【コツ8選】トキワシノブにオススメの育て方を解説!

トキワシノブ

年中つやつやとした緑の葉と、ふさふさの根を観賞することが出来るトキワシノブ。吊り鉢にしてインテリアとして育てたり、庭で盆栽として育てたり、その楽しみ方は人によってさまざまです。

丈夫で初心者にも優しいトキワシノブの育て方をご紹介します。






目次

【コツ8選】トキワシノブにオススメの育て方を解説!


1)トキワシノブの紹介 

(1)トキワシノブとは 

シノブ科の常緑多年草で、シダ植物の仲間です。通常のシノブは冬になると葉が落ちますが、トキワシノブは常緑のため年中緑の葉が見られます。

切れ込みの多い葉とふさふさの根が特徴的で、以前は山野草として目立たない種類でしたが、苔玉が流行り出してからは急激に人気が上がりました。現在では園芸店から100円ショップまで、さまざまな場所で出回っており、丈夫で育てやすいため初心者にも手が出しやすいと人気です。

(2)科目・原産地

科目:シノブ科キクシノブ属

原産地:日本・中国などの東アジア

(3)草丈・開花期 

草丈:15cm~30cm

開花期:無し

(4)名前の由来

暑さや寒さに耐え忍ぶことからつけられた「シノブ」という種類に似ていることと、葉が冬になっても落ちずに年中緑に咲いていることからトキワシノブの名が付いたとされています。

(5)期待できる効果・効能

年中葉を楽しむことが出来る、観賞用としての効果

(6)栽培の難易度・耐寒性 

難易度:簡単

耐寒性:やや強い

2)種類の違いとは?トキワシノブの種類と特徴 

トキワシノブは一種類のみです。シノブ科の種類ではありますが、品種自体は一種類のみとされています。シノブとよく似た外見をしていますが、冬でもつやつやとした緑色の葉を付けていることと、シノブよりも葉の緑色が強くやや厚ぼったい特徴をしています。

3)トキワシノブを育てるのに用意するグッズ6選 

(1)グッズの名称

用土・肥料(必須ではない)・鉢植え・シャベル・霧吹き・剪定バサミなど

(2)選ぶ基準

トキワシノブは基本的に、苗の状態を購入して育てます。鉢植えで育てる場合にはポットに入れられている苗を選びますが、苔玉として育てたい場合には、予め苔玉を選びましょう。

(3)初期費用

2000円前後

(4)入手方法

ホームセンターや園芸店、インターネットなどで入手出来ます。また、場所によっては100円ショップでも入手可能です。

4)STEP解説!トキワシノブの4つの栽培手順 

(1)ステップ1:苗植え時期

ポットから苗を抜き取り、ポットよりも一回り大きな鉢に植え付けを行います。用土は市販されている山野草用の土を用いると良いでしょう。またトキワシノブは着生植物ですので、植え付けの際には水分のある苔を土の上に敷くと、着生率がかなり良くなるのでおすすめです。

(2)ステップ2:肥料 

トキワシノブは丈夫な植物ですので、基本的には元肥も追肥も与える必要はありません。どうしても肥料を与えたい場合には、生育期である春から秋にかけて液体肥料を月に1回程度施します。月に1回与えるか与えないか程度で大丈夫です。

(3)ステップ3:増やし方 

トキワシノブは株分けで増やすことが出来ます。株分けを行う前に、予め水苔を用意しましょう。最近では100円ショップでも手軽に購入することが出来ます。購入した水苔を、水の入ったボウルや洗面器などに入れて、よく水分を含ませておきます。

それからトキワシノブを鉢から取り出し、絡まっている根の部分を優しく丁寧に取り外していきます。絡まりを取ったら根分けをして、水分を含ませておいた水苔の上にいったん置いておきます。その間に新しい鉢を用意して、新しく土を入れたらそこに株分けした根を植えれば完成です。

(4)ステップ4:植え替え 

植え替えは、植え付けと同じ方法で行います。新しい鉢と土を用意したら、今の鉢から優しく根ごと掘り起こします。根に古い土や苔が絡まっていますので、可能な限り根を傷つけないように丁寧に取り除きましょう。古い土や苔を取り除いたら、新しい鉢に植え付ければ完成です。

Gardening tools on old wooden background

5)トキワシノブを効果的に育てるコツ8選 

(1)土の種類・鉢植え 

用土を自分で配合する場合には、水苔7.5:軽石(小)1.5:炭玉1で配合するのがおすすめです。

(2)苗の植え方

苗を植え付ける際には、根の部分が土や苔に絡まっていないかを注意しましょう。トキワシノブの根は渦を巻いた複雑な状態で生えるので、植え付けの際に根が絡まっているとこんがらがった状態になってしまいます。そのため、植え付け前に根が絡まっていたら丁寧にほどきましょう。 

(3)剪定・日常の手入れ 

枯れた葉が枝についた状態のままだと、養分が吸い取られてしまいますので、枯れた葉や邪魔な枝があれば随時剪定を行いましょう。

(4)肥料・水やり 

水やりは土が乾いたら行います。ジョウロで水を与えると与えすぎてしまう可能性がありますので、心配な人は霧吹きで水を与えるようにしましょう。

(5)季節ごとの手入れ

トキワシノブは寒さには比較的強い植物ですが、極端な寒さは苦手です。そのため、寒さの厳しい地域で育てる際には、冬場は室内に入れておくと安心です。

(6)日当たり・置き場所 

半日陰や明るい日陰を好みますので、直射日光の当たらない、明るい日陰で育てるのがおすすめです。

(7)増やし方

根の絡まりをほどく際には、根を傷つけてしまわないように優しく丁寧に行いましょう。見た目の絡まりの割に、案外簡単にほどくことが出来ます。

(8)虫対策・健康的に育てるコツ 

トキワシノブは基本的に害虫がつかない種類ですが、梅雨時期に外に出しておくとナメクジがつくことがありますので、見つけ次第駆除しましょう。

6)要チェック!育てる時に特に注意すべき2つのこと 

(1)直射日光に注意する

トキワシノブは他のシダ植物と同様に、湿度のある明るい日陰を好みます。そのため、直射日光に長く当たっていると弱ってしまうおそれがありますので、直射日光を避けた場所で育てるようにしましょう。

(2)水の与えすぎに気をつける

トキワシノブは湿り気を好みますが、あまり水分が過剰過ぎても弱ってしまいます。水やりは基本土が乾いてから行い、また与えすぎを防ぐために霧吹きなどで水分を与えると良いでしょう。

7)トキワシノブの成長後の効果的な用途とは?

(1)盆栽にして楽しむ

トキワシノブは鉢植えで育てても良いですが、盆栽にして楽しむとより風流さや味が出ておすすめです。

(2)吊り鉢にしてインテリアを楽しむ

トキワシノブを吊り鉢で育てて室内に飾ることで、インテリアとしても楽しむことが出来ます。






まとめ

1)園芸店以外にも、100円ショップでも気軽に買い求めることが出来る

2)暑さや寒さ、乾燥などに強く丈夫なため、初心者でも育てやすい

3)根の絡まりに注意すれば、植え替えや株分けも手軽に行える

4)半日陰を好み、湿り気が必要だが水分の与えすぎにも注意する

5)吊り鉢や盆栽などで鑑賞用として楽しんで育てることが出来る

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