効能を抑えよう!効果的な摂取と注意点とは


1)そもそも「熊笹」とはなに?

(1)熊笹とは

熊笹はイネ科の植物で、全国的に栽培されていますが、自生しているのが見られるのは京都の鞍馬山などに限られています。冬季になると、葉の縁が白く隈取りされるのが特徴的で、その理由として冬の低温により弱い葉縁の部分が枯れ込むためです。葉は大きいもので長さが25cm、幅が5cmほどになります。他のササ類同様に、地下茎で広がって一帯にぎっしりと葉を繁らせます。

(2)科目・原産地 

科目:イネ科ササ属

原産地:日本(京都)

(3)草丈・開花期 

草丈:50cm~100cm

開花期:咲くとしたら春頃だとされていますが、一般的にササが開花するのは60年~120年に一度と言われています。

(4)名前の由来 

冬場に葉の縁が白く隈取りされるため名づけられたとされていますが、地方によっては熊が寄ってくるためという説もあります。

2)熊笹茶ってどうやってできているの?

まず生えている葉の中で、黄緑の新しい葉を採ります。採ったら水洗いと水切りをして、日向で乾燥させます。乾燥させた葉を細かく切ったら、なるべく大きなフライパンか鍋で炒ります。色が茶色く変わってきたところで取り出し、冷ましてからポリ袋に入れて密閉すれば保存が可能です。お茶を作る際には、茶葉のふた握り程度をやかんで煮出します。

3)熊笹茶にも種類がある?特徴の違いとは

(1)煮出し

熊笹茶の茶葉から煮出すタイプです。多少手間はかかりますが、ティーバッグのタイプに比べると、お茶の風味や味わいがダイレクトに感じられます。

(2)ティーバッグ

煮出しタイプに比べると、誰でも簡単に作ることが可能です。また1バッグの内容量が決められているため、いつでも安定した味わいを楽しめます。

部屋でお茶を飲む女性

4)要チェック!熊笹茶に含まれる代表的な栄養素とは

(1)葉緑素(クロロフィル)

ガムなどにもよく配合されてる成分で、強力な抗酸化作用と抗菌効果があります。コレステロールや、老廃物を吸着して体外に排出させる働きのほか、ヘモグロビンをサポートし、酸素を体の隅々まで運びます。

(2)バンフォリン

防腐効果や抗菌効果などがあり、「熊笹多糖体」と言われる成分です。細胞膜を強化と再生してくれ、細胞自体も強化する働きがあります。また抗腫瘍作用もあります。

(3)カルシウム

骨や歯の成分になるほか、すべての生命活動の中心的役割を果たすミネラルです。筋肉の収縮や、イライラなどの神経の乱れを鎮静化させる作用があります。また、体内のイオンバランスを正常値に維持し、体内の浸透圧を一定に保つ働きがあります。ほかにも血液の凝固促進作用や、心筋の機能を正常に保つ働き、また抗アレルギー作用などもあります。

(4)リグニン

リグニンは不溶性食物繊維といい、血中のコレステロールを抑制する働きをしています。リグニン自体は植物の細胞壁を強固にしている化合物なので、人体には元々存在しない成分です。化学的変化を受けにくいため、強酸やアルカリにも強く、大腸内でも消化や吸収がされない特徴を持ちます。またポリフェノールとしての働きもあるため、腸内の善玉菌を増やすなどの作用もあります。

(5)ビタミンB群

ビタミンB群には、B1・B2・ナイアシン・パントテン酸・B6・B12・B13・B15・ビオチン・コリン・葉酸・イノシトール・PABAが含まれています。主に炭水化物や脂肪、タンパク質の代謝に働きかけます。エネルギーの供給や、老廃物の代謝に直接関わってくるため、いわば体の元気の素となる重要な成分です。

(6)ビタミンC

ビタミンCには、活性酸素を無害化する抗酸化作用があります。また免疫機能や鉄の吸収を高め、コラーゲンの生成を促す働きも持ちます。さらにメラニン生成を抑制したり、ストレスを軽減するホルモンの生成を促すなど、さまざまな働きを担っています。

5)熊笹茶に期待できる6大効能とは

(1)貧血予防

熊笹茶に含まれる葉緑素には、ヘモグロビンの働きをサポートして、酸素を体の隅々まで運んでくれる働きがあります。そのため貧血の予防として効果的です。

(2)整腸作用

葉緑素の持つ、老廃物を吸着して体外に排出させる働きによって、常にお腹の中の調子を整えてくれます。また、熊笹茶に含まれる「安息香酸(あんそくこうさん)」という成分も、胃の中の細菌の増殖を抑えてくれる働きがあります。

(3)美容効果

熊笹茶に含まれるバンフォリンには、細胞膜を強化、また再生する働きがあります。そのため肌荒れや髪で傷ついた細胞に働きかけ、美肌や美髪効果が期待出来ます。

(4)疲労回復効果

熊笹茶に含まれるカルシウムの働きによって、筋肉の疲労を回復してくれる効果があります。また、イライラや気分の乱れを鎮静化させてくれるため、心身の鎮静作用も期待されます。

(5)口臭・体臭予防

熊笹茶に含まれる葉緑素やバンフォリンの持つ抗菌作用により、口臭や体臭の嫌な臭いを消してくれる効果が期待されます。

(6)コレステロール上昇抑制効果

熊笹茶の葉緑素には、コレステロールを下げたり、血圧を下げる働きがあります。そのためコレステロール上昇を抑制し、また高血圧の予防にも期待出来ます。

熊笹の葉っぱ

6)オススメの食べ合わせって?一緒に摂取したい2つの食材

(1)お米

お米は熊笹茶と同じイネ科の植物から作られているため、相性も良く一緒に摂取することで相乗効果が期待出来ます。

(2)和菓子類

熊笹茶はお茶の中でも、ほんのりと甘く優しい味わいをしています。そのためお餅のような和菓子とは相性がぴったりです。

7)どんな摂取が効果的?効果的な飲み方とは?

熊笹茶には口臭予防がありますので、においの強いものを食べた後に摂取すると、そこまで口臭が気にならずに済みます。また、摂取量は一日一杯程度で、毎日続けると健康な体作りに効果的です。

熊笹茶は、もとはイネ科の植物です。そのため、イネ科のアレルギーを持っている人が摂取すると、アレルギー症状が出てしまう恐れがあります。イネ科のアレルギーを持っている人は、摂取を控えた方が良いでしょう。






今回のまとめ

1)そもそも「熊笹」とはなに?

2)熊笹茶ってどうやってできているの?

3)熊笹茶にも種類がある?特徴の違いとは

4)要チェック!熊笹茶に含まれる代表的な栄養素とは

5)熊笹茶に期待できる6大効能とは

6)オススメの食べ合わせって?一緒に摂取したい2つの食材

7)どんな摂取が効果的?効果的な飲み方とは?

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