ペパーミントの育て方!4つのステップと栽培のコツとは

ペパーミントの栽培

香りを楽しんだり、料理やハーブティーとしても楽しめるペパーミント。色んな用途に利用できるペパーミントですが、実はとっても簡単に育てられるのです。今回は、初心者でも比較的簡単に育てられるペパーミントの育て方についてご紹介します。






目次

ペパーミントの育て方!4つのステップと栽培のコツとは


1)ペパーミントの紹介

(1)ペパーミントとは

和名を「セイヨウハッカ」といい、ウォーターミントとスペアミントの交配種です。ガムや歯磨き粉といったメントール系の香り付けによく利用されており、清涼感のあるスーッとした香りが特徴です。

(2)科目・原産地

科目:シソ科ハッカ属

原産地:ヨーロッパ

(3)草丈・開花期

草丈:10cm~1m

開花期:6月~9月

(4)名前の由来

ピリッとした香りがコショウを連想させることから名前が付きました。

(5)育てる難易度・耐寒性

難易度:初心者向け

耐寒性:強い

(6)期待できる効果・効能

抗菌作用、冷感作用、血管拡張作用など

2)種類の解説!ペパーミントの4つの種類と特徴

 (1) ブラックペパーミント

ペパーミントの園芸用品種で、大きくて濃い緑色の葉と、紫がかった茎が特徴です。食用、観賞用として人気があり、そのすっきりとした香りから、「ブランデーミント」とも呼ばれています。

 (2) ホワイトペパーミント

「ペパーミント」というと、本種を指します。鮮やかな緑色の葉と、縁にはギザギザがあるのが特徴です。ペパーミントの中でも育てやすいため、初心者向きの品種です。

 (3) バジルミント

ペパーミントの変種で、葉の形がバジルに似ていることからバジルミントと名付けられました。大きな丸みのある葉が特徴で、主に観賞用として楽しまれます。

 (4) オレンジミント

ペパーミントの変種で、ミントの爽やかな香りに、オレンジのような柑橘系の香りが混ざっているためこの名がつけられました。主に害虫を防ぐ「コンパニオンプランツ」として利用されています。また、別名を「オーデコロンミント」「ベルガモットミント」といいます。

Gardening tools on old wooden background

3)グッズを揃えよう!栽培するのに必要な5つのグッズ

(1)グッズの名称

用土、鉢植え(鉢植えで育てる場合)、肥料、シャベル、ジョウロなど

(2)グッズを選ぶ基準

用土は市販の種まき用土でも大丈夫です。また、苗から育てる場合には、種ではなく園芸店などで苗を購入しましょう。

(3)初期費用

1、000円~1、500円で個人差があります。

(4)入手方法

園芸店やホームセンター、インタネットなどで入手出来ます。

4)正しい栽培方法を!ペパーミントの4つの栽培ステップ

(1)ステップ1:種まき時期

3月~6月か、9月~11月が種まきの適期です。最初に育苗箱の中に、赤玉土(小粒)か、パーライトを入れます。次に種を巻き、薄く土を被せます。土を被せたら、種が流れないように霧吹きで水を吹きかけて湿らせます。その後は土が乾かないように水やりをして管理しましょう。10~15日程度で発芽しますので、発芽したら生育の弱い芽を間引きます。その後本葉が4~5枚程に生長したら、鉢や地面に植え替えを行いましょう。

(2)ステップ2:苗植え時期

苗植えの場合には、3~6月か、4~10月に行うのが適期です。ペパーミントは繁殖力が旺盛で、他の品種とも交雑しやすいため、近くに違う品種は植えないように注意しましょう。苗植えの際には、株同士の間隔を20~30cm程度空けて行います。根っこが広がり過ぎるのを防ぐため、必ず板やブロックで囲いましょう。

(3)ステップ3:肥料

植え付けの際には、緩効性化成肥料を土に混ぜておきます。その後は、3月~9月の間同じ肥料を2~3ヶ月に1度与えます。

(4)ステップ4: 収穫時期

日頃から剪定を行い、草丈が30cmまで成長したら、株元から10~15cm程度上で茎を切って収穫します。

土を触る手

5)ここがポイント!効果的に栽培する8つのコツ

(1)土の種類・鉢植え

ペパーミントはある程度湿った土を好みますので、自分で配合する際には赤玉土や腐葉土など、保水性と排水性の両方を含む土を使いましょう。また鉢植えは、苗よりも一回り大きな鉢を選びましょう。

(2)種の巻き方

種を巻く際には、種同士が重ならないように注意します。また、苗植えで地植えを行う場合には、日当たりと風通しのよい場所を選んで植えましょう。さらに、植え付ける1週間前には一度土を耕しておくようにしましょう。

