【4STEP】テイカカズラの育て方のコツと効果的な活用方法

テイカカズラ

美しいグリーンの葉に星型の小さな白い花を咲かせるテイカカズラは、グリーンカーテンとして人気があります。テイカカズラのツルを生き生きと伸ばすためには何に気を付けたらよいのでしょうか。テイカカズラの育て方と注意点をご紹介します。






目次

【4STEP】テイカカズラの育て方のコツと効果的な活用方法

1)テイカカズラの紹介 

(1)テイカカズラとは 

テイカカズラはツル性の常緑低木です。日本では近畿地方から沖縄にかけての暖かい地域に分布しています。他の木やフェンスにツルを伸ばして成長し、10m程になります。肥料や剪定はほとんど必要なく、寄せ植えやハンギングバスケットでも育てられるので、初心者にも簡単です。

(2)科目・原産地 

科目:キョウチクトウ科テイカカズラ属

原産地:日本、朝鮮半島

(3)草丈・開花期 

草丈:5~10m

開花期:5~6月

(4)名前の由来 

鎌倉時代の歌人、藤原定家が式子内親王を強く愛していたため、内親王の死後に蔦葛に生まれ変わり、彼女の墓に絡みついたという伝説があります。その定家の名を取ってテイカカズラと名付けられました。

(5)期待できる効果・効能

ツルが上へはうように成長するので、グリーンカーテンとして利用することができます。テイカカズラを家の周りに這わせれば、室内の温度を下げる役割を果たします。

(6)栽培の難易度・耐寒性 

難易度:簡単~普通

耐寒性:やや弱く北海道や東北地方での栽培には向かない

耐暑性:強い

2)種類の違いはあるの?テイカカズラの4つの種類と特徴 

(1)リュウキュウテイカカズラ

黄色っぽい花が咲き、テイカカズラより小さめです。花は匂いません。他の木に絡みつくか覆いかぶさって生えます。九州から沖縄の暖かい地域に分布し、主に海岸付近で見かけますが、内陸部にも生えます。

(2)トウテイカカズラ

トウテイカカズラは、中国や台湾に生育しています。星型の花がつき、ジャスミンに似た香りがするため「スタージャスミン」とも呼ばれる、見た目も香りも良い植物です。ツルが長くなるので、フェンスなどに絡ませて育てるのに向いています。

(3)ハツユキカズラ

ハツユキカズラは、グランドカバーとして利用しやすい植物です。濃いピンク色の新芽が、徐々に薄いピンクとなり、その後、白い葉に緑色の斑点模様が現れます。最後は全体が緑色に変わります。色の変化が楽しめるので、人気があります。

(4)ケテイカカズラ

ケテイカカズラは、テイカカズラによく似ていますが、若枝や葉の裏側、花喉部に毛が生えているのが特徴です。

3)グッズを準備しよう!育てるのに用意する5つのグッズ 

(1)グッズの名称

鉢(またはハンギングバスケット)・用土・シャベル・ジョウロ・剪定ばさみなど

(2)グッズを選ぶ基準

鉢は苗よりひと回り大きなサイズが適しています。用土には市販のツル性植物用の土が利用できます。

(3)初期費用

3,000~3,500円前後

(4)入手方法

園芸店、ホームセンターなどで入手できます。

4)正しい手順で栽培を!4つの栽培ステップとは

(1)ステップ1: 植え付け

植え付けは4~7月または9月の気温が高い時期に行い、半日陰になるような場所に植え付けます。鉢植えの場合、苗よりひと回り大きな鉢に植えます。

(2)ステップ2: 肥料

基本的に肥料は必要ありませんが、鉢やハンギングバスケットに植えたテイカカズラの発育が悪い場合は、緩効性の液肥を与えます。

(3)ステップ3: 増やし方

挿し木または取り木で増やすことができます。挿し木の場合は、6~8月の間に行います。若い茎を10~15cmほど切り取り、2、3枚の葉を残して土に挿します。取り木の場合は5月が最適です。気根の周りに湿らせた水苔をまいて根が出るようにします。根が出てきたらすぐ下のあたりで茎を切り鉢に植えます。

