ポトスはとても丈夫で成長が早く初心者でも簡単に育てられると人気の観葉植物です。ポトスを元気にいきいきと育てるには、植え替えが必要になります。
植え替えの適期にきちんと植え替えすることで長く私たちを楽しませてくれます。今回はポトスの植え替え方法やコツなどをご紹介していきます。
ポトスの正しい植え替え方!3つのステップとコツとは
1)ポトスの紹介
(1)ポトスとは
あざやかな葉っぱとグングン伸びるつるが特徴的なポトスは観葉植物の定番として有名です。生命力が強く、初心者でも楽しみながら育てられます。熱帯地方原産の植物なので暑さに強い反面、寒さには弱いです。
(2)科目・原産地
科目:サトイモ科(ポトス属)
原産地:ソロモン諸島
(3)草丈
10~150cm
(4)名前の由来
シンハラ語(スリランカ)でのポトスの呼び方「potha」に由来します。
(5)育てる難易度とその理由
ポトスは、比較的観葉植物の育て方の中では簡単なことが多いです。初心者用の観葉植物と言われており、外見もよくて丈夫なのが特徴です。耐影性には優れていますが、あまり日陰すぎると日照不足で弱々しく、葉の模様も薄くなってしまいます。
耐寒気温は8℃以上で、それ以下だと葉っぱが落ちてしまうので注意が必要です。冬は室内の窓際の日光が良く当たる場所におきましょう。
(6)期待できる効果・効能
ポトスは家に発生する揮発性物質全般を吸着し、空気をきれいにしてくれる効果の高い植物です。ある調査では空気清浄化する植物の4位にランクインしています。トイレの窓辺やキッチンなどに置くのがおすすめです。
2)ポトスの4つの種類と特徴
(1)ゴールデンポトス
ホームセンターなどで「ポトス」として出回っているのがこの品種です。葉には黄色の斑が入るのが特徴です。成長も早く、とても強いので、初めて育てるのにオススメのポトスです。
(2)ライムポトス
ライム色の葉っぱが特徴の品種です。レースのカーテン越しの日光のあたる場所で管理すると奇麗なライム色になり、暗い場所だと緑がかった色になります。育て方も簡単なのでゴールデンポトス同様初心者向けです。
(3)パーフェクトグリーン
葉に斑の入らない、奇麗な濃緑一色の品種です。こちらもとても成長が早いのが特徴です。ポトスの中でも特に日陰に強いので、置く場所を選びません。
(4)エンジョイ
緑と白の斑がくっきりと出た葉の模様が特徴の品種です。葉のサイズもコンパクトですっきりとした印象のポトスです。こちらもとても丈夫で育てやすいので、初心者向けです。
3)ポトスの植え替えのメリットとは
(1)根腐れを未然に防ぐ
ポトスは生育が旺盛で、根もぐんぐん伸びて広がるため狭い鉢の中では根詰まりを起こしてしまうことがあります。植え替えをしてあげることで根腐れを防ぎ、元気に育てることができます。
(2)新たな栄養補給
また、酸素や栄養分をしっかり吸収しながら大きくなっていく為、土の中の新鮮な酸素や豊富だった栄養は底をついた状態になってしまいます。新たに成長するための栄養や資源を補給することも植え替えの大きな目的の1つです。
ただし全てを新しいものに替えず、3割くらい古い土を残しておくと馴染むのが早くなります。植え替えのタイミングは2年以上たっているか、鉢の底から根が出て詰まってしまっているものです。下の葉が黄色くなって落ちてしまうようなら根が詰まっている可能性があります。
4)ポトスの植え替えの適切なタイミングとは
植え替えの目安は、葉が小さくなってきたり、鉢底から根が出てきてしまって鉢内が根でパンパンになっていたら植え替え時期です。
大鉢では約3年、小鉢なら1~2年に1回の頻度で5月~7月を目途に行いましょう。ポトスは丈夫な植物ですが植え替えの時期を外してしまうとあっという間に枯れてしまうので植え替えは慎重に行います。適期を逃したら、来年以降に持ち越しましょう。
