サボテンの水やり解説!5つのコツと四季による違い

サボテンの鉢植え

サボテンは頑健な植物のように見えて意外とデリケート。特に水やりは季節によってやり方をコントロールする必要があり、思いのほか難しいものです。上手に育てればとても長生きしてくれる植物です。今回はサボテンの水やりの四季でのコツ・注意点をお伝えします。






目次

サボテンの水やり解説!5つのコツと四季による違いとは


1)サボテンの4つの種類と特徴

サボテンはそのフォルムから、以下の4種類に大別できます。

(1)木の葉サボテン

最も原始的なサボテンです。樹木のような姿をしているので、一見すると観葉植物のように見えます。葉は水分が多く肉厚で、葉の付け根にトゲがあり、他の植物に絡んで茎をのばす習性があります。木の葉サボテンの代表的な品種としては、「杢キリン」が挙げられます。他の様々なサボテンへ進化する前の姿であると言われています。

(2)ウチワサボテン

平たい楕円形の茎が上に伸びていく品種で、自生地の乾燥に伴い、葉がなくなって肉厚の茎に進化しました。メキシコ料理に使われる食用サボテンは、このウチワサボテンの仲間です。日本には300年以上も前から伝わっており、観賞用として栽培されてきましたが、最近では食用として利用されることもあるようです。代表的な品種として「金烏帽子」「将軍」などがあります。

(3)柱サボテン

柱のように上へ上へと伸びていく品種で、大きいものだと高さが20m以上にもなります。ウチワサボテンよりも更に進化が進んだものといわれています。縦に入る「稜線」と呼ばれる凹みが特徴です。代表的な品種として、西部劇などにもよく登場する「弁慶柱」があります。

(4)玉サボテン

丸い球状のサボテンで、品種によっては直径50cm以上にもなります。柱サボテンが更に進化したもので、サボテンの中では一番進化が進んだ品種と言われています。鉢植えでよく見かける最もなじみ深い品種で、様々な種類があります。代表的なものとして、「花笠丸」「金鯱」「象牙丸」などが挙げられます。

2)春の時期のサボテンの水やりの3つのコツ

(1)気温によって水やりの回数を変える

まだ寒い日の多い3月は月に1回、暖かくなった4~5月は成長期なので2週間に1回。

(2)天気を確認

四季を通じて、水やりは必ず晴れた日に行うようにします。

(3)表土を確認。

表土が完全に乾ききっていることを確認してから水を与えます。鉢底から溢れるくらいにたっぷりと与えてください。

3)夏の時期のサボテンの水やりの3つのコツ

(1)気候により水やりの回数を変える。

梅雨の時期は4~5月よりもやや控えめに。7~8月は生育がゆっくりになるので、水やりは月に1~2回で十分です。

(2)天気と時間を確認。

晴れた日の、朝か夕方の涼しい時間帯に水やりをします。気温が高くなってから与えると、蒸れて根腐れを起こす恐れがあります。

(3)表土を確認。

表土が乾いてから3日後を目安に水やりをします。

Cactus collection in small flower pots.

4)秋の時期のサボテンの水やりの3つのコツ

(1)気温によって回数を変える。

9~10月は成長期になるので2週間に1回。11月になると成長が止まるので月に1回。

(2)気温の変化を見逃さない。

寒くなってきたら水やりの回数を減らすようにします。

(3)表土を確認

表土が完全に乾ききっていることを確認してから水を与えます。11月に入ると急に寒くなることがあるので霜に注意しましょう。

5)冬の時期のサボテンの水やりの3つのコツ

(1)乾き気味で管理する。

12~2月は3~4週間に一回で十分です。

(2)天気と時間を確認。

晴れた日の、午前10時以降の比較的暖かい時間帯に水やりをします。夜は気温が下がるため、夕方には決して与えないでください。

(3)気温の変化を見逃さない。

凍結の恐れがあるときは、水を与えないようにしてください。

6)サボテンの土・肥料・置き場所の3つのポイントとは

(1)土の選び方

サボテンが良く育つ土としては、以下のポイントを重視します。

・通気性、排水性が良いこと

・粒が細かくて粒子が均等であること

・保肥力(養分を保持する能力)が高いこと

普通の培養土ではこの条件は満たせないことが多いので注意が必要です。園芸店やホームセンターで販売されている「サボテンの専用土」を使うのが無難でしょう。なお、カラフルな土に植えられているサボテンの鉢植えを見かけることがありますが、見た目は美しくてもサボテンにとってはあまりいい環境とは言えないので、購入後はできるだけ早く、適切な用土に植え替えることをお勧めします。

(2)肥料の選び方

サボテンは肥料が要らない植物と言われていますが、綺麗な花を咲かせたり、大きく育てたりするには適度な肥料が必要です。但し、サボテンの根は非常にデリケートであるため、肥料を与える時期や量に気をつけなければなりません。以下に、肥料を与える際の注意点を挙げます。

・肥料を与える時期

成長期の春と秋に与えるようにします。休眠期には与える必要はありません。また、植え替えの際にも与えてください。

・肥料の種類

成長期には液体肥料を与えます。与えすぎは禁物なので、様子を見ながら少量ずつ与えましょう。植え替えの際には固形肥料あるいは有機肥料を使用します。この時も与えすぎに注意しましょう。

・与える回数

成長期の液肥は、月に2~3回与えます。

(3)置き場所のポイント

サボテンは、日当りと風通しのいい場所を好みます。ですから、春から秋にかけては日がよく当たる室外がベストです。但し、夏の強い日差しは苦手なので、真夏の直射日光は避けるようにします。また、湿気が苦手なので雨が当たらないように注意しましょう。

Gardening tools and houseplants – still life

7)サボテンを健康的に栽培する5つの大切なこと

(1)サボテンはデリケート

砂漠の過酷な環境に順応しているくらいだから丈夫な植物だと思われがちですが、観葉植物としては意外とデリケートです。日当りや水やりなど、こまめな配慮が必要です。

(2)強い日差しを好むわけではない

太陽の光が大好きなイメージがありますが、日光が強すぎると枯れてしまうこともあります。但し、日照時間が少なくても枯れてしまうので、適度な光がよく当たる場所に置かなければなりません。

(3)肥料を与えすぎない

基本的に肥料は必要ないと言われていますが、長く楽しみたいなら肥料は必要です。与えすぎると根腐れを起こすので、様子を見ながらほんの少量ずつ与えましょう。

(4)サボテンだって水が必要

水を必要としないとか、霧吹きのみでOKなどと言われることがありますが、水が不足すると干からびてしまうので、適切な水やりを行わなければなりません。鉢の中の土が完全に乾いたら、鉢底から流れるくらいたっぷりと水を与えます。

(5)植え替えは毎年

健康な状態で長く楽しむためには、年1回植え替えることをお勧めします。植え替えの適期は春または秋です。肥料をやりすぎて弱ってしまった時も速やかに植え替えるようにしてください。






今回のまとめ

1)サボテンの4つの種類と特徴

2)春の時期のサボテンの水やりの3つのコツ

3)春の時期のサボテンの水やりの3つのコツ

4)秋の時期のサボテンの水やりの3つのコツ

5)秋の時期のサボテンの水やりの3つのコツ

6)サボテンの土・肥料・置き場所の3つのポイントとは

7)サボテンを健康的に栽培する5つの大切なこと

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