(3)剪定・日常の手入れ 

草丈が15~20cm程度まで生長したら、新芽を摘みとり茎の生育を促しましょう。この剪定により枝が増えて、収穫量を増やすことができます。

(4)肥料・水やり

肥料の与え過ぎは、ペパーミントの香りが弱くなってしまうため注意します。また水やりの際には、鉢植えの場合は土の表面が乾いたら、鉢の底から水が流れ出るくらいにたっぷりと水やりをしましょう。地植えの場合には、植え付けの直後にたっぷりと水やりを行ったら、それ以降は必要ありません。

(5)季節ごとの手入れ

ペパーミントは耐寒性が強く、季節によって特別な手入れは必要ありません。

(6)日当たり・置き場所

湿り気を好み、日陰でも元気に育ちますので、あまり日の当たり過ぎないような場所で育てるようにしましょう。

(7)増やし方

ペパーミントは、株分けか挿し木や、種まきで増やすことが出来ます。種まきの場合には、花が枯れた後に採取したものを直ぐに巻くか、翌年の春まで保管してから巻くようにします。巻き方は通常の種まき方法と同じです。

・株分け

株分けを行う場合は、数日前から水やりを控えて、ある程度土を乾燥させます。次に草丈が15~20cm程になるように茎を剪定します。その後株を掘り起こしたら、根についた土をほぐしながら落としましょう。土を落としたら、株ごとに茎が3~4本つくように、手やナイフで分けます。分けた株を、鉢や地面に植え付けたら、根がはるまで土が乾かないよう水やりをして管理しましょう。

・挿し木

茎を先端から10~15cm程のところで切り取ります。先端についた葉っぱを2~3枚残したら、他を切り落とします。その後切り口を1時間程度水に浸けます。育苗ポットに赤玉土(小粒)を入れて、割り箸で空けた穴に茎を挿します。その後は日陰で土が乾燥しないように水やりをして管理しましょう。10~14日程で発根し、根と本葉が十分に育ったら鉢や地面に植え替えを行います。

(8)虫対策・健康的に育てるコツ 

ペパーミントにはアブラムシやナメクジがつくことがあります。アブラムシは弱い苗につくことが多いため、まだ生育途中の内はきちんと状態を管理して、アブラムシがつかないように注意しましょう。万一ついた場合には、人に害のない殺虫剤を撒いて駆除します。ナメクジは雨の多い時期などに発生しやすいため、雨の日にはついていないか注意しましょう。

6)活用方法解説!収穫後の効果的な3つの用途とは

(1)食事に活用

ペパーミントは収穫後、お菓子作りやお酒作りに活用出来ます。

(2)ハーブティーとして活用

市販で売られている乾燥したものよりも、採れたてのものをハーブティーとして用いれば、絶品の味と香りを楽しめます。また食後に飲むと、消化の促進を助けてくれます。

(3)入浴剤として活用

ペパーミントを入浴剤として用いれば、香りを楽しむのはもちろん、ミント特有のスッとした清涼感でお風呂上がりも爽やかです。

Fresh Basil

7)要注意!ペパーミントを保存する場合の4つのポイント

(1)乾燥保存

茎が簡単に折れるくらいまでしっかりと乾燥させたら、葉の部分を摘み取りましょう。大きい葉は包丁で刻んで大きさを揃えて、乾燥剤と一緒に密閉容器に入れましょう。

(2)冷蔵保存

葉を水にさらした後に、水をしみこませたペーパータオルなどで包んでジップロックに入れて冷蔵保存します。野菜室に入れておけば冷気が直接当たらず、1~2週間程度保存することができます。

(3)冷凍保存

水洗いした後で、水気を拭きとった葉をラップで密閉して凍らせます。2~4週間程度保存出来ますが、冷凍するとせっかくの香りが飛んでしまうので、解凍後はお茶や料理の香りづけなどで活用しましょう。

(4)オイルに漬けて保存

葉を粗く刻んだら、オリーブオイルに漬けて保存します。しっかり密閉して2週間程度寝かせれば、爽やかな香りのするオイルになります。

8)ここがオススメ!栽培する魅力とは

(1)初心者でも育てやすい

ペパーミントは、日常の管理さえきちんと行っていればぐんぐん成長してくれます。そう気を遣わずに育てられるため、初めてミントを育てるという人でも安心して育てられます。

(2)色んな用途に使える

ペパーミントは収穫後、料理やお酒、お茶や入浴剤など、さまざまな用途で楽しむことが出来ます。また、観賞用としてだけでも爽やかな香りが楽しめます。






今回のまとめ

1)ペパーミントの紹介

2)ペパーミントの4つの種類と特徴

3)グッズを揃えよう!栽培するのに必要な5つのグッズ

4)正しい栽培方法を!ペパーミントの4つの栽培ステップ

5)ここがポイント!ペパーミントを効果的に栽培する8つのコツ

6)活用方法解説!収穫後の効果的な3つの用途とは

7)注意!ペパーミントを保存する場合の4つのポイント

8)ここがオススメ!ペパーミントを栽培する2つの魅力とは

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