5)ポトスの植え替えに用意すべきグッズ
(1)観葉植物用土
肥料などがバランスよくブレンドされている用土です。植え替えの時は腐った根や古い土はなるべく落とします。ただ、3割ほど古い土を残しておくと新しい土に馴染むのが早くなります。園芸店やホームセンターなどで購入できます。
(2)一回り大きな鉢
ポトスを植え替える時は今植わっている鉢より一回り大きな鉢を用意します。鉢が大きすぎると水をたくさんあげる分根腐れを、起こす可能性が高くなります。その都度、ポトスの大きさにあった鉢を用意し植え替えましょう。大きさの目安は、植え替え前の鉢の直径よりも3cm程度直径の大きいものが良いでしょう。
6)ポトスの植え替えの3つのステップ
(1)鉢底に小石をいれる
水はけを良くする為に、用意した鉢底に小石や軽石、鉢底の土を2~3cmくらい入れます。底に穴が開いている場合は、こぼれないように鉢底用のネットを敷きましょう。さらにその上に土を3cm位入れましょう。
(2)ポトスを植える
枯れた根や古い土を取り除いたポトスを鉢に入れて、まっすぐ立つように土を入れていきましょう。その際、細い根の間になかなか土が入らないのでトントンと鉢をたたくようにして隙間にもしっかり土が入るようにします。鉢に入れる土の量は、鉢のふちから3cmくらい下までが目安となります。水がたまる余裕を持たせるための水しろ作ってあげるようにします。
(3)お水をたっぷりとあげる
植え替えたばかりの土は乾燥しているので水をたっぷりあげましょう。また、水を上げることで根が新しい土に馴染みやすくなります。植え方ばかりの時は弱ってしまうことが多いので、直射日光の当たらない風通しの良い場所に置いて様子をみましょう。一週間ほどたって、葉っぱがいきいきしてきたら日当たりの良い風通しの良い場所移動します。
7)ポトスの植え替えで特に注意する2つのこと
(1)植え替えの時期
ポトスが丈夫な植物ですが、植え替えの時期を外してしまうと環境の変化に対応できずあっという間に枯れてしまいます。5月~7月の植え替え適期を逃してしまった場合は来年以降に持ち越しましょう。
(2)新しい土を利用する
ポトスを植え替える時は新しい用土を準備しましょう。新しい土を利用することで葉が元気に育つようになります。長く使用している土だと、土が硬くなったり栄養素が不足してしまいます。
(3)葉の量に注意
根っこの量に対して葉っぱが多すぎるときは葉がしおれることもあります。植え替えする時や、株分けをして根を切ったときなどはつるも半分くらいにカットし、または葉っぱの量を減らしたりすると根付きやすくなります。
8)ポトスを健康的に栽培する3つのコツとは
(1)剪定してバランスよく
つるが伸びてくると下の方の古い葉が落ちてバランスが悪くなってきます。葉がたくさん落ちてしまった株は植え替えの際に根元から、3節くらいのところで切り落とすと1か月ほどで新芽が伸びてきます。
(2)日当たりに気をつけよう
出来るだけ日の当たる場所に置きます。夏の強い日差しは葉焼けを起こしてしまうので避け、明るい日陰で管理しましょう。日陰でも育ちますが、日に当てた方が葉の模様も鮮明になり丈夫な株になります。
(3)水のあげすぎに注意
ポトスの枯れる原因はほぼ水のあげすぎによるものです。土と葉っぱの様子をみながら土が乾いたら適宜水を、与えるようにしましょう。
今回のまとめ
1)ポトスの紹介
2)ポトスの4つの種類と特徴
3)ポトスの植え替えとそのメリットとは
4)ポトスの植え替えの適切なタイミング
5)ポトスの植え替えに用意すべきグッズとは
6)ポトスの植え替えの3つのステップとは
7)ポトスの植え替えで特に注意する2つのこと
8)ポトスを健康的に栽培する3つのコツとは