肉厚な剣状の葉が特徴的なサンセベリアは、主に観葉植物として家庭やオフィスなどで親しまれています。種類によってさまざまな姿が楽しめ、また空気清浄の効果でも有名なサンスベリアの植え替え方法について、今回はご紹介していきます。
サンセベリアの植え替え方法!3つのステップとコツとは
1)サンセベリアの紹介
(1)サンセベリアとは
別名を「アツバチトセラン」ともいい、主に園芸用の観葉植物として流通しています。葉が肉厚で乾燥に強く、丈夫で育てやすい品種ですが、他の観葉植物とは育て方が異なる部分もありますので、注意が必要です。世界中の乾燥地帯に約70種が自生しています。
(2)科目・原産地
科目:キジカクシ科チトセラン属
原産地:ナイジェリア、コンゴ、タンザニア、エチオピアなどのアフリカや、マダガスカル、東南アジアなどの熱帯・乾燥地域
(3)草丈・開花期
草丈:5cm~100cm
開花期:8月~10月
(4)名前の由来
「サンセベリア」の呼び名は学名から来ており、その由来はナポリの「サンセビエロ」(土地名)の王子ライモンド・デ・サングロを記念して名づけられたとされています。
(5)栽培の難易度とその理由
サンセベリアは、きちんと育てれば「丈夫で簡単」という印象がありますが、初心者は大体枯らしてしまうとも言われています。その理由として、サンセベリアの育て方が一般的な観葉植物とは異なるからとされています。そのため難易度としては初心者~中級者向けと言えます。
(6)期待できる効果・効能
空気清浄効果による、気分のリフレッシュや眼精疲労の改善などが期待できます。
2)サンセベリアの5つの種類と特徴
(1)ローレンティー
肉厚で120cmほどまで成長するこの品種は、サンセベリアの中では最も一般的に知られている種類です。濃淡のあるグリーンと、イエローのエッジが明るい印象で、葉の模様はトラのしっぽに似ているのが特徴的です。
(2)スタッキー
葉の形が円筒型で、ネギのように伸びた姿が特徴的です。葉は内側に巻き込んだような棒状になっており、1m近くまで成長します。
(3)ゼラニカ
葉の形はローレンティーに良く似ていますが、ゼブラの柄のような横縞模様が特徴的です。サンセベリアの種類の中でも特に乾燥に強く、また耐陰性もあって丈夫とされています。
(4)ハニー
葉の形が四方に展開しており、他の品種と比べて小ぶりで大きくならないのが特徴です。テーブルの上などに、鉢植えで飾れるコンパクトなサイズなので、特に育てやすく初心者向きです。
(5)ペロッティー
サンセベリアの中でも、扇型に展開していくのが特徴的な品種です。「エーレンベルギー」という別名でも流通しており、サンセベリアの中では希少価値が高いため、値段も効果です。
3)サンセベリアの植え替えの3つのメリット・必要性
(1)より元気に育ってくれる
植え替えを行うことで、サンセベリアがより丈夫で元気に育ってくれます。
(2)植え替えをしないと水を吸わなくなる
サンセベリアは成長がとても早く、すぐに鉢いっぱいに根が広がってしまいます。特に生育期には根が広がり過ぎて水を吸わなくなってしまうため、植え替えは必須です。
(3)栄養吸収のために必要
鉢の中の土が古いものだと、根からの栄養吸収が悪くなってしまいますので、定期的な植え替えが必要です。
4)タイミングが重要!植え替えの適切な時期とは?
サンセベリアは、他の観葉植物同様に植え替えの時期が最も重要です。その理由は、時季外れの植え替えを行うと、植物を痛めてしまうからです。植え替えの適期は5月~6月、もしくは10月で、真夏の時期を避けるようにしましょう。
5)グッズを整えよう!植え替えに用意すべき5つのグッズ
(1)グッズ名
新しい用土・新しい鉢・シャベル・ジョウロ・軍手(必要があれば)
(2)活用方法
新しい用土は、古い土と交換します。また、新しい鉢はそれまでのものよりも一回り大きいサイズに交換します。軍手は、手を保護したい人にお勧めです。
(3)入手方法
園芸店やホームセンター、インターネットなどで入手可能です。
(4)値段
1、500円前後
6)サンセベリアの植え替えの3つのステップ
(1)サンセベリアを鉢から抜く
サンセベリアを今植わっている鉢から抜き、古い土を落とします。この時、根が傷まないように簡単に落とす程度にしておきます。
(2)新しい鉢に植え替える
新しく用意した鉢に、鉢底土と新しい用土を入れたら、サンセベリアを植えます。植えた後でサンセベリアがぐらつかないように、しっかりと用土で固定します。
(3)水やりを行う
植え替えをしたら、たっぷりと水やりをしましょう。その後、土が乾くまで水やりは行わずに、明るい日陰に置いて養生させましょう。
7)要注意!サンセベリアの植え替えで特に注意すること
(1)植え替え後は水をやり過ぎない
植え替え直後には、サンセベリアの根はまだ水を上手く吸えません。そのため、こまめに水をあげてしまうと根腐れの原因となってしまうので注意しましょう。
(2)定着するまで環境を変えない
植え替え直後はサンセベリアが不安定な状態になりやすいので、なるべく環境を変えずに、定着するまで様子見をしましょう。
8)サンセベリアを健康的に栽培する4つのコツとは
(1)日当たりの良い場所で育てる
どの植物でもそうですが、直射日光が当たり過ぎず、明るい日向で育てると健康的に育ちます。
(2)水やりは土が乾いてから
あまりこまめに水を与えすぎてしまうと、根腐れの原因となってしまいます。そのため、土がしっかりと乾いてから水をたっぷりと与えるようにしましょう。
(3)冬は気温に気をつける
サンセベリアは、冬場は10℃以上が保てる場所で育てます。10℃を下回ってしまうと弱ってしまいます。
(4)2年に一度は植え替えを行う
サンセベリアの植え替えは、2年に一度行うようにしましょう。一度も植え替えを行わないと、根が伸びすぎてしまって水分を吸収出来ず、また鉢が小さくて窮屈になってしまいます。
今回のまとめ
1)サンセベリアの紹介
2)サンセベリアの5つの種類と特徴
3)サンセベリアの植え替えの3つのメリット・必要性
4)タイミングが重要!植え替えの適切な時期とは?
5)グッズを整えよう!植え替えに用意すべき5つのグッズ
6)サンセベリアの植え替えの3つのステップ
7)要注意!サンセベリアの植え替えで特に注意すること
8)サンセベリアを健康的に栽培する4つのコツとは