(4)ステップ4: 剪定

基本的に剪定の必要はありませんが、伸びすぎたらツルを切って形を整えましょう。

5)ここが重要!テイカカズラを効果的に育てる8つのコツ 

(1)土の種類・鉢植え 

市販の土を使う場合は、園芸用の用土6に対し、小粒の赤玉土を4の割合で混ぜると良いでしょう。土に水分が残ったままだと根腐れを起こす可能性があるので、鉢植えにする場合は土の状態を小まめにチェックしましょう。

(2)種の巻き方 

花が咲いた後に細長い房がつき、その中に約2.5cmの冠毛のある長さ約1.5cmの種がつきます。挿し木で増やすことが多く、種を蒔いて増やすことはあまりありません。

(3)剪定・日常の手入れ 

剪定は基本的に必要ありませんが、グリーンカーテンとして利用するのであれば、剪定をして形を整えた方が良いでしょう。

(4)肥料・水やり 

あまり肥料を与える必要はないのですが、元気がないようであれば、5~7月または10月頃に液肥を与えましょう。水やりは、夏の熱い時期には朝と夕方に必ず水を与えて水切れしないようにします。冬の水やりは控えめにします。

(5)季節ごとの手入れ

春と夏は土が乾燥しやすいので、忘れずに水を与えてください。夏は強い日差しで葉が乾燥するので、葉にもたっぷりと水をかけましょう。冬は成長が止まりますので、ほとんど水を与える必要がありません。

(6)日当たり・置き場所

日が当たり過ぎる場所よりも半日向の場所が適しています。日当たりが良い方が花が咲くので、花をきれいに咲かせたい場合は十分に日があたる場所に植えましょう。午前中の日当たりが良く、午後以降に日かげになる場所が最適です。

(7)増やし方 

テイカカズラは挿し木や取り木で増やすことができます。挿し木の場合は、6~8月の間に行います。元気のよい茎を10~15cmほど切り取り、2~3枚の葉を残して他の葉を取り除きます。茎を土に挿し、十分に水を与えます。取り木は5月に行います。気根の周りに水苔をまき、根が出たら根の下のところで茎を切り、土に植えます。挿し木よりも取り木の方が早く成長します。

(8)虫対策・健康的に育てるコツ 

アブラムシやカイガラムシを見つけたらすぐに駆除しましょう。ツルの間の風通しが良くなるように剪定すれば、ある程度害虫がつくのを防げます。水をやり過ぎると根腐れを起こすので、水の量に注意しましょう。夏の直射日光に当たり過ぎると葉焼けを起こしてしまいます。

6)要注意・・育てる時に特に注意すべき3つのこと 

(1)水やり

美しい緑色のツルと葉がよく育つように、水やりに気を配りましょう。土が乾燥しないように、土の状態を常に観察することが大事です。

(2)日当たり

耐陰性があるので、半日が日陰になる場所で育てられますが、日当たりが悪いと花がきれいに咲かないので日の当たり方にも注意しましょう。

(3)

テイカカズラは全体的に毒がある植物です。樹液は有毒なので触れるとかぶれる恐れがあり、葉や枝をあやまって口にすると嘔吐や麻痺を引き起こすのでよく注意しましょう。

7)成長後の楽しみ!テイカカズラを育てる喜び・楽しみとは 

テイカカズラを生垣やフェンスに這わせ、家を覆うように育てれば、家の温度を自然に下げるグリーンカーテンとなります。緑の葉で覆われた家は、人をリラックスさせ、癒す効果があります。また、甘く良い香りのする花をつけるので、玄関や道路沿いに植えれば、家の前を通る人々を楽しませることもできます。






まとめ

1)星型のかわいい白い花をつけ、甘い香りが楽しめる

2)フェンスや壁に這わせてグリーンカーテンとして利用できる

3)地植えでも鉢植えでも育てられる

4)半日陰の場所に植えるのが最適

5)鉢植えは水のやりすぎで根腐れしないよう注意

6)挿し木や取り木で増やすことが可